100回転生を繰り返した大大大賢者は新スキル全知全能(ゼウス)で大当たりの人生を送る!

時雨悟はち

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新たな出会いたち

努力は裏切らないから/俺の正体

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「いい?魔法ってのは魔力を属性MPで固めて形にしたもので…」



1時間後、俺は全員に個別で魔法指導をしていた。

ローナいわく、魔力の切り替えが難しく、

ナヴィーナいわく、毒を作るのに光魔法が入って強くならないと、

コールナーいわく、身体強化が全身できないと、

ジュナいわく、回復薬が中級回復薬ポーションまでしか作れないと。



俺はその全てにおいて頂点に立ってしまったため、こうして今はローナに指導をしているのだ。



「だから、大事なのはMPにあたえる属性を変えること。魔力はあくまでガソリンに過ぎないからね」

「なるほど…つまり、魔力に焦点を合わすのではなく、MPを変換させてやればいいということだな…?」

「そう!ちょっと教えればわかるじゃん!」



ほんと、つくづくこいつらがどれだけ天才かが判るな。

少し教えただけでここまでわかるやつはそうそういない。他の3人だってそうだ。少し教えれば今は実践で強すぎて制御に困ってる感じだ。



「でもさ、そんだけ魔法を使えるのに、賢者だけなのはおかしくない…?」

「ふぇっ!?」



まずい!バレかけてる!



「い、いや~お、俺さ、魔法の勉強すっげぇしてきたから、それで自然と魔法も使えるようになったんだよ!」



あぶねぇ…咄嗟にもっともらしい言い訳ができたぜ…。



「へえ~魔法好きなんだね~」

「だって、人の力だけではどうにもできない事を魔法なら何でもできるんだぜ?そりゃ知れば知るほど楽しくなるよ」

「そっかぁ…自分から進んで学んでたんだ~」



自分で言うのもなんだが、人の感情を読むのには少し自身がある。



「…」

「なあ」

「ん?どした?」



なぜか、なぜかローナは



「なんでそんなに憎しそうな顔してるの?」

「!?」



何かを恨んでそうな、そんな顔をしていた。



「よかったら話してくれないか?今はみんな自分の事に夢中だから話なら聞けるぜ」

「…引かないなら」



ふっ…この俺が?



「引くわけねぇだろ。お前の人生否定してるみたいじゃねえか」

「…!」

「だから教えてくれよ。何があったか」



ローナは少し考えた後、語り始めた。







私はそこそこ大きい領地の領主の娘として産まれたの。

兄妹の序列は一番最後。私が一番遅く出来たこともあってあまり期待されなくて…。案の定私は一番魔法を使うことが出来なくて。いつも家族から魔法で嫌がらせを受けてた。



水でびしゃびしゃにされたり、服を燃やされたり。

いつしか誰も信じれなくなって。

でもね、そんなとき、一人のメイドさんが



「お嬢様には魔法の素質が必ずあります。ですから私がその才能を引き出してあげます」



って。

その時どんだけ嬉しかったか。どれだけ救われたか。あまり今は覚えてない。



そしてメイドさんとの魔法訓練が日課になってきたある日。メイドさん達の会話が聞こえてきたの。



「ねえ、なんでローナ嬢にあんなに肩入れするの?」

「だってあの子才能ないのに必死になって。バカみたいに騒いでさ。だんだんあの子見るだけで健気で可哀想な子ってストレス発散できるからね」

「あんたも性格悪いわね~。ま、あんたが言ってることは確かにそうだけども」



そういってメイドさんたちは高笑いしていた。

私はね、ただのおもちゃだったの。どれだけ頑張っても私には才能がない。だから、余計悔しくてさ…。半分逃げるようにここに来たの。ここならあんな奴らはいないって思ってて。

それで、ここで特待生として扱われたとき、わたしにはまだ才能があったんだって。それでさ、決めたの。







ローナは下を向いてから俺を悲しげな目でみて、



「いつか、見返して復讐してやるって。これだけ出来る子を捨てたのはお前らだって。あんたらがバカにしてきた子は、誰よりもできる子なんだって」



と言った。

この世界は勘違いが多い。俺だって、一回目の人生はゴミ扱いされた。でも、必死に努力して。必死に頑張って。そうやってここまで這い上がってきた。純魔法も、虹魔法も、転生者だって。でも、それは復讐なんかじゃない。もっと他の…



「…なあ、ローナ」

「なに?」

「これを見てくれ」



そういって目の前に岩盤を作り出す。



「ん?岩盤…?確かに凄いけどこれぐらいなら…」



と言うローナの前で、俺は火の純魔法を作り出す。鋭い槍のように、その槍はなんだろうと貫通する。

その槍を俺は岩盤に思いっきりぶち当てた。



岩盤はまるで豆腐のように…どころか、当たった瞬間、貫通した瞬間はそのまま立ち尽くして、そのまま塵になって風にのって消えていった。



「…え?」

どれだけ高威力の魔法でも、岩盤が砂とかし、消えるなんてみたことがないはずだ。



「うそ…岩盤が…消えた…?」

「俺さ、今じゃこんなに強いけど、昔、遥か遠い、神話の時代の時はさ。全く強くなかったんだ。でも、俺も頑張って、頑張って、頑張ったから今こうしているんだ」



俺はこいつなら、と言うかこいつらなら俺の秘密を知っててもいいと思った。



「約10000年前かな?初めて世界に光をもたらした天変地異の神賢者」

「え?それって…!」



そう。今も神話として、民衆に語り継がれる物語。と言うか、一人の人生。アーサー達でさえも語る、俺の本当の名前。



「メフィスト・アルメル。それが俺の、それが最初の俺の名前だ」
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