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3.異世界初日- 転移再生
しおりを挟む光の洪水から意識が再び闇に落ちた。
突然、魂を揺さぶられた瞬間、感覚が戻って来た。
そして、今度は本来の眠りについた。深い眠りだ。
存在さえ不確かで、これまでの人生で全く興味のなかった神よりも、その神をバッサリと切り捨ててしまう光の精霊の言葉は理性的で、違和感無く受け入れられた。
不遇な人生を恨む気持ちはあったが、それを神の所為にするほどの信心者ではない。
神を崇める人たちは何を求めているのだろう。心の救済なのか安寧なのか。そんなものは飢えの前には霞むどころか、腹の足しにもならない。
その一方、光の精霊としての矜持を託された気がする。
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