その恋、チロが全力で応援します。

Bu-cha

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そう言ってから守の胸からほんの少しだけ離れた。
本当はもっと離れないといないけれど、守がもう片方の手を私の腰に回したからこれ以上は離れられなかった。



「今回の彼女、今までの彼女の中で1番花音ちゃんの顔に似てるじゃん!!
あの彼女なら守もきっと大丈夫だよ!!
あの女の子と普通に恋をしてエッチもして結婚だって出来るよ!!」



12月25日のクリスマスは、守はその彼女とデートだった。
守が彼女とクリスマスにデートをするのは初めてのことだった。



クリスマスに守が私とではなく他の女の子と初めて約束をした・・・。



それに、彼女とのクリスマスのデートだけではない。
守は彼女からのリクエストのクリスマスプレゼントまでちゃんと用意していた。



「24日に私と買いに行ったあのお店のネックレス、彼女は喜んでた?
守がクリスマスにデートをするのもプレゼントも用意するのも初めてのことだったもんね。
それくらい花音ちゃんに似てる女の子と出会えて、付き合うことも出来て、良かったよ。」



凄く凄く苦しくなりながらも笑い、守の胸を片手で押した。



そしたら・・・



「・・・・・・っっ」



もっと強く腕を握られ、もっと強く腰を引き寄せられた。



「24日にチロとヤッた時、いつもは受け身なのにチロが珍しく積極的で。
チロは俺のことが男として好きだし、俺が初めてチロ以外の女とクリスマスに会ってプレゼントまで買ったことは流石に嫉妬したのかなと、めちゃくちゃ呑気なことを考えて内心結構喜んでて。
それで・・・」



私の頭に守の唇が触れたかと思ったら、守が私の頭に直接話し掛けてきた。



「あの彼女とめちゃくちゃ退屈なクリスマスを過ごした後、チロに会いにチロの実家に行った。
そしたら、チロはあの家からいなくなってた・・・。
電話にも出なくてメッセージも既読にならなくて、死ぬほど怖くなった・・・。」
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