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第1章 〜奴隷編〜
27.畏怖
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清夜が頷いているのを視界に捉え、二人に向けて「ありがとう。」と感謝を述べる。
声が震えてしまったかもしれない。それでも、それは嬉しさによるものだと、笑顔を見せて誤魔化す。
「えーと、……。
だから、初めに言ったように、この国のことは勿論、この世界の人が普通は知っている、当たり前なこと、常識とかも知らないと思う。だから、それらを教えて欲しい。あと、できる範囲でいいからフォローしてくれると嬉しい。」
「かしこまりました。」「うん。」
「うん、ありがとう。まぁ、前世は一応、成人していたしそこまで奇怪な行動は取らないと思うけどね。」そう、苦笑いで言うと、雪凪に納得の顔をされた。
ん……?
「なるほど…やはり姿に似合わぬ思考をしていたので、そうだったのですね。」
「あぁ…。だから、子供扱いされるのは困るかな。」
ちょっとおどけて言うと雪凪に苦笑いされた。
「ふっ」口角が上がるのを感じる。
雰囲気が和やかになってきたところで、二人にステータスを見せようかと思い立つ。
「私のステータスを二人に見せたいのだけどどうすればいい?」
「それならば、ステータスを出したあとにこちらにスライドしてくださればよろしいかと。」
なるほど、なるほど。
(ステータス)
夜華
性別 女
年齢 7
種族 人間
称号 異世界の渡りびと 神の愛し子
元暗殺者
スキル 鑑定 全属性魔法 空間魔法
詠唱破棄 気配察知 隠蔽
身体強化 言語習得
精神耐性
MP ∞
これを、二人の方へスライドして…
「「えっっ、?!」」
大きな声が部屋を駆け巡った。
「ツッっ…」声が漏れる。
さっき暴露した時より驚いてるな、二人とも。
急に、焦り出した。
…素人目に見てもMPが無限にあるのはどう見ても異常だと分かる。称号に異世界の渡り人と書いてあるから、見せるんだったらさっき言わなくても良かったのではないかと今更ながら気づいた。
焦って、たんだろうな…
自分が、何者かあやふやで分からなくなっている事にきづいて、不安に押しつぶされそうになって…
そして今は、二人に畏怖されるのではないかと恐れて、心臓の音が遠くに聞こえる。
ドクッ ドクッ……
自分の息遣いが荒くなっていることは分かるのに、何処か他人事のようにそれを聞いている。
浮遊感。
今感じているのはそれだ。
自分のことなのに、そのはずなのに、
あぁ…これは、この事は、、
チリンッ
チリンッ
リーーーーーーーン
高く透き通った、美しい鈴の音が頭の中で一際大きく鳴り響く。
最後に見えたのはーーーーーーーーーー、窓から覗くあかい、あかい夕立ち
声が震えてしまったかもしれない。それでも、それは嬉しさによるものだと、笑顔を見せて誤魔化す。
「えーと、……。
だから、初めに言ったように、この国のことは勿論、この世界の人が普通は知っている、当たり前なこと、常識とかも知らないと思う。だから、それらを教えて欲しい。あと、できる範囲でいいからフォローしてくれると嬉しい。」
「かしこまりました。」「うん。」
「うん、ありがとう。まぁ、前世は一応、成人していたしそこまで奇怪な行動は取らないと思うけどね。」そう、苦笑いで言うと、雪凪に納得の顔をされた。
ん……?
「なるほど…やはり姿に似合わぬ思考をしていたので、そうだったのですね。」
「あぁ…。だから、子供扱いされるのは困るかな。」
ちょっとおどけて言うと雪凪に苦笑いされた。
「ふっ」口角が上がるのを感じる。
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「私のステータスを二人に見せたいのだけどどうすればいい?」
「それならば、ステータスを出したあとにこちらにスライドしてくださればよろしいかと。」
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精神耐性
MP ∞
これを、二人の方へスライドして…
「「えっっ、?!」」
大きな声が部屋を駆け巡った。
「ツッっ…」声が漏れる。
さっき暴露した時より驚いてるな、二人とも。
急に、焦り出した。
…素人目に見てもMPが無限にあるのはどう見ても異常だと分かる。称号に異世界の渡り人と書いてあるから、見せるんだったらさっき言わなくても良かったのではないかと今更ながら気づいた。
焦って、たんだろうな…
自分が、何者かあやふやで分からなくなっている事にきづいて、不安に押しつぶされそうになって…
そして今は、二人に畏怖されるのではないかと恐れて、心臓の音が遠くに聞こえる。
ドクッ ドクッ……
自分の息遣いが荒くなっていることは分かるのに、何処か他人事のようにそれを聞いている。
浮遊感。
今感じているのはそれだ。
自分のことなのに、そのはずなのに、
あぁ…これは、この事は、、
チリンッ
チリンッ
リーーーーーーーン
高く透き通った、美しい鈴の音が頭の中で一際大きく鳴り響く。
最後に見えたのはーーーーーーーーーー、窓から覗くあかい、あかい夕立ち
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