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大陸放浪編
世界樹~最高の聖女~
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「ここは・……どこ?」
「マヤ、目を覚ましたんだね」
「ライアン様? 良かった、もう二度と会えないと思っていました」
「マヤ、オレだ、エヴァンだ。わかるか?」
「マヤ君、私のことはちゃんと覚えているかい?」
「マヤさん、心配しましたよ!」
「エヴァン、リアン先輩、デヴィン。ちゃんと覚えてるわ」
私は懐かしい顔を見て心から嬉しく思った。
これが夢であっても構わない。
ずっと会いたかったのだ。
「マヤー!あなたが目覚めないって聞いて心配で、子供を預けて王都に来たわ!」
「マヤ様、お気づきになられて良かったです。涙が止まりません……」
「シャーロット、エミリー、心配かけてごめんね」
シャーロットとエミリーは泣きじゃくり、私は彼女たちに笑顔を向ける。
「よぉ……お互い生きて会えるとは思ってなかったぜ」
「ルークさん。良かった、無事で……」
ルークが一歩後ろから声をかけてきた。
その表情は安堵と喜びと罪悪感があった。
「世界樹はあれからどうなりましたか?」
「マヤが眠ってから三年間、眠り病にかかった人間はいない。被害があったりもしたけれど、今では元通り平穏な日々だ」
「私は三年間も眠り続けていたんですね……ご心配おかけしました」
私は身を起こそうとしたが上手く身体が動かなかった。
それを察したエミリーとライアンが背中に手を当てて支えてくれる。
「マヤ、一体どこまで覚えている?」
「世界樹に取り込まれて、漂っていたらライアン様の声が聞こえました。その時、賢者の石が発動してもう一人のワタシが生まれました。生まれたばかりのワタシは私のために全てを引き受けてくれました。私は外に出ようとした……そこまでです」
ライアンの問いに私は思い出しながら答えた。
世界樹の中は夢の中の様で時間も感覚も曖昧な空間だった。
意識がはっきりしていたのはあの白い空間にいた時だけだった。
「ライアン様、賢者の石を使ってしまいました。国宝を、申し訳ありません」
「そんなものどうだっていいものだ。貴方が生きていてくれて良かった。本当に良かった」
ライアンの目から一筋涙をこぼした。
ああ、この人も泣くのだ。
いつも笑顔で隠していたその向こう側の表情を私は見た。
「でも、私はワタシに全てを譲りました。もう魔術も召喚能力もないただの人間です。それどころか、今足の感覚もありません。歩けるかどうかもわかりません。私の役目は終わりました」
私はぎこちなく首だけで頭を下げた。
「みんな、ありがとう。こんな私をずっと待っていてくれて」
「マヤ、貴方は誰も成せない偉大なことをした。それは誰の命も奪わずに、世界を救った。貴方は世界で最高の聖女だ」
「ライアン様……」
皆がその言葉に頷いている。
力を失っても、私にはこんなにも大切な人たちがいる。
それだけで十分だった。
私の目から涙がとめどなく流れ出した。
怖かった。
みんなに、貴方に会えなくなることが。
今こうして大切な人たちに囲まれているのは奇跡だ。
運命に導かれて生きてきた私は最後にとうとう運命を覆した。
「マヤ、目を覚ましたんだね」
「ライアン様? 良かった、もう二度と会えないと思っていました」
「マヤ、オレだ、エヴァンだ。わかるか?」
「マヤ君、私のことはちゃんと覚えているかい?」
「マヤさん、心配しましたよ!」
「エヴァン、リアン先輩、デヴィン。ちゃんと覚えてるわ」
私は懐かしい顔を見て心から嬉しく思った。
これが夢であっても構わない。
ずっと会いたかったのだ。
「マヤー!あなたが目覚めないって聞いて心配で、子供を預けて王都に来たわ!」
「マヤ様、お気づきになられて良かったです。涙が止まりません……」
「シャーロット、エミリー、心配かけてごめんね」
シャーロットとエミリーは泣きじゃくり、私は彼女たちに笑顔を向ける。
「よぉ……お互い生きて会えるとは思ってなかったぜ」
「ルークさん。良かった、無事で……」
ルークが一歩後ろから声をかけてきた。
その表情は安堵と喜びと罪悪感があった。
「世界樹はあれからどうなりましたか?」
「マヤが眠ってから三年間、眠り病にかかった人間はいない。被害があったりもしたけれど、今では元通り平穏な日々だ」
「私は三年間も眠り続けていたんですね……ご心配おかけしました」
私は身を起こそうとしたが上手く身体が動かなかった。
それを察したエミリーとライアンが背中に手を当てて支えてくれる。
「マヤ、一体どこまで覚えている?」
「世界樹に取り込まれて、漂っていたらライアン様の声が聞こえました。その時、賢者の石が発動してもう一人のワタシが生まれました。生まれたばかりのワタシは私のために全てを引き受けてくれました。私は外に出ようとした……そこまでです」
ライアンの問いに私は思い出しながら答えた。
世界樹の中は夢の中の様で時間も感覚も曖昧な空間だった。
意識がはっきりしていたのはあの白い空間にいた時だけだった。
「ライアン様、賢者の石を使ってしまいました。国宝を、申し訳ありません」
「そんなものどうだっていいものだ。貴方が生きていてくれて良かった。本当に良かった」
ライアンの目から一筋涙をこぼした。
ああ、この人も泣くのだ。
いつも笑顔で隠していたその向こう側の表情を私は見た。
「でも、私はワタシに全てを譲りました。もう魔術も召喚能力もないただの人間です。それどころか、今足の感覚もありません。歩けるかどうかもわかりません。私の役目は終わりました」
私はぎこちなく首だけで頭を下げた。
「みんな、ありがとう。こんな私をずっと待っていてくれて」
「マヤ、貴方は誰も成せない偉大なことをした。それは誰の命も奪わずに、世界を救った。貴方は世界で最高の聖女だ」
「ライアン様……」
皆がその言葉に頷いている。
力を失っても、私にはこんなにも大切な人たちがいる。
それだけで十分だった。
私の目から涙がとめどなく流れ出した。
怖かった。
みんなに、貴方に会えなくなることが。
今こうして大切な人たちに囲まれているのは奇跡だ。
運命に導かれて生きてきた私は最後にとうとう運命を覆した。
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