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第一章 異世界を知る
熱血な柔道家と冷静な弓使い〜初めての王への謁見と褒美〜
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王城は、国の奥の真ん中にあった。
中は、家具や敷物は緑が基調とされて、自然を
多く取り入れた空間になっていた。
メイドや執事、兵士や騎士が並んでいる。
重々しくも、華やかな雰囲気が流れている。
「歓迎されてるかんじだね。
でも、慣れないや。」
知らない空気感に緊張するユウ。
「厳重に守ってる感じだな。
しっかりしたお城。自然が多いのはなんでだ?」
周りを観察しながら、疑問抱くレン。
「それはこの城の主であり、国王である
ナトゥーラ様が、自然がお好きな方で
あるからだ。」
案内役の兵士が言う。
「素敵な方ですね。だから国民から笑顔が
溢れる国を作り上げられたのですね。」
尊敬の意を持ちながら話すマユミ。
兵士は誇らしそうに笑い、
「その通りだ。」
と返事をした。
「こちらが、王の間である。
王に失礼ないようにな。」
兵士が合図すると、扉を両端にいた兵士が
開けた。
「風の災い討伐し、パーティよ。
よくぞきた。私はこの国の王ナトゥーラだ。
自己紹介を頼む。」
威厳ある立ち振る舞いで、言う王。
「はい、私は勇者のユウ・ブレイブです。
このパーティのリーダーです。」
丁寧に礼をするユウ。
「私は賢者のルカ・ピースです。
勇者のサポート役です。」
丁寧に礼をするルカ。
「私は薬師のレン・アポテカです。
ユウの親友です。」
真似して礼をするレン。
「私は弓使いのマユミ・アローと申します。
このような場に招待していただき感謝いたし
ます。」
品格が違うマユミ。
「私は、アツ・ヤスです!柔道家です!」
これが限界なアツ。
「ふむ、よろしく…勇者!?賢者!?だと!?
ん…んん。取り乱してすまない。
ユウ、ルカよ。説明が欲しい…本題に入りたい
ところだが、気になりすぎる。」
動揺しつつ、冷静になって聞く王。
「実は異世界から転生しました。
世界を救う使命を女神様により使命をいただき、
勇者となりました。」
素直な説明をするユウ。
「私も異世界から転生し、女神様より賢者と
いう役割をいただきました。」
(伝わらなくても説明しようがないのよね。)
素直に説明するルカ。
「ふむ、なるほど。そういう運命に導かれての
ことか、理解した。
本題に入るとしよう。褒美についてだが。
金額100枚と、この国に認められた証を
与えよう。証は身分証となる。」
楽しそうに話す王。
「ありがとうございます!」
(よく分からないけど、すごいな。)
元気にお礼を言うユウ。
「その私がリーダーではありますが、
マユミが最後の一撃を射ったんです。」
言うべきことをしっかり言うユウ。
「そうだったのか。マユミよ。
活躍御苦労であった。感謝する。」
褒める王。
「お褒めの言葉感謝いたします。
これからも励んでまいります。」
礼をするマユミ。
(完璧な返しすぎる!最高!異世界!)
王とマユミの会話に尊くしているルカ。
「今日は客室に泊まって行くがよい。
大臣案内を頼む。」
大臣を呼ぶ王。
「はい、ナトゥーラ王。」
返事をするとユウたちを客室まで案内した。
「ここで、おやすみください。中にそれぞれ
個室がありますので。それでは失礼致します。」
説明すると去って行く大臣。
「おお~!!すごいなぁ。キラキラだよ。
あっちもこっちもきれいだよ。」
興味津々なユウ。
「そうね~そうね~!!キラキラね~。」
同じく興味津々なルカ。
「すごいな、高いな!これが客室か。」
興味津々なレン。
「皆さん、興味があるのは良いのですが、
節度は持った方が良いですよ。」
落ち着いているマユミ。
「うん、そうだね。ちょっとはしゃぎすぎた。」
てへへとするユウ。
「そうよね。高校生としての態度ではなかったわ。」
顔を赤くするルカ。
「おぅ、すまん。」
素直に謝るレン。
「俺は怖くて触れん。壊してしまいそうだ。」
逆に怖くて動けなくなってるアツ。
「大丈夫ですよ。寝泊まりするだけですし。」
優しく言うマユミ。
「たしかに!そうだな!感謝する!」
元気になるアツ。
その日は、豪華な料理を堪能し、
疲れていたのか
みんなぐっすりと眠った。
次の日…この国を出ることにした。
「ナトゥーラ王、私たちはこの国を出ることに
しました。もっとこの世界を知りたいので。」
ユウは堂々と言う。
「ふむ、一つ質問しても良いだろうか。
アツ・ヤスに。」
急に振る王。
「は、はい、王!なんでしょう!」
取り乱しつつ、答えるアツ。
「昨日、聞きそびれていたのだが、柔道とは
なんだろうか?」
疑問な顔で言う王。
「え、えっとー。」
(説明は苦手だ!どうすれば!?後輩にも
「下手ですね」と言われたほどだぞ!
考えろ…考えろ。)
固まってしまうアツ。
(そういえば、アツは頭使うの苦手だった。
あっそうだ!)
「王、見本を見せます!」
ユウは立ち上がる。
「おっ、はい。見せます!」
(助かるユウ。流石だ!)
アツも立ち上がり、前に立つ。
「行くよ!アツ。」
構えるユウ。
ユウは中学校の授業でやった経験のみである。
「おぅ!」
アツは3歳からずっと柔道をやってきた選手
である。
「背負い投げだー!」
と叫びながら見事な技を決めるアツ。
「ふん!」
気合を入れて受け身をするユウ。
(い、痛い、でも、耐えないと…)
なんとか立ち上がるユウ。
「どうでしょうか、ナトゥーラ王。」
震えながら言うユウ。
緊張した面持ちで王の方に向くアツ。
「素晴らしい!それが柔道というものか。
よし!アツ・ヤスよ、この騎士団で柔道を
教えるのだ。」
感動して、すごい提案をする王。
「えー!」
その場にいた人たち全員が驚く。
「はい、喜んで!」
あっさり承諾するアツ。
そうして、アツはこの国で騎士団の柔道教育係
として残ることになり、旅は四人で再開する
ことになった。
北の門まで来た、五人。
「ユウ、レン、ルカさん、マユミさん、
ありがとう!俺はここで生きて行く!
何か俺の力が必要になったら言ってくれ!
必ずそこへ行く!」
思い切り手を振って見送るアツ。
「うん、頑張ってね!ありがとう、アツ!」
手を振りかえし元気に言うユウ。
「おぅ!またな!」
手を軽くあげて返すレン。
「また会いましょ!強くなったアツを楽しみに
してるわ!」
期待しながら手を振りかえすルカ。
「さよなら、また会える日までアツさん!」
優雅に手を振りながら言うマユミ。
こうして、新たな旅路に出たのであった…
中は、家具や敷物は緑が基調とされて、自然を
多く取り入れた空間になっていた。
メイドや執事、兵士や騎士が並んでいる。
重々しくも、華やかな雰囲気が流れている。
「歓迎されてるかんじだね。
でも、慣れないや。」
知らない空気感に緊張するユウ。
「厳重に守ってる感じだな。
しっかりしたお城。自然が多いのはなんでだ?」
周りを観察しながら、疑問抱くレン。
「それはこの城の主であり、国王である
ナトゥーラ様が、自然がお好きな方で
あるからだ。」
案内役の兵士が言う。
「素敵な方ですね。だから国民から笑顔が
溢れる国を作り上げられたのですね。」
尊敬の意を持ちながら話すマユミ。
兵士は誇らしそうに笑い、
「その通りだ。」
と返事をした。
「こちらが、王の間である。
王に失礼ないようにな。」
兵士が合図すると、扉を両端にいた兵士が
開けた。
「風の災い討伐し、パーティよ。
よくぞきた。私はこの国の王ナトゥーラだ。
自己紹介を頼む。」
威厳ある立ち振る舞いで、言う王。
「はい、私は勇者のユウ・ブレイブです。
このパーティのリーダーです。」
丁寧に礼をするユウ。
「私は賢者のルカ・ピースです。
勇者のサポート役です。」
丁寧に礼をするルカ。
「私は薬師のレン・アポテカです。
ユウの親友です。」
真似して礼をするレン。
「私は弓使いのマユミ・アローと申します。
このような場に招待していただき感謝いたし
ます。」
品格が違うマユミ。
「私は、アツ・ヤスです!柔道家です!」
これが限界なアツ。
「ふむ、よろしく…勇者!?賢者!?だと!?
ん…んん。取り乱してすまない。
ユウ、ルカよ。説明が欲しい…本題に入りたい
ところだが、気になりすぎる。」
動揺しつつ、冷静になって聞く王。
「実は異世界から転生しました。
世界を救う使命を女神様により使命をいただき、
勇者となりました。」
素直な説明をするユウ。
「私も異世界から転生し、女神様より賢者と
いう役割をいただきました。」
(伝わらなくても説明しようがないのよね。)
素直に説明するルカ。
「ふむ、なるほど。そういう運命に導かれての
ことか、理解した。
本題に入るとしよう。褒美についてだが。
金額100枚と、この国に認められた証を
与えよう。証は身分証となる。」
楽しそうに話す王。
「ありがとうございます!」
(よく分からないけど、すごいな。)
元気にお礼を言うユウ。
「その私がリーダーではありますが、
マユミが最後の一撃を射ったんです。」
言うべきことをしっかり言うユウ。
「そうだったのか。マユミよ。
活躍御苦労であった。感謝する。」
褒める王。
「お褒めの言葉感謝いたします。
これからも励んでまいります。」
礼をするマユミ。
(完璧な返しすぎる!最高!異世界!)
王とマユミの会話に尊くしているルカ。
「今日は客室に泊まって行くがよい。
大臣案内を頼む。」
大臣を呼ぶ王。
「はい、ナトゥーラ王。」
返事をするとユウたちを客室まで案内した。
「ここで、おやすみください。中にそれぞれ
個室がありますので。それでは失礼致します。」
説明すると去って行く大臣。
「おお~!!すごいなぁ。キラキラだよ。
あっちもこっちもきれいだよ。」
興味津々なユウ。
「そうね~そうね~!!キラキラね~。」
同じく興味津々なルカ。
「すごいな、高いな!これが客室か。」
興味津々なレン。
「皆さん、興味があるのは良いのですが、
節度は持った方が良いですよ。」
落ち着いているマユミ。
「うん、そうだね。ちょっとはしゃぎすぎた。」
てへへとするユウ。
「そうよね。高校生としての態度ではなかったわ。」
顔を赤くするルカ。
「おぅ、すまん。」
素直に謝るレン。
「俺は怖くて触れん。壊してしまいそうだ。」
逆に怖くて動けなくなってるアツ。
「大丈夫ですよ。寝泊まりするだけですし。」
優しく言うマユミ。
「たしかに!そうだな!感謝する!」
元気になるアツ。
その日は、豪華な料理を堪能し、
疲れていたのか
みんなぐっすりと眠った。
次の日…この国を出ることにした。
「ナトゥーラ王、私たちはこの国を出ることに
しました。もっとこの世界を知りたいので。」
ユウは堂々と言う。
「ふむ、一つ質問しても良いだろうか。
アツ・ヤスに。」
急に振る王。
「は、はい、王!なんでしょう!」
取り乱しつつ、答えるアツ。
「昨日、聞きそびれていたのだが、柔道とは
なんだろうか?」
疑問な顔で言う王。
「え、えっとー。」
(説明は苦手だ!どうすれば!?後輩にも
「下手ですね」と言われたほどだぞ!
考えろ…考えろ。)
固まってしまうアツ。
(そういえば、アツは頭使うの苦手だった。
あっそうだ!)
「王、見本を見せます!」
ユウは立ち上がる。
「おっ、はい。見せます!」
(助かるユウ。流石だ!)
アツも立ち上がり、前に立つ。
「行くよ!アツ。」
構えるユウ。
ユウは中学校の授業でやった経験のみである。
「おぅ!」
アツは3歳からずっと柔道をやってきた選手
である。
「背負い投げだー!」
と叫びながら見事な技を決めるアツ。
「ふん!」
気合を入れて受け身をするユウ。
(い、痛い、でも、耐えないと…)
なんとか立ち上がるユウ。
「どうでしょうか、ナトゥーラ王。」
震えながら言うユウ。
緊張した面持ちで王の方に向くアツ。
「素晴らしい!それが柔道というものか。
よし!アツ・ヤスよ、この騎士団で柔道を
教えるのだ。」
感動して、すごい提案をする王。
「えー!」
その場にいた人たち全員が驚く。
「はい、喜んで!」
あっさり承諾するアツ。
そうして、アツはこの国で騎士団の柔道教育係
として残ることになり、旅は四人で再開する
ことになった。
北の門まで来た、五人。
「ユウ、レン、ルカさん、マユミさん、
ありがとう!俺はここで生きて行く!
何か俺の力が必要になったら言ってくれ!
必ずそこへ行く!」
思い切り手を振って見送るアツ。
「うん、頑張ってね!ありがとう、アツ!」
手を振りかえし元気に言うユウ。
「おぅ!またな!」
手を軽くあげて返すレン。
「また会いましょ!強くなったアツを楽しみに
してるわ!」
期待しながら手を振りかえすルカ。
「さよなら、また会える日までアツさん!」
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