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イベント
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ついに来たよ。会社のイベントの日。
辛~い日。いっちばん面倒くさいこういうイベントってやつ。嫌いだ。
なんだかんだいって忙しくしてられるから色々忘れていいか。
”今日は、よろしくね”ニコっ。
優しい心地いい声に我に戻った。
あ~。とろけてしまーう。目がとろん。
はっ。いかんいかん。仕事仕事!割り切れ自分!
に、しても。こんな寒~い日にバーベキューなんか…
しなくてもよくない?企画考えたの誰だよ。室内で宴会の方がマシだわ。もーー。そっちの方が面倒くさいか。てか、わたしからしてみれば、どっちも、なんでも面倒くさいんだよ。人とかかわりたくない。
子供の頃からそう。付き合い悪いって言われたくないから合わせてきたけど。疲れる。正直家の中で引きこもりたい。人間と関わるとろくな事がない。そう確信するのに何年もかからなかった。でも、生きていく上で仕方がないのだ。
そうするしかない。上手くかわして乗り越えていくしかないのだ。まるで。自分が2人いるようだ。1人だってわかってるよ。だけど。気持ちはまっぷたつ。
周りと上手く付き合おうとする自分と人とかかわらず静かに暮らしたい自分。
会社のイベント。バーベキュー大会が始まった。
人数多いから、各班に分けた。それは、本多さんの案だ。
まとめるのは各班の班長となる人物に各々任せ、私達の負担をなるべく減らそうとのこと。まあ、まともだよね。
そうすることで、わたしはうまく、まりと久我から逃げることが出来た。助かったー。っと胸をなでおろした。
本多さんとわたしは仕切り役のため、2人行動で、各班を上手く回って行く。
本多さん…いつも微笑んでて…自分がおろかに見える。
確実に、このイベントの準備期間に憧れは…ホンキへと変わっていくのが手に取るように気付いた。
優しくて、なんでもこなして、人の心をつかむのも上手い。社内でもめごとが起きてたって。その人柄でおさまるほどだ。わたしからしてみたら完璧な人間に見える。
隣の芝はなんとかやら…ってことなんだろうか?
イベントの間、わたしは本多さんの後ろにただただ、ついていく感じ。…な、なさけないなぁ。さりげなくリードしてくれる本多さんが…もーーーカッコ良すぎ~。さ、さすが。憧れている女子社員の間ではファンクラブとやらが、出来ているらしい。面倒くさいにおいがプンプンでしょ。
そう。そのファンの女子たちより、わたしは恨まれているのだ。本多さんから、直々にこのイベントの準備を頼まれていることが、広まってからは…恐ろしかった。
女子って…本当に面倒くさい。って心から思う。わたしだってこんな面倒くさいことゴメンだ。誰かに代わってほしいくらいだった。
って。今思うと、一緒に準備して、本多さんの人柄を知ることが出来た。それは、わたしからすると、すごい成長なのだ。人と関わるとろくな事がないとか思っていたのが、崩れたからだ。安心感とか信頼とか。昔の自分にはなかった感情?がフツフツと心から湧き上がってくるんだ。
この人といると安心する。ホッとする。一緒にいたい。
ってもう妄想だ。
一回りして、ひと息入れようと本多さんが温かい飲み物を持って来てくれた。
”疲れた?”心配そうな顔で覗きこまれた。
”いえ”慌てて顔を下に向け飲み物を口に含んだ。
勢い良すぎて
”あっ、アッツーーー”熱すぎてビックリして声が出ちゃった。その様子をみて本多さんがフフフと笑って
”大丈夫?ゴメンね、熱かったか。”優しいなぁ。
もう。この瞬間だけでも生きていける。
そっと、隣に座り、皆んながバーベキューして盛り上がってる様子を見てる。その目も…とても優しい。
なんか、幼い子を見ているような感じ。そんな眼差しだ。
その顔を見ているだけで、心が休まる。
時が止まればいいのに。そう願ってしまう自分がいて。
手に持ったコップをじーっと見つめてた。
”田畑さん…今回は企画準備手伝ってくれてありがとね。
本当に助かったよ。”と本多さんが気づかってか、言ってくれた。
”いえ。とんでもない。”と慌てて返した。
”…あの…。なんで。わたしなんか。
あっ、ほら、他にも女子社員いっぱいいるし!
本多さんに憧れてる人もいっぱいいるのに。
なんでかなぁって。
正直。声かけて頂くまで…本多さんのこと…知らなかったんです。だから。混乱してしまって”と後半はボソボソした声になっていった。
すると、本多さんがいつものようにニコっと微笑んでから
”田畑さんは、他の子と違ってるから”って言った。
”え? 私ってやっぱり変わってるんですかね。
昔から、そうなんです。人と話すことも苦手だし。そもそも、人と付き合う事が上手くできないんです。”少し涙目になってしまった。なんで、本多さんにこんなこと話してんだろう。バカだなぁ。
そっと、背中を撫でてくれた。
へ?一瞬パニック。でも、なんか、温かい。
そして、優しく
”違うよ。他の子と違うって言ったのは、そんな事ではない。真面目で、周りに流されなくて、しっかりしてるっていう意味だ。僕の周りにはいない。輝かしかったんだ。”
と、背中に手を当てながら、そっと言ってくれた。
なんか。ジーンときてしまった。
ダメだ。今泣いてはいけない。皆んなに注目されてしまう。わたし我慢しろ!心の中で必死に反復して、グッとこらえた。
って、ところで
”田畑さん…僕と、付き合ってくれませんか?本気で。”
と本多さんが真面目に言ってきた。
え?え?なんか、空耳ですか?
え?そんな言葉を人生初めて聞きましたけど?
わたしは目が泳いでしまった。
”僕は、君が…入社してきた時。ドキッとした。
芯があって、真っ直ぐだ。気づいたら、いつも気になっていた。だから、こんな年上だけど。真面目に言っているんだ。”と、いつもながらの優しい口調でしっかりとわたしを見て伝えてきた。
告白されるの初めてだし。どうしよう。
今すぐにでも、その手の中に飛び込みたい。
でも、わたしなんか…釣り合わないよ。絶対に…
と、頭の中が混乱。その様子が分かってしまったのだろうか。
”ごめん。急だよね。返事。いつでもいいから。
待ってる”と言って、背中をポンッと触れて
”さてと、もうそろそろ終わりにしないといけない時間だね。イベントの最後の片付けがあるぞ~。頑張るか!”
と言って背中を押された。
わたしは何も言えないままだった。
でも。どうしよう。
きっと、今日逃したら、わたし…たぶん。一生返事出来ないかも。そしたら、後悔する。
そう思ったら…
”あ、あの!わ、わたしなんかでいんですか”
と少し張った声で本多さんに言った。
本多さんが、少し驚いたような顔で振り向いた。
すると、二歩ほど戻ってきて、微笑むように
”もちろん。オーケーって受け止めていいのかな?”
”あ、あの。はい。なんか空耳かと思って…。
告白されるのも。お付き合いするのも初めてなので”
とわたしは下を向いた。
すると本多さんは、背中をポンッと触れてくれ、いつものようにニコっと微笑んで
”ありがとう”と優しくつぶやいた。
触れられた背中が。ホッカイロのようなあの柔らかい温かさが、温もりがなんか…残ってて。気を失いそうになるほど、ぼーっとしてしまった。
バーベキューの終了のアナウンスを流し、片付けをそれぞれの班が始めた。
わたしと本多さんも、企画係として、上の人達のところへ行ったりで、忙しくて、ついさっきの出来事はつかの間だが、わたしの頭からはぼやけた。
片付けも終わり、解散のコールがかかり、無事終わった。
はぁ。疲れたな。
頭の中が現実に戻ってきた。
わたし…付き合う事になった…のか…
え?え?うそ?!どーしよ。あれれ?
うわーーーーー。我に返りすぎた。
心臓がばくばくしてきた。本多さんと。
や、いや、どうしよう。これ、バレたらヤバい気がする。
ファンクラブの女子社員。もーパニックだ。
どうしようか。なんとしてもバレないようにしなければ。
わたしにとってのイベントは。
バーベキューでもなく。
憧れの本多さんからの告白。というイベントだった。
わたしはなんだか動揺してた。
真っ白な心が。まるで。オレンジのような。
なんか、色がついていくような感覚。
ほわぁっとして。夕日みたいな。落ち着いた感じ。
これから始まるっていうのに、朝日のような明るい色ではなかった。本多さんといると落ち着いた空間に浸り、まるで、1日がゆったりと流れているように感じる。
その落ち着いた感じが、まるで夕日のような感じに思えたのだ。
辛~い日。いっちばん面倒くさいこういうイベントってやつ。嫌いだ。
なんだかんだいって忙しくしてられるから色々忘れていいか。
”今日は、よろしくね”ニコっ。
優しい心地いい声に我に戻った。
あ~。とろけてしまーう。目がとろん。
はっ。いかんいかん。仕事仕事!割り切れ自分!
に、しても。こんな寒~い日にバーベキューなんか…
しなくてもよくない?企画考えたの誰だよ。室内で宴会の方がマシだわ。もーー。そっちの方が面倒くさいか。てか、わたしからしてみれば、どっちも、なんでも面倒くさいんだよ。人とかかわりたくない。
子供の頃からそう。付き合い悪いって言われたくないから合わせてきたけど。疲れる。正直家の中で引きこもりたい。人間と関わるとろくな事がない。そう確信するのに何年もかからなかった。でも、生きていく上で仕方がないのだ。
そうするしかない。上手くかわして乗り越えていくしかないのだ。まるで。自分が2人いるようだ。1人だってわかってるよ。だけど。気持ちはまっぷたつ。
周りと上手く付き合おうとする自分と人とかかわらず静かに暮らしたい自分。
会社のイベント。バーベキュー大会が始まった。
人数多いから、各班に分けた。それは、本多さんの案だ。
まとめるのは各班の班長となる人物に各々任せ、私達の負担をなるべく減らそうとのこと。まあ、まともだよね。
そうすることで、わたしはうまく、まりと久我から逃げることが出来た。助かったー。っと胸をなでおろした。
本多さんとわたしは仕切り役のため、2人行動で、各班を上手く回って行く。
本多さん…いつも微笑んでて…自分がおろかに見える。
確実に、このイベントの準備期間に憧れは…ホンキへと変わっていくのが手に取るように気付いた。
優しくて、なんでもこなして、人の心をつかむのも上手い。社内でもめごとが起きてたって。その人柄でおさまるほどだ。わたしからしてみたら完璧な人間に見える。
隣の芝はなんとかやら…ってことなんだろうか?
イベントの間、わたしは本多さんの後ろにただただ、ついていく感じ。…な、なさけないなぁ。さりげなくリードしてくれる本多さんが…もーーーカッコ良すぎ~。さ、さすが。憧れている女子社員の間ではファンクラブとやらが、出来ているらしい。面倒くさいにおいがプンプンでしょ。
そう。そのファンの女子たちより、わたしは恨まれているのだ。本多さんから、直々にこのイベントの準備を頼まれていることが、広まってからは…恐ろしかった。
女子って…本当に面倒くさい。って心から思う。わたしだってこんな面倒くさいことゴメンだ。誰かに代わってほしいくらいだった。
って。今思うと、一緒に準備して、本多さんの人柄を知ることが出来た。それは、わたしからすると、すごい成長なのだ。人と関わるとろくな事がないとか思っていたのが、崩れたからだ。安心感とか信頼とか。昔の自分にはなかった感情?がフツフツと心から湧き上がってくるんだ。
この人といると安心する。ホッとする。一緒にいたい。
ってもう妄想だ。
一回りして、ひと息入れようと本多さんが温かい飲み物を持って来てくれた。
”疲れた?”心配そうな顔で覗きこまれた。
”いえ”慌てて顔を下に向け飲み物を口に含んだ。
勢い良すぎて
”あっ、アッツーーー”熱すぎてビックリして声が出ちゃった。その様子をみて本多さんがフフフと笑って
”大丈夫?ゴメンね、熱かったか。”優しいなぁ。
もう。この瞬間だけでも生きていける。
そっと、隣に座り、皆んながバーベキューして盛り上がってる様子を見てる。その目も…とても優しい。
なんか、幼い子を見ているような感じ。そんな眼差しだ。
その顔を見ているだけで、心が休まる。
時が止まればいいのに。そう願ってしまう自分がいて。
手に持ったコップをじーっと見つめてた。
”田畑さん…今回は企画準備手伝ってくれてありがとね。
本当に助かったよ。”と本多さんが気づかってか、言ってくれた。
”いえ。とんでもない。”と慌てて返した。
”…あの…。なんで。わたしなんか。
あっ、ほら、他にも女子社員いっぱいいるし!
本多さんに憧れてる人もいっぱいいるのに。
なんでかなぁって。
正直。声かけて頂くまで…本多さんのこと…知らなかったんです。だから。混乱してしまって”と後半はボソボソした声になっていった。
すると、本多さんがいつものようにニコっと微笑んでから
”田畑さんは、他の子と違ってるから”って言った。
”え? 私ってやっぱり変わってるんですかね。
昔から、そうなんです。人と話すことも苦手だし。そもそも、人と付き合う事が上手くできないんです。”少し涙目になってしまった。なんで、本多さんにこんなこと話してんだろう。バカだなぁ。
そっと、背中を撫でてくれた。
へ?一瞬パニック。でも、なんか、温かい。
そして、優しく
”違うよ。他の子と違うって言ったのは、そんな事ではない。真面目で、周りに流されなくて、しっかりしてるっていう意味だ。僕の周りにはいない。輝かしかったんだ。”
と、背中に手を当てながら、そっと言ってくれた。
なんか。ジーンときてしまった。
ダメだ。今泣いてはいけない。皆んなに注目されてしまう。わたし我慢しろ!心の中で必死に反復して、グッとこらえた。
って、ところで
”田畑さん…僕と、付き合ってくれませんか?本気で。”
と本多さんが真面目に言ってきた。
え?え?なんか、空耳ですか?
え?そんな言葉を人生初めて聞きましたけど?
わたしは目が泳いでしまった。
”僕は、君が…入社してきた時。ドキッとした。
芯があって、真っ直ぐだ。気づいたら、いつも気になっていた。だから、こんな年上だけど。真面目に言っているんだ。”と、いつもながらの優しい口調でしっかりとわたしを見て伝えてきた。
告白されるの初めてだし。どうしよう。
今すぐにでも、その手の中に飛び込みたい。
でも、わたしなんか…釣り合わないよ。絶対に…
と、頭の中が混乱。その様子が分かってしまったのだろうか。
”ごめん。急だよね。返事。いつでもいいから。
待ってる”と言って、背中をポンッと触れて
”さてと、もうそろそろ終わりにしないといけない時間だね。イベントの最後の片付けがあるぞ~。頑張るか!”
と言って背中を押された。
わたしは何も言えないままだった。
でも。どうしよう。
きっと、今日逃したら、わたし…たぶん。一生返事出来ないかも。そしたら、後悔する。
そう思ったら…
”あ、あの!わ、わたしなんかでいんですか”
と少し張った声で本多さんに言った。
本多さんが、少し驚いたような顔で振り向いた。
すると、二歩ほど戻ってきて、微笑むように
”もちろん。オーケーって受け止めていいのかな?”
”あ、あの。はい。なんか空耳かと思って…。
告白されるのも。お付き合いするのも初めてなので”
とわたしは下を向いた。
すると本多さんは、背中をポンッと触れてくれ、いつものようにニコっと微笑んで
”ありがとう”と優しくつぶやいた。
触れられた背中が。ホッカイロのようなあの柔らかい温かさが、温もりがなんか…残ってて。気を失いそうになるほど、ぼーっとしてしまった。
バーベキューの終了のアナウンスを流し、片付けをそれぞれの班が始めた。
わたしと本多さんも、企画係として、上の人達のところへ行ったりで、忙しくて、ついさっきの出来事はつかの間だが、わたしの頭からはぼやけた。
片付けも終わり、解散のコールがかかり、無事終わった。
はぁ。疲れたな。
頭の中が現実に戻ってきた。
わたし…付き合う事になった…のか…
え?え?うそ?!どーしよ。あれれ?
うわーーーーー。我に返りすぎた。
心臓がばくばくしてきた。本多さんと。
や、いや、どうしよう。これ、バレたらヤバい気がする。
ファンクラブの女子社員。もーパニックだ。
どうしようか。なんとしてもバレないようにしなければ。
わたしにとってのイベントは。
バーベキューでもなく。
憧れの本多さんからの告白。というイベントだった。
わたしはなんだか動揺してた。
真っ白な心が。まるで。オレンジのような。
なんか、色がついていくような感覚。
ほわぁっとして。夕日みたいな。落ち着いた感じ。
これから始まるっていうのに、朝日のような明るい色ではなかった。本多さんといると落ち着いた空間に浸り、まるで、1日がゆったりと流れているように感じる。
その落ち着いた感じが、まるで夕日のような感じに思えたのだ。
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