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第1話 転校生は最悪な仲間
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朝、私は起きるのが早い。
家族の誰よりも先に起きる。
睡眠は、しっかりと摂っている。
だが、それはあくまでも仮初めだ。
本当は、夢の中では寝ていない。
はっきりした意識の中、身体だけ休めているのだ。
その意識は、なんとも説明のしずらい空間。
言うなれば、仮想現実の世界。
しかも、自分が自らの手で造り上げた世界なのだ。
こうして考えてみると、いつからだろうか。
私がまともな生活を送れなくなったのは。
……まぁ、考えても無駄か。
今となっては、これが普通。これが当たり前だ。
「倉嶋さん、おはよー」
教室に入ると、そこは冷たい空間。
誰とも視線を合わせることなく席につく。
挨拶はする。が、逆に言えばそれだけなのだ。
それだけしかコンタクトを取らない。
周りは、ただのクラスメイト。
それ以上でもそれ以下でもない。
自分には、そう言い聞かせている。
私自身、他人の接触を恐れているのだ。
「朝のHRの前に転校生の紹介だ。入りなさい」
そう言うと、担任の小林先生は彼を誘導した。
転校生は、男子だった。
私だけが違和感を感じる。
あぁ、やだ。
そう心の中で、頭を抱える。
「隣町から来た、森崎潤です。どうぞよろしく」
無愛想な態度で自分の名前を黒板に書いた。
……素っ気ない奴。
そう思った瞬間、奴が私を見てきた。
どうやら気が付いたらしい。
エゴイスト同士は、よく波長が合う。
それは、一般の人よりも互いの念が強いため、ちょうどよく波動のようなものがぶつかるのだ。
恐らく、彼は極度な念の持ち主だろう。
私と同等のエゴイスト。
彼の席は、私の一つ前。
相変わらず嫌な雰囲気の人間だ。
席についた瞬間、めだつように目立つようにため息を吐いた。
その日は、特に何も関わらずにやり過ごした。
まるで、こちらの様子を伺っているよう。
「全く、これだからエゴイストは嫌になる……」
帰り道、独り言を呟いた。
昔の自分を思い描いてしまった日。
今日も最悪な日常だった。
家族の誰よりも先に起きる。
睡眠は、しっかりと摂っている。
だが、それはあくまでも仮初めだ。
本当は、夢の中では寝ていない。
はっきりした意識の中、身体だけ休めているのだ。
その意識は、なんとも説明のしずらい空間。
言うなれば、仮想現実の世界。
しかも、自分が自らの手で造り上げた世界なのだ。
こうして考えてみると、いつからだろうか。
私がまともな生活を送れなくなったのは。
……まぁ、考えても無駄か。
今となっては、これが普通。これが当たり前だ。
「倉嶋さん、おはよー」
教室に入ると、そこは冷たい空間。
誰とも視線を合わせることなく席につく。
挨拶はする。が、逆に言えばそれだけなのだ。
それだけしかコンタクトを取らない。
周りは、ただのクラスメイト。
それ以上でもそれ以下でもない。
自分には、そう言い聞かせている。
私自身、他人の接触を恐れているのだ。
「朝のHRの前に転校生の紹介だ。入りなさい」
そう言うと、担任の小林先生は彼を誘導した。
転校生は、男子だった。
私だけが違和感を感じる。
あぁ、やだ。
そう心の中で、頭を抱える。
「隣町から来た、森崎潤です。どうぞよろしく」
無愛想な態度で自分の名前を黒板に書いた。
……素っ気ない奴。
そう思った瞬間、奴が私を見てきた。
どうやら気が付いたらしい。
エゴイスト同士は、よく波長が合う。
それは、一般の人よりも互いの念が強いため、ちょうどよく波動のようなものがぶつかるのだ。
恐らく、彼は極度な念の持ち主だろう。
私と同等のエゴイスト。
彼の席は、私の一つ前。
相変わらず嫌な雰囲気の人間だ。
席についた瞬間、めだつように目立つようにため息を吐いた。
その日は、特に何も関わらずにやり過ごした。
まるで、こちらの様子を伺っているよう。
「全く、これだからエゴイストは嫌になる……」
帰り道、独り言を呟いた。
昔の自分を思い描いてしまった日。
今日も最悪な日常だった。
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