13 / 34
本編
10、どうしてこうなった
しおりを挟む
Q.どうしてこうなった。
A.レインがここに来たいっていったから。
「うわぁぁぁぁぁぁあぁ助けて!」
迫り来るのはウシとも鬼とも言える格好の、レイン曰く「イフリート」だ。
「いやぁ、素晴らしい。やはりカリュウソウを取りに行くならイフリートと会わねばな」
「いやこれ出会うってか遭遇ですよッ!明らかに私たちに危害加える気まんまんじゃないですか!」
「はっはっは」
「おかしくないですぅ~!」
全力でダッシュしてるのにイフリートとの差は広がらない。
カリュウソウは山の頂上にあると言っていた、まだ中腹か。
「うわぁぁあぁ!なんか火ィ吐いたぁぁぁあぁ!」
「火ぐらい私も吐ける」
そういって近くの草に口を向けたかと思うと、すごい勢いで火を吐いた。
「え…………ちょ、そこ張り合うな!」
なんでそこを張り合った。魔獣と。
逃げながら器用に水魔法で消火しているレイン。
目を剥くハル。
「いや、消すんかい!」
もう山を降りてるのか登ってるのかわからなくなってきた。
「れ、レイン!あれ倒してください!」
「おぉ!…………シュガフラワーではないか。あれはコーヒーに入れるとうまいんだ」
「いや…………聞けや!」
ごめんいま死ぬほどどうでもいい。
「シュガフラワーはいいじゃないですか、シュガフラワーはまた取れますよ!シュガフラワーは後で取りましょう!…………てかシュガフラワーって何!」
「サトウキビの仲間でな、甘い結晶を作り出すんだ」
いや、たしかにシュガフラワーって何とは聞いたけれども!
「い、イフリート倒してください!倒してから取りましょう、シュガフラワーは!」
「バカ、イフリートはこの山の守り神ぞ。侵入者には容赦ないが………」
「つ、つまり?」
「私らが悪い。」
こ、殺してぇ!
こいつ何こんな時に「私らが悪い」とか言ってんだよなら最初っから入るなよバカバカバカバカバカ!
あーもう誰か助けて!
「お、山頂が見えたぞ」
レインが走りながら後ろを振り向き、両手をイフリートに向ける。
「植物召喚魔法!…………毒沼の蛇花!」
ポケットから箱庭を取り出して、イフリートへ向け叫ぶ。
どりゅりゅりゅりゅりゅっ!
と異質な音を立てて箱庭からなにか紫色のナニカが飛び出す。
「わはは、私の邪魔をするものは神でもゆるさーん!」
あ、悪魔だ………。
紫色のどろどろした植物に、蛇のように狡猾にまとわりつかれた哀れなイフリートは、やがて倒れた。
「しばらくは動けんよ。正確には3日ほど」
さっき言っていた事と矛盾している気がする、まじ悪魔。
「おぉ、見ろハル。素晴らしい、今年も一面だな」
去年を知らないハルにはカリュウソウがただの草にしか見えない。
「カリュウソウはな、イフリートが守っている事からギルド協会が定める《捕獲難易度6》なのだよ」
「それ…………MAXいくらですか」
「10…かな」
なんだよ結構ヤバめじゃないかよ!
「さーて。こいつはな、「火から護ってくれる」っていういわゆるバフ効果があるんだよなぁ。それもかなり強力の」
「へぇ…………あれ?でもこいつ毒ありますよ」
能力でカリュウソウに毒があることを見抜いたハル。
いまカリュウソウは葉っぱのギザギザの数から毒の種類までハルに見透かされ、数値化されている。
「あぁ…………こいつ精製するのが大変なんだよなぁ…………しかも栽培はできないと来た」
「えぇー、そうなんですか」
「毒も致死性のヤバイ奴だからな、食うなよ。どんだけ腹が減っても」
「わ、分かってますよ!」
食うかこんなもん。
その時、ゼルガナに黒い影が迫っていたことを2人は知る由もない。
A.レインがここに来たいっていったから。
「うわぁぁぁぁぁぁあぁ助けて!」
迫り来るのはウシとも鬼とも言える格好の、レイン曰く「イフリート」だ。
「いやぁ、素晴らしい。やはりカリュウソウを取りに行くならイフリートと会わねばな」
「いやこれ出会うってか遭遇ですよッ!明らかに私たちに危害加える気まんまんじゃないですか!」
「はっはっは」
「おかしくないですぅ~!」
全力でダッシュしてるのにイフリートとの差は広がらない。
カリュウソウは山の頂上にあると言っていた、まだ中腹か。
「うわぁぁあぁ!なんか火ィ吐いたぁぁぁあぁ!」
「火ぐらい私も吐ける」
そういって近くの草に口を向けたかと思うと、すごい勢いで火を吐いた。
「え…………ちょ、そこ張り合うな!」
なんでそこを張り合った。魔獣と。
逃げながら器用に水魔法で消火しているレイン。
目を剥くハル。
「いや、消すんかい!」
もう山を降りてるのか登ってるのかわからなくなってきた。
「れ、レイン!あれ倒してください!」
「おぉ!…………シュガフラワーではないか。あれはコーヒーに入れるとうまいんだ」
「いや…………聞けや!」
ごめんいま死ぬほどどうでもいい。
「シュガフラワーはいいじゃないですか、シュガフラワーはまた取れますよ!シュガフラワーは後で取りましょう!…………てかシュガフラワーって何!」
「サトウキビの仲間でな、甘い結晶を作り出すんだ」
いや、たしかにシュガフラワーって何とは聞いたけれども!
「い、イフリート倒してください!倒してから取りましょう、シュガフラワーは!」
「バカ、イフリートはこの山の守り神ぞ。侵入者には容赦ないが………」
「つ、つまり?」
「私らが悪い。」
こ、殺してぇ!
こいつ何こんな時に「私らが悪い」とか言ってんだよなら最初っから入るなよバカバカバカバカバカ!
あーもう誰か助けて!
「お、山頂が見えたぞ」
レインが走りながら後ろを振り向き、両手をイフリートに向ける。
「植物召喚魔法!…………毒沼の蛇花!」
ポケットから箱庭を取り出して、イフリートへ向け叫ぶ。
どりゅりゅりゅりゅりゅっ!
と異質な音を立てて箱庭からなにか紫色のナニカが飛び出す。
「わはは、私の邪魔をするものは神でもゆるさーん!」
あ、悪魔だ………。
紫色のどろどろした植物に、蛇のように狡猾にまとわりつかれた哀れなイフリートは、やがて倒れた。
「しばらくは動けんよ。正確には3日ほど」
さっき言っていた事と矛盾している気がする、まじ悪魔。
「おぉ、見ろハル。素晴らしい、今年も一面だな」
去年を知らないハルにはカリュウソウがただの草にしか見えない。
「カリュウソウはな、イフリートが守っている事からギルド協会が定める《捕獲難易度6》なのだよ」
「それ…………MAXいくらですか」
「10…かな」
なんだよ結構ヤバめじゃないかよ!
「さーて。こいつはな、「火から護ってくれる」っていういわゆるバフ効果があるんだよなぁ。それもかなり強力の」
「へぇ…………あれ?でもこいつ毒ありますよ」
能力でカリュウソウに毒があることを見抜いたハル。
いまカリュウソウは葉っぱのギザギザの数から毒の種類までハルに見透かされ、数値化されている。
「あぁ…………こいつ精製するのが大変なんだよなぁ…………しかも栽培はできないと来た」
「えぇー、そうなんですか」
「毒も致死性のヤバイ奴だからな、食うなよ。どんだけ腹が減っても」
「わ、分かってますよ!」
食うかこんなもん。
その時、ゼルガナに黒い影が迫っていたことを2人は知る由もない。
0
あなたにおすすめの小説
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
記憶を失くして転生しました…転生先は悪役令嬢?
ねこママ
恋愛
「いいかげんにしないかっ!」
バシッ!!
わたくしは咄嗟に、フリード様の腕に抱き付くメリンダ様を引き離さなければと手を伸ばしてしまい…頬を叩かれてバランスを崩し倒れこみ、壁に頭を強く打ち付け意識を失いました。
目が覚めると知らない部屋、豪華な寝台に…近付いてくるのはメイド? 何故髪が緑なの?
最後の記憶は私に向かって来る車のライト…交通事故?
ここは何処? 家族? 友人? 誰も思い出せない……
前世を思い出したセレンディアだが、事故の衝撃で記憶を失くしていた……
前世の自分を含む人物の記憶だけが消えているようです。
転生した先の記憶すら全く無く、頭に浮かぶものと違い過ぎる世界観に戸惑っていると……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる