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本編
13、入団試験
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地下にあるらしい巨大な空間に、今レインはいた。
ギャラリーには数十人の人がおり、ハルもその中にいる。
「ボス~、あいつ使えそうッすか?見た感じ生意気そう~」
「聞いたか?エレジーとまともに口喧嘩したというウワサだお。笑える」
「なんすかそれ強ッ!」
差し出されたのはグリップのついた何かの装置。
「これを握れ。第1試験は魔力の総量をみる。800以上なら合格だ」
エレジーがレジスタンスのユニフォームだろうか、グリーンの軍服を着ている。
「…………」
いわれるままにグリップを握る。
「な、なッ!」
エレジーが明らかに慌てた声を出す。
「1200………3500…………8000!?」
ハルはギャラリーから「あーあ、やってるなぁ」という感じで見ていた。
「12000………」
「ふん、こんなもの」
レインは国家薬剤師。
戦場にも赴く軍人である。
「ろ、68000…………」
「合格ラインは…………800だったか?」
皮肉を言う余裕まであるようだ。
「おぉー!凄いっスねあの新人!ボスまであとちょいじゃないですか!」
「すげ、ヤバたん。あっさり抜かれてしまいそうだお」
「ボス…………いい加減その喋り方やめないっスか?女の子から堅苦しいっていわれたからって…………苦しい」
腹を抱えて笑っている。
「うむ、オレもそう思うのだが。女の子にはモテたい。お」
「これはもう決まりじゃないか?」
というか、これで落とすとかありえない。
手元にはレインの各能力を数値化してある紙。
「レイン、合格だ。あとでボスの部屋へ行っておけ」
「………あぁ」
ギャラリーは、あまりに早い試験の終了に不満たらたらだ。
「ハル、お前もだ。私の助手ということで入団試験は免除されたが………能力のことは私から話しておく」
「あ、はい。お願いします」
「……………………私がボスになってやろうかな」
ボソッと言い放ったとんでもない一言に飛び上がるハル。
「ちょ、何いってんですか!」
「冗談だよ、冗談」
「冗談に聞こえませんよ………」
「おっす、オレはライル・ガゼルっス。ライルってよんでくれっス!」
廊下で金髪の青年に声をかけられた。
「誰にでも平伏しそうだな、君」
「ちょ、先輩っスよオレ!?」
ぎゃーぎゃー言うライルを無視してさらに奥のボス部屋とかいうRPGでしか出て来なそうな部屋へ向かう。
「失礼します」
「あぁ、入れ」
小綺麗な部屋だ、というのが最初の感想であった。
無駄なものはなく「ボス部屋」という感じはあまりしない。
「レジスタンスのボスをやっている。ボルガ・スウィムだ。略してボスだ、よろしく」
略し方に吹き出すレイン。
「れ、レイン・オクシィです…………クク………」
「うむ、新人からは必ず笑われる。ボスちょっと悲しい」
ブボッ!
やばいこの人面白すぎる。
「君にはエレジーの班に入ってもらおうと思う。エレジーとライルとニュクス………そして君だ」
チッ、あの野郎がいるのか。
「基本的にレジスタンスは3つに分かれる。魔獣狩りや希少素材集めをするアグレッシブ隊。要人の警護をするガーディアン隊。そして情報収集をするインフォーメション隊だが…………夜空の雲のアジトが分かれば全隊で乗り込む」
「ならば尚更になぜ団を分けるのですか?」
「それはな………金がないからだ」
「あっ…………」
なんとなく察した。
たしかに、これだけの大所帯を賄っていくには何かしら危険な仕事をせねばならないだろう。
「それで…………私は」
「君はガーディアン隊だ」
チッ。
内心舌打ちする。
アグレッシブ隊ならば珍しい植物などを集めに行けたのに。
「不満げだな………安心しろ、全団員に情報は公開する。それは絶対約束する」
「……………はい」
たしかに不満だが仕方ない。
レインの新たな居場所ができた。
ギャラリーには数十人の人がおり、ハルもその中にいる。
「ボス~、あいつ使えそうッすか?見た感じ生意気そう~」
「聞いたか?エレジーとまともに口喧嘩したというウワサだお。笑える」
「なんすかそれ強ッ!」
差し出されたのはグリップのついた何かの装置。
「これを握れ。第1試験は魔力の総量をみる。800以上なら合格だ」
エレジーがレジスタンスのユニフォームだろうか、グリーンの軍服を着ている。
「…………」
いわれるままにグリップを握る。
「な、なッ!」
エレジーが明らかに慌てた声を出す。
「1200………3500…………8000!?」
ハルはギャラリーから「あーあ、やってるなぁ」という感じで見ていた。
「12000………」
「ふん、こんなもの」
レインは国家薬剤師。
戦場にも赴く軍人である。
「ろ、68000…………」
「合格ラインは…………800だったか?」
皮肉を言う余裕まであるようだ。
「おぉー!凄いっスねあの新人!ボスまであとちょいじゃないですか!」
「すげ、ヤバたん。あっさり抜かれてしまいそうだお」
「ボス…………いい加減その喋り方やめないっスか?女の子から堅苦しいっていわれたからって…………苦しい」
腹を抱えて笑っている。
「うむ、オレもそう思うのだが。女の子にはモテたい。お」
「これはもう決まりじゃないか?」
というか、これで落とすとかありえない。
手元にはレインの各能力を数値化してある紙。
「レイン、合格だ。あとでボスの部屋へ行っておけ」
「………あぁ」
ギャラリーは、あまりに早い試験の終了に不満たらたらだ。
「ハル、お前もだ。私の助手ということで入団試験は免除されたが………能力のことは私から話しておく」
「あ、はい。お願いします」
「……………………私がボスになってやろうかな」
ボソッと言い放ったとんでもない一言に飛び上がるハル。
「ちょ、何いってんですか!」
「冗談だよ、冗談」
「冗談に聞こえませんよ………」
「おっす、オレはライル・ガゼルっス。ライルってよんでくれっス!」
廊下で金髪の青年に声をかけられた。
「誰にでも平伏しそうだな、君」
「ちょ、先輩っスよオレ!?」
ぎゃーぎゃー言うライルを無視してさらに奥のボス部屋とかいうRPGでしか出て来なそうな部屋へ向かう。
「失礼します」
「あぁ、入れ」
小綺麗な部屋だ、というのが最初の感想であった。
無駄なものはなく「ボス部屋」という感じはあまりしない。
「レジスタンスのボスをやっている。ボルガ・スウィムだ。略してボスだ、よろしく」
略し方に吹き出すレイン。
「れ、レイン・オクシィです…………クク………」
「うむ、新人からは必ず笑われる。ボスちょっと悲しい」
ブボッ!
やばいこの人面白すぎる。
「君にはエレジーの班に入ってもらおうと思う。エレジーとライルとニュクス………そして君だ」
チッ、あの野郎がいるのか。
「基本的にレジスタンスは3つに分かれる。魔獣狩りや希少素材集めをするアグレッシブ隊。要人の警護をするガーディアン隊。そして情報収集をするインフォーメション隊だが…………夜空の雲のアジトが分かれば全隊で乗り込む」
「ならば尚更になぜ団を分けるのですか?」
「それはな………金がないからだ」
「あっ…………」
なんとなく察した。
たしかに、これだけの大所帯を賄っていくには何かしら危険な仕事をせねばならないだろう。
「それで…………私は」
「君はガーディアン隊だ」
チッ。
内心舌打ちする。
アグレッシブ隊ならば珍しい植物などを集めに行けたのに。
「不満げだな………安心しろ、全団員に情報は公開する。それは絶対約束する」
「……………はい」
たしかに不満だが仕方ない。
レインの新たな居場所ができた。
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