3 / 3
本編
3
しおりを挟む「つまり、私はこの世界に残った不浄の地を人が住めるように浄化していけばいいってことですか?」
なんて風にいきなり話が最終確認にまで飛んでいるのをわかりやすく私がまとめてみよう。
まず、この世界には魔王という存在はもういない。なぜもうとつくのかといえば、かつて魔王と呼ばれていた存在はもうこの世界の勇者によって討伐されたからだ。
そりゃあ、私のようなハイスペックチートな人がいるなら他にもそんな人がいるに決まっているじゃないか! という訳だ。
ちなみにアルフレッド様も私と同じくハイスペックチート側だ。
そして魔王を討伐した勇者は誰かと言われればーーーー私だったりする。ま、表では違う人が勇者様だという事にされていて、実は私が真なる勇者ということは本っ当にごく一部の者しか知らないのだが。そりゃ裏社会にいるものが表で目立ったら元もないし。
話が逸れかけたが……、こうして色々な成り行きで私の手によって魔王がいなくなり世界に平和が訪れました。なんで簡単にいく訳がなかった。
確かに魔王はいない。けど魔物はまだいるのだ。
なぜかというとこの世界の魔王はただ魔族の中で一番強いものがなる魔のまとめ役で、普通に人間たちの王様と同じ役割をこなして魔族がいる国でいるだけ。
つまり魔王を討伐したってなんの意味もないのだ。
あとここで誤解を招いている可能性があるから言わせてもらうが、魔王を務めていた者は死んではいない。魔王という役職がなくなっただけと説明すればいいだろうか?
なんと驚いたことに魔の国は私の前世住んでいた日本と同じ民主主義国家となったのであった。
まぁ、現在元魔王は楽しそうに過ごしているし、魔の国もいつも通り動けているらしいからいいんじゃない? と私は思っている。
けどここで問題が一つ。
私たちが問題だと思っていた魔族はーー現在和解済みーー実際はなんともなく、むしろ魔族の方々も手をこまねいている魔物の存在だ。
魔族と魔物の違いは簡単で、考える事ができるかできないか。つまり思考能力の有無だ。
前者の魔族はたとえどんな姿をしていれど人と同じように考えて過ごしている害のない存在。
後者の魔物は食って寝るしか考えてない衝動のままに生きる害のある存在。
そんな魔物が生息している地域は人間はおろか魔族も住むことができない汚れた不浄の地となってしまう。
そんな不浄の地を浄化する術をこの世界に住む人々は持っていない。
だから異世界から人を呼び浄化してもらおう! ということで呼ばれたのが聖女様だった、という訳だ。
我ながらわかりやすくまとめられたと思っている。
「そうだ」
王様が答えると、聖女様の目が不安げに揺れた。
「私なんかがそんな事できるんでしょうか?」
まぁ、いきなりこんな世界を浄化してください~なんて言われたらそうなるでしょうね。
でもここは聖女様に頑張ってもらわないといけないのだ。
私が乙女ゲー展開を見る為に。
おおっとつい本音と建前が逆に……気にしないでもらいたい。
ーーーーーーーーーーー
たまたま目について開いてみれば書きかけのものがあったので、かなり短いですが供養としてあげさせてもらいました。
最後の投稿が2015年なので2年前という事になります。あまり自分ではわからないのですが、もしかしたら昔と今の文体は違うかもしれません。……考え深いものです。
またこの作品に関しても、余裕ができればリメイクしてあげ直したいなぁ……と考えています。一体いつになったらできるのやら。
現在二本連載モノを抱えていて、更に新しいモノをふと思いついてしまって筆が乗ってしまっているので、まだ先になる事は確かです。(ちゃっかり新作宣伝をする私よ……)
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
乙女ゲーの世界に聖女様として召喚されたけど興味がないので妹に譲ります
ゆずぽんず
恋愛
ある日、ユウとチカの姉妹が乙女ゲームの世界に聖女様として召喚された。
好きなゲームの世界に入れたと喜ぶ妹のチカ。
本来、聖女様として召喚されるのだったの一人。どちらかが死に、召喚された。
妹のことが大切な姉のユウは、妹がこの世界にいたいのならば私が偽物となってこの世界から消えようと決意する。
*乙女ゲーマーによる小説です。乙女ゲーになろう設定混ぜ込んでみました。
*乙女ゲーによくある設定(共通ルートやバッドエンドなどのよくある設定)の説明があります。分かりにくかったらすみません。
社畜の私は異世界でも社畜精神が残ったままだった
木嶋うめ香
恋愛
貴族学園の小さな部屋で、私は一人書類仕事に追われていた。
今日も寮には帰れそうにない、机の上には大量の未処理の書類。
せめて空腹を紛らわそうと、ビスケットを鞄から取り出し水を汲んでこようとして立ち上がった途端、視界が暗くなり倒れた。
床に倒れた反動で、頭を床にぶつける。
その衝撃で思い出した、私は前世ブラック企業に勤めていた社畜で、二十三連勤サービス残業付きの末、体調を崩し亡くなったアラサー営業職だった。
他サイトでもアップしています。
【完結】聖女の私を処刑できると思いました?ふふ、残念でした♪
鈴菜
恋愛
あらゆる傷と病を癒やし、呪いを祓う能力を持つリュミエラは聖女として崇められ、来年の春には第一王子と結婚する筈だった。
「偽聖女リュミエラ、お前を処刑する!」
だが、そんな未来は突然崩壊する。王子が真実の愛に目覚め、リュミエラは聖女の力を失い、代わりに妹が真の聖女として現れたのだ。
濡れ衣を着せられ、あれよあれよと処刑台に立たされたリュミエラは絶対絶命かに思われたが…
「残念でした♪処刑なんてされてあげません。」
モブが乙女ゲームの世界に生まれてどうするの?【完結】
いつき
恋愛
リアラは貧しい男爵家に生まれた容姿も普通の女の子だった。
陰険な意地悪をする義母と義妹が来てから家族仲も悪くなり実の父にも煙たがられる日々
だが、彼女は気にも止めず使用人扱いされても挫ける事は無い
何故なら彼女は前世の記憶が有るからだ
乙女ゲームのヒロインに転生したのに、ストーリーが始まる前になぜかウチの従者が全部終わらせてたんですが
侑子
恋愛
十歳の時、自分が乙女ゲームのヒロインに転生していたと気づいたアリス。幼なじみで従者のジェイドと準備をしながら、ハッピーエンドを目指してゲームスタートの魔法学園入学までの日々を過ごす。
しかし、いざ入学してみれば、攻略対象たちはなぜか皆他の令嬢たちとラブラブで、アリスの入る隙間はこれっぽっちもない。
「どうして!? 一体どうしてなの~!?」
いつの間にか従者に外堀を埋められ、乙女ゲームが始まらないようにされていたヒロインのお話。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる