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プレデビュタント
しおりを挟む本日二話目のアリスです!
読んでくださり、ありがとうございます!
これからも、よろしくお願いします。
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「アリス、そろそろ王宮につくわよ~」
「用意はいいかい?」
「はい!お父様、お母様。用意は完璧です!友達をたくさん作ってきますよ。」
「アリス、がんばってね。」
「無理はしないこと。何かあったら、私たちに言うこと。いいね?」
「はい!わかりました。」
緊張してうつむきかけていると、
「大丈夫!アリスは今までお勉強やマナーを、頑張ってきたじゃない。だからできるわ。」
「アリスは、私とリリアナの娘だ。何があっても大丈夫、一人じゃないからな。」
「ありがとうございます、お父様、お母様。がんばってきます。」
「「いってらっしゃい」」
ーーーーーーーー
「公爵家の皆様のご入場です。」
入場すると、そこには見たこともない世界が広がっていた。
着飾ったたくさんの人、豪華な装飾品。
「こんにちは。リリアナ様」
「こんにちは、ロッテンシュタイン公爵。」
お父様とお母様のお知り合いの方が山のようにやってきた。
「紹介しよう。こちらは、娘のアリスティアだ。」
「こんにちは。ロッテンシュタイン公爵の娘、アリスティアでございます。
どうぞよろしくお願いいたします。」
緊張しながらも、きれいにカーテシーをすることができた。
「おぉ~こちらが、公爵のお嬢さんですか。この年でここまでできるとはなかなかですな。」
こんな調子でどんどん挨拶をしていく。
「王家の皆様のご入場です。」
その声がかかると、会場が静まり返った。
コツコツと歩く音が聞こえる。
「会場にお集まりの皆様、ようこそおいでくださいました。ごゆるりと楽しんでいかれてくださいね。」
王妃様のご挨拶がおわると、子供たちのステータスの測定がはじまった。
位の低い順から、順番に測定をしていく。
たまに、「おぉ~」などのざわめきが漏れたりしていたが順調に進んでいった。
次は私の番だ。いったいどんなステータスなのだろうか?
ゲームとは違っているといいのだけれど。
「ロッテンシュタイン公爵家ご令嬢、アリスティア・ロッテンシュタイン嬢。」
呼ばれると、私が今まで学んできたすべてを出し切ることに集中した。
歩き方から、指先の動きまで。
優雅に見えるように、ゆっくりと歩く。
会場が少しざわめいたが気したが動揺せずに、歩く。
「では、この水晶に手を当ててください。そうすると、属性ごとの色に光ります。
光が強いとそれだけ魔力が多いことになります。」
言われた通りに水晶に手を当てた。
私が手を当てたとたん、この広い会場が光に包まれた。
水晶は色とりどりの光に包まれていた。
「精霊に会ってみたいわ。でも、どうやったら会えるのかしら?」
小さな声でつぶやいてしまった。完全に独り言だ。だれか聞いていなかったよね?っとあたりをみわたすと、
「私を呼んだのはあなたか?」声が聞こえた。
「えっ?」
返事の帰ってくることのないはずの独り言に返事が返ってきたことに驚き、声のした方を見ると。
「やっときがついたか。」
「えっ!どちら様でしょうか?」
「私は水の精霊王よ~!アリスティアちゃんのことは、ずっと見守っていたのよ!」
「私は光の精霊王。あえてうれしいわ!」
声のした方には、六人の背中に羽が生えている人がいた。
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