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幕間 落日の帝国④
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帝国は滅びかけている。
誰もがそのことを感じながらも口に出すことはなかったが……いよいよ、目に見えて崩壊が始まってきた。
「ローテス伯爵家、クローバー伯爵家、カーベル子爵家、ゼナリー子爵家、他複数名の男爵家がエイルーン帝国からの離脱を表明。セイレスト王国への参入を宣言いたしました」
「まさか……冗談だろう?」
宰相であるエドモンド・レイベルンの報告を受けて、皇帝ルーデリヒ・エイルーンは玉座から転げ落ちそうになる。
「裏切ったというのか? 帝国建国より五百年の恩義があるというのに、裏切って他国についたというのか……!」
ルーデリヒは奥歯が砕けそうになるほど噛みしめる。
その顔面は激しい憎悪に染まっており、瞳は真っ赤に血走っていた。
もしも憎しみだけで人を殺すことができるのであれば、帝国を寝返った貴族は一人残らず命を落としていたことだろう。
「兵を出せ! 裏切り者共を血祭りにあげろ!」
「なりません! 陛下!」
感情のままに命じるルーデリヒであったが、即座にエドモンドが制止の言葉をかける。
「現在、国内では反乱の火種が燻っています! 今、兵を動かせば彼らに隙を見せることになってしまいます!」
「ならば、黙ったまま王国に領土を差し出せというのか!?」
「この状況で戦争をすれば国が滅びます! 『滅ぶかもしれない』ではありません、『確実に滅びる』のです!」
「…………!」
声を荒げるエドモンドに、ルーデリヒはパクパクと魚のように口を動かす。
いつになく強硬な態度の宰相の姿を見て、本当にどうにもならないことをこの男も悟ったのだろう。
顔を赤くして、反対に蒼褪めさせて……しばし百面相に表情を歪めて、ようやくガックリと脱力する。
「……何故だ。どうしてこうなってしまったんだ」
「…………」
「不貞をした妻を、側近を斬り捨てたことが間違いだったのか? 冒険者を優遇する施策を取り下げたことが、そこまでの罪だったというのか?」
「…………」
「予は悪くない…………そうだろう?」
(ああ……やはりダメだな。この男は)
エドモンドは何度目になるかもわからない失望を感じた。
この期に及んで、国がここまで乱れているのは目の当たりにしながら……まだ、自分が被害者だと思っているのか。
そんなふうに嘆けば、誰かが慰めてくれると思っているのか。
本当に……まだ、自分が許される側の人間だと勘違いしているのだろうか?
(この方は子供なのだな。望む物が全て手に入ることが当たり前だと信じている子供。自分が世界の中心であり、何をしても許されると思い込んでいる夢見がちな少年)
生来の気質。あるいは……帝国に生まれた唯一の皇子であり、甘やかされて育てられたことが原因なのかもしれない。
ルーデリヒには責任感という概念が存在しないのだ。
自分は好きなようにやって、その尻拭いは他人がしてくれると心から思っている。
即位するまで父親と母親が実際に尻拭いをしてくれていたのだが……二人を自らの手で殺めておいて、まだ誰かが助けてくれると思っていた。
「恐れながら……全ての根本的な原因は我が娘、アリーシャと婚約破棄したことにあるかと」
「ッ……!」
「アリーシャが陛下の妻になっていれば、国が無茶苦茶になることもなかったはずです」
「貴様……予がしたことが間違いだったとでも言うつもりか!?」
ルーデリヒが激昂する。
アリーシャの名前はルーデリヒにとって、禁句中の禁句。
絶対に耳に入れてはいけない言葉だったのだ。
「そもそも、あの女が国民を甘やかしたことが原因ではないか! 孤児を保護し、冒険者を援助して必要もない権利を与えたからこそ、奴らが増長した! 与えたものを取り上げただけで文句を言うようになったのだ!」
「…………」
「あの女は父上と母上を殺害した大罪人だ! 追放したことは間違いではない、むしろ、処刑しなかったことの方が……」
「……まだ、そんな嘘が通用するとでも?」
「な……」
「私が気がついていないと思っているのですか? 先帝陛下を殺害した真の下手人であれば、私だけでなく宮廷中の人間が知っていますが?」
「なに、を……」
冷たい、刺すような眼差しにルーデリヒはたじろいだ。
両腕で自分の身体を抱きしめるようにして、色を無くした唇を震わせる。
「……違う。予ではない。予は殺していない」
「陛下?」
「殺したのはアリーシャなのだ。予は何一つとして恥じるべきことはやっていない。そうだ、父上と母上を殺害したのはあの女なのだ……だから、そんな目で見ないでくれ……!」
ガクガクと震えるルーデリヒは、エドモンドのことなど見ていなかった。
虚空を見つめ、まるでそこにいる誰かに懇願するように言葉を吐く。
「ち、違うのです。父上、母上……予は、俺はそんなつもりでは……全てはあの女が悪いのです、アリーシャが、それに俺を騙していたエリスが……!」
「……ああ、そういうことか」
エドモンドは唐突に悟った。
ルーデリヒは頑なにアリーシャが先帝夫妻を殺害したと主張していたが、これは偽りで周りを騙そうとしていたわけではない。
親殺しの罪に心を苛まれて、そうであれと自分に言い聞かせていたのである。
ルーデリヒは自分勝手な人間である。しかし、決して心や感情がないというわけではない。
真実の愛のために暴走したことからもわかるように、本来は感情深い人間だったのだ。
エリスという『真実の愛』の相手と結ばれるために両親を殺害して、婚約者を追放したが……終わった後になって、自分がしたことが恐ろしくなってしまったのだろう。
勢いでとった行動を後悔した結果……先帝夫妻を殺害したのはアリーシャである、アリーシャは追放されて当然、そんなふうに自分自身に言い聞かせて自分自身を騙しているのである。
「陛下、貴方はどこまで愚かなのだ……」
「違うんです。ああ、アリーシャ。俺はその……」
ルーデリヒは両親の……アリーシャの幻影に向かって言い訳を続けている。
こうなってしまえば、もはやエドモンドの言葉など耳に入っていないだろう。
「…………」
エドモンドは無言で執務室を退室した。
皇帝に対する忠義など欠片もない。
それでも、沈みかけた船の穴を塞いで回ることが、自分の娘を犠牲にした男に課せられた義務だと信じている。
(このままでは、帝国は滅亡する。避ける方法は……)
存在しない。
否、本当はあるのだが、それは存在しないのと同じ方法だった。
「『創国の神器』か……」
とうの昔に喪われた伝説の秘宝の名前をつぶやき、エドモンドはゆっくりと首を振ったのである。
誰もがそのことを感じながらも口に出すことはなかったが……いよいよ、目に見えて崩壊が始まってきた。
「ローテス伯爵家、クローバー伯爵家、カーベル子爵家、ゼナリー子爵家、他複数名の男爵家がエイルーン帝国からの離脱を表明。セイレスト王国への参入を宣言いたしました」
「まさか……冗談だろう?」
宰相であるエドモンド・レイベルンの報告を受けて、皇帝ルーデリヒ・エイルーンは玉座から転げ落ちそうになる。
「裏切ったというのか? 帝国建国より五百年の恩義があるというのに、裏切って他国についたというのか……!」
ルーデリヒは奥歯が砕けそうになるほど噛みしめる。
その顔面は激しい憎悪に染まっており、瞳は真っ赤に血走っていた。
もしも憎しみだけで人を殺すことができるのであれば、帝国を寝返った貴族は一人残らず命を落としていたことだろう。
「兵を出せ! 裏切り者共を血祭りにあげろ!」
「なりません! 陛下!」
感情のままに命じるルーデリヒであったが、即座にエドモンドが制止の言葉をかける。
「現在、国内では反乱の火種が燻っています! 今、兵を動かせば彼らに隙を見せることになってしまいます!」
「ならば、黙ったまま王国に領土を差し出せというのか!?」
「この状況で戦争をすれば国が滅びます! 『滅ぶかもしれない』ではありません、『確実に滅びる』のです!」
「…………!」
声を荒げるエドモンドに、ルーデリヒはパクパクと魚のように口を動かす。
いつになく強硬な態度の宰相の姿を見て、本当にどうにもならないことをこの男も悟ったのだろう。
顔を赤くして、反対に蒼褪めさせて……しばし百面相に表情を歪めて、ようやくガックリと脱力する。
「……何故だ。どうしてこうなってしまったんだ」
「…………」
「不貞をした妻を、側近を斬り捨てたことが間違いだったのか? 冒険者を優遇する施策を取り下げたことが、そこまでの罪だったというのか?」
「…………」
「予は悪くない…………そうだろう?」
(ああ……やはりダメだな。この男は)
エドモンドは何度目になるかもわからない失望を感じた。
この期に及んで、国がここまで乱れているのは目の当たりにしながら……まだ、自分が被害者だと思っているのか。
そんなふうに嘆けば、誰かが慰めてくれると思っているのか。
本当に……まだ、自分が許される側の人間だと勘違いしているのだろうか?
(この方は子供なのだな。望む物が全て手に入ることが当たり前だと信じている子供。自分が世界の中心であり、何をしても許されると思い込んでいる夢見がちな少年)
生来の気質。あるいは……帝国に生まれた唯一の皇子であり、甘やかされて育てられたことが原因なのかもしれない。
ルーデリヒには責任感という概念が存在しないのだ。
自分は好きなようにやって、その尻拭いは他人がしてくれると心から思っている。
即位するまで父親と母親が実際に尻拭いをしてくれていたのだが……二人を自らの手で殺めておいて、まだ誰かが助けてくれると思っていた。
「恐れながら……全ての根本的な原因は我が娘、アリーシャと婚約破棄したことにあるかと」
「ッ……!」
「アリーシャが陛下の妻になっていれば、国が無茶苦茶になることもなかったはずです」
「貴様……予がしたことが間違いだったとでも言うつもりか!?」
ルーデリヒが激昂する。
アリーシャの名前はルーデリヒにとって、禁句中の禁句。
絶対に耳に入れてはいけない言葉だったのだ。
「そもそも、あの女が国民を甘やかしたことが原因ではないか! 孤児を保護し、冒険者を援助して必要もない権利を与えたからこそ、奴らが増長した! 与えたものを取り上げただけで文句を言うようになったのだ!」
「…………」
「あの女は父上と母上を殺害した大罪人だ! 追放したことは間違いではない、むしろ、処刑しなかったことの方が……」
「……まだ、そんな嘘が通用するとでも?」
「な……」
「私が気がついていないと思っているのですか? 先帝陛下を殺害した真の下手人であれば、私だけでなく宮廷中の人間が知っていますが?」
「なに、を……」
冷たい、刺すような眼差しにルーデリヒはたじろいだ。
両腕で自分の身体を抱きしめるようにして、色を無くした唇を震わせる。
「……違う。予ではない。予は殺していない」
「陛下?」
「殺したのはアリーシャなのだ。予は何一つとして恥じるべきことはやっていない。そうだ、父上と母上を殺害したのはあの女なのだ……だから、そんな目で見ないでくれ……!」
ガクガクと震えるルーデリヒは、エドモンドのことなど見ていなかった。
虚空を見つめ、まるでそこにいる誰かに懇願するように言葉を吐く。
「ち、違うのです。父上、母上……予は、俺はそんなつもりでは……全てはあの女が悪いのです、アリーシャが、それに俺を騙していたエリスが……!」
「……ああ、そういうことか」
エドモンドは唐突に悟った。
ルーデリヒは頑なにアリーシャが先帝夫妻を殺害したと主張していたが、これは偽りで周りを騙そうとしていたわけではない。
親殺しの罪に心を苛まれて、そうであれと自分に言い聞かせていたのである。
ルーデリヒは自分勝手な人間である。しかし、決して心や感情がないというわけではない。
真実の愛のために暴走したことからもわかるように、本来は感情深い人間だったのだ。
エリスという『真実の愛』の相手と結ばれるために両親を殺害して、婚約者を追放したが……終わった後になって、自分がしたことが恐ろしくなってしまったのだろう。
勢いでとった行動を後悔した結果……先帝夫妻を殺害したのはアリーシャである、アリーシャは追放されて当然、そんなふうに自分自身に言い聞かせて自分自身を騙しているのである。
「陛下、貴方はどこまで愚かなのだ……」
「違うんです。ああ、アリーシャ。俺はその……」
ルーデリヒは両親の……アリーシャの幻影に向かって言い訳を続けている。
こうなってしまえば、もはやエドモンドの言葉など耳に入っていないだろう。
「…………」
エドモンドは無言で執務室を退室した。
皇帝に対する忠義など欠片もない。
それでも、沈みかけた船の穴を塞いで回ることが、自分の娘を犠牲にした男に課せられた義務だと信じている。
(このままでは、帝国は滅亡する。避ける方法は……)
存在しない。
否、本当はあるのだが、それは存在しないのと同じ方法だった。
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