7 / 9
新たな出会いたち
努力は裏切らないから/俺の正体
しおりを挟む
「いい?魔法ってのは魔力を属性MPで固めて形にしたもので…」
1時間後、俺は全員に個別で魔法指導をしていた。
ローナいわく、魔力の切り替えが難しく、
ナヴィーナいわく、毒を作るのに光魔法が入って強くならないと、
コールナーいわく、身体強化が全身できないと、
ジュナいわく、回復薬が中級回復薬までしか作れないと。
俺はその全てにおいて頂点に立ってしまったため、こうして今はローナに指導をしているのだ。
「だから、大事なのはMPにあたえる属性を変えること。魔力はあくまでガソリンに過ぎないからね」
「なるほど…つまり、魔力に焦点を合わすのではなく、MPを変換させてやればいいということだな…?」
「そう!ちょっと教えればわかるじゃん!」
ほんと、つくづくこいつらがどれだけ天才かが判るな。
少し教えただけでここまでわかるやつはそうそういない。他の3人だってそうだ。少し教えれば今は実践で強すぎて制御に困ってる感じだ。
「でもさ、そんだけ魔法を使えるのに、賢者だけなのはおかしくない…?」
「ふぇっ!?」
まずい!バレかけてる!
「い、いや~お、俺さ、魔法の勉強すっげぇしてきたから、それで自然と魔法も使えるようになったんだよ!」
あぶねぇ…咄嗟にもっともらしい言い訳ができたぜ…。
「へえ~魔法好きなんだね~」
「だって、人の力だけではどうにもできない事を魔法なら何でもできるんだぜ?そりゃ知れば知るほど楽しくなるよ」
「そっかぁ…自分から進んで学んでたんだ~」
自分で言うのもなんだが、人の感情を読むのには少し自身がある。
「…」
「なあ」
「ん?どした?」
なぜか、なぜかローナは
「なんでそんなに憎しそうな顔してるの?」
「!?」
何かを恨んでそうな、そんな顔をしていた。
「よかったら話してくれないか?今はみんな自分の事に夢中だから話なら聞けるぜ」
「…引かないなら」
ふっ…この俺が?
「引くわけねぇだろ。お前の人生否定してるみたいじゃねえか」
「…!」
「だから教えてくれよ。何があったか」
ローナは少し考えた後、語り始めた。
☆
私はそこそこ大きい領地の領主の娘として産まれたの。
兄妹の序列は一番最後。私が一番遅く出来たこともあってあまり期待されなくて…。案の定私は一番魔法を使うことが出来なくて。いつも家族から魔法で嫌がらせを受けてた。
水でびしゃびしゃにされたり、服を燃やされたり。
いつしか誰も信じれなくなって。
でもね、そんなとき、一人のメイドさんが
「お嬢様には魔法の素質が必ずあります。ですから私がその才能を引き出してあげます」
って。
その時どんだけ嬉しかったか。どれだけ救われたか。あまり今は覚えてない。
そしてメイドさんとの魔法訓練が日課になってきたある日。メイドさん達の会話が聞こえてきたの。
「ねえ、なんでローナ嬢にあんなに肩入れするの?」
「だってあの子才能ないのに必死になって。バカみたいに騒いでさ。だんだんあの子見るだけで健気で可哀想な子ってストレス発散できるからね」
「あんたも性格悪いわね~。ま、あんたが言ってることは確かにそうだけども」
そういってメイドさんたちは高笑いしていた。
私はね、ただのおもちゃだったの。どれだけ頑張っても私には才能がない。だから、余計悔しくてさ…。半分逃げるようにここに来たの。ここならあんな奴らはいないって思ってて。
それで、ここで特待生として扱われたとき、わたしにはまだ才能があったんだって。それでさ、決めたの。
☆
ローナは下を向いてから俺を悲しげな目でみて、
「いつか、見返して復讐してやるって。これだけ出来る子を捨てたのはお前らだって。あんたらがバカにしてきた子は、誰よりもできる子なんだって」
と言った。
この世界は勘違いが多い。俺だって、一回目の人生はゴミ扱いされた。でも、必死に努力して。必死に頑張って。そうやってここまで這い上がってきた。純魔法も、虹魔法も、転生者だって。でも、それは復讐なんかじゃない。もっと他の…
「…なあ、ローナ」
「なに?」
「これを見てくれ」
そういって目の前に岩盤を作り出す。
「ん?岩盤…?確かに凄いけどこれぐらいなら…」
と言うローナの前で、俺は火の純魔法を作り出す。鋭い槍のように、その槍はなんだろうと貫通する。
その槍を俺は岩盤に思いっきりぶち当てた。
岩盤はまるで豆腐のように…どころか、当たった瞬間、貫通した瞬間はそのまま立ち尽くして、そのまま塵になって風にのって消えていった。
「…え?」
どれだけ高威力の魔法でも、岩盤が砂とかし、消えるなんてみたことがないはずだ。
「うそ…岩盤が…消えた…?」
「俺さ、今じゃこんなに強いけど、昔、遥か遠い、神話の時代の時はさ。全く強くなかったんだ。でも、俺も頑張って、頑張って、頑張ったから今こうしているんだ」
俺はこいつなら、と言うかこいつらなら俺の秘密を知っててもいいと思った。
「約10000年前かな?初めて世界に光をもたらした天変地異の神賢者」
「え?それって…!」
そう。今も神話として、民衆に語り継がれる物語。と言うか、一人の人生。アーサー達でさえも語る、俺の本当の名前。
「メフィスト・アルメル。それが俺の、それが最初の俺の名前だ」
1時間後、俺は全員に個別で魔法指導をしていた。
ローナいわく、魔力の切り替えが難しく、
ナヴィーナいわく、毒を作るのに光魔法が入って強くならないと、
コールナーいわく、身体強化が全身できないと、
ジュナいわく、回復薬が中級回復薬までしか作れないと。
俺はその全てにおいて頂点に立ってしまったため、こうして今はローナに指導をしているのだ。
「だから、大事なのはMPにあたえる属性を変えること。魔力はあくまでガソリンに過ぎないからね」
「なるほど…つまり、魔力に焦点を合わすのではなく、MPを変換させてやればいいということだな…?」
「そう!ちょっと教えればわかるじゃん!」
ほんと、つくづくこいつらがどれだけ天才かが判るな。
少し教えただけでここまでわかるやつはそうそういない。他の3人だってそうだ。少し教えれば今は実践で強すぎて制御に困ってる感じだ。
「でもさ、そんだけ魔法を使えるのに、賢者だけなのはおかしくない…?」
「ふぇっ!?」
まずい!バレかけてる!
「い、いや~お、俺さ、魔法の勉強すっげぇしてきたから、それで自然と魔法も使えるようになったんだよ!」
あぶねぇ…咄嗟にもっともらしい言い訳ができたぜ…。
「へえ~魔法好きなんだね~」
「だって、人の力だけではどうにもできない事を魔法なら何でもできるんだぜ?そりゃ知れば知るほど楽しくなるよ」
「そっかぁ…自分から進んで学んでたんだ~」
自分で言うのもなんだが、人の感情を読むのには少し自身がある。
「…」
「なあ」
「ん?どした?」
なぜか、なぜかローナは
「なんでそんなに憎しそうな顔してるの?」
「!?」
何かを恨んでそうな、そんな顔をしていた。
「よかったら話してくれないか?今はみんな自分の事に夢中だから話なら聞けるぜ」
「…引かないなら」
ふっ…この俺が?
「引くわけねぇだろ。お前の人生否定してるみたいじゃねえか」
「…!」
「だから教えてくれよ。何があったか」
ローナは少し考えた後、語り始めた。
☆
私はそこそこ大きい領地の領主の娘として産まれたの。
兄妹の序列は一番最後。私が一番遅く出来たこともあってあまり期待されなくて…。案の定私は一番魔法を使うことが出来なくて。いつも家族から魔法で嫌がらせを受けてた。
水でびしゃびしゃにされたり、服を燃やされたり。
いつしか誰も信じれなくなって。
でもね、そんなとき、一人のメイドさんが
「お嬢様には魔法の素質が必ずあります。ですから私がその才能を引き出してあげます」
って。
その時どんだけ嬉しかったか。どれだけ救われたか。あまり今は覚えてない。
そしてメイドさんとの魔法訓練が日課になってきたある日。メイドさん達の会話が聞こえてきたの。
「ねえ、なんでローナ嬢にあんなに肩入れするの?」
「だってあの子才能ないのに必死になって。バカみたいに騒いでさ。だんだんあの子見るだけで健気で可哀想な子ってストレス発散できるからね」
「あんたも性格悪いわね~。ま、あんたが言ってることは確かにそうだけども」
そういってメイドさんたちは高笑いしていた。
私はね、ただのおもちゃだったの。どれだけ頑張っても私には才能がない。だから、余計悔しくてさ…。半分逃げるようにここに来たの。ここならあんな奴らはいないって思ってて。
それで、ここで特待生として扱われたとき、わたしにはまだ才能があったんだって。それでさ、決めたの。
☆
ローナは下を向いてから俺を悲しげな目でみて、
「いつか、見返して復讐してやるって。これだけ出来る子を捨てたのはお前らだって。あんたらがバカにしてきた子は、誰よりもできる子なんだって」
と言った。
この世界は勘違いが多い。俺だって、一回目の人生はゴミ扱いされた。でも、必死に努力して。必死に頑張って。そうやってここまで這い上がってきた。純魔法も、虹魔法も、転生者だって。でも、それは復讐なんかじゃない。もっと他の…
「…なあ、ローナ」
「なに?」
「これを見てくれ」
そういって目の前に岩盤を作り出す。
「ん?岩盤…?確かに凄いけどこれぐらいなら…」
と言うローナの前で、俺は火の純魔法を作り出す。鋭い槍のように、その槍はなんだろうと貫通する。
その槍を俺は岩盤に思いっきりぶち当てた。
岩盤はまるで豆腐のように…どころか、当たった瞬間、貫通した瞬間はそのまま立ち尽くして、そのまま塵になって風にのって消えていった。
「…え?」
どれだけ高威力の魔法でも、岩盤が砂とかし、消えるなんてみたことがないはずだ。
「うそ…岩盤が…消えた…?」
「俺さ、今じゃこんなに強いけど、昔、遥か遠い、神話の時代の時はさ。全く強くなかったんだ。でも、俺も頑張って、頑張って、頑張ったから今こうしているんだ」
俺はこいつなら、と言うかこいつらなら俺の秘密を知っててもいいと思った。
「約10000年前かな?初めて世界に光をもたらした天変地異の神賢者」
「え?それって…!」
そう。今も神話として、民衆に語り継がれる物語。と言うか、一人の人生。アーサー達でさえも語る、俺の本当の名前。
「メフィスト・アルメル。それが俺の、それが最初の俺の名前だ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【新作】1分で読める! SFショートショート
Grisly
ファンタジー
❤️⭐️感想お願いします。
1分で読める!読切超短編小説
新作短編小説は全てこちらに投稿。
⭐️忘れずに!コメントお待ちしております。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
「魔物の討伐で拾われた少年――アイト・グレイモント」
(イェイソン・マヌエル・ジーン)
ファンタジー
魔物の討伐中に見つかった黄金の瞳の少年、アイト・グレイモント。
王宮で育てられながらも、本当の冒険を求める彼は7歳で旅に出る。
風の魔法を操り、師匠と幼なじみの少女リリアと共に世界を巡る中、古代の遺跡で隠された力に触れ——。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる