その恋、チロが全力で応援します。

Bu-cha

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いつからか私は守のことを男として好きになり、そしてそれに気付いた瞬間に、この恋は実ることなんて絶対に有り得ないことも分かってしまっていた。



そんな時に星野社長から結構本気で口説いて貰い分かったもう1つのコト。



それは、守は私のことを女としては好きではないけれど、1人の人間としてはめちゃくちゃ好きでいてくれているということ。
その”好き"は結構激しい”好き"なのだとも分かってはいたけれど・・・。



「そいつに”好き"とか言われたかもしんねーけど、そいつの”好き"よりも俺のチロへの想いの方がヤバいからな・・・。」



”結構"どころか”ヤバい"くらいの”好き"なのだと今日初めて知ったけれど、その”好き"では私は守とは一緒にはいられない。



私が一緒にいてはいけない。



「守が言う通り、私は守のことが男として好きだったよ。」



「過去形かよ・・・。」



「だって私はこの顔なんだもん、仕方ないじゃん。
1ミリも守の好きな顔じゃない。」



「そいつはチロのその顔が好きだって・・・?
青兄みたいにキツい顔した女がタイプだって・・・?
そんなの・・・女を口説く為の口説き文句なだけだからな・・・。
チロのマ◯コにチ◯コ挿れる為だけの台詞だよ・・・。
簡単に騙されて速攻てマ◯コ開いてるんじゃねーよ・・・。」



「勝手にそんな話にしないでよ。
何処からその架空の男が出てきたの?
私、男の話なんて電話でも一言もしてないよね?」



私の言葉に守の顔がゆっくりと上がり、私のことをもう1度見下ろした。



今度は物凄く真剣な顔で。



「あの家にこんな時間に来てる奴は?
それも泊まるんだろ?」



「あぁ!それか!!
だから、お客様なんだって!
今の会社での案件の”お客様"!!」



泣きそうになっていることは守にはバレてしまうだろうけど、必死に笑顔を作りながら言う。



「今でも守の恋を全力で応援してるよ!!
これからも全力で応援する!!
私は守とあのままずっと一緒にいたかったけど、守の恋を全力で応援する為に守と離れる!!」



涙を堪えながら必死に笑い続ける。



「私が守と離れたら守はきっと普通に恋が出来るよ!!
花音ちゃんによく似た可愛い彼女と、ちゃんと幸せになれるよ!!」
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