賢者から怪盗に転職しました

レオナール D

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第6話 怪盗シャドウ抹殺計画

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 シャドウの目の前に立ちふさがったマティルダ・マルストフォイ。
 彼女は大胆に肌が露出したビキニアーマーを身に着けている。血のように真っ赤に塗りつぶされたそれはマティルダの巨乳を隠すにはあまりにも面積が小さく、かろうじてトップとその周りを隠すことしかできていない。

「う、おおっ・・・」

「・・・・・・」

 恐ろしく刺激的な光景を見て感嘆の声を上げるシャドウ。
 対して、マティルダは自分の胸を凝視する男を激しい憎悪の目で睨みつけた。

「・・・ぶらじゃー」

「は?」

「ぶらじゃー、盗んだ。変態。女の敵。殺す・・・殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、コロス・・・」

「お前・・・どうした?」

 シャドウはかつて、彼女の服をはぎ取ってブラジャーを盗み出したことがあった。
 マティルダがシャドウ対策部隊の隊長になったのはその恨みも大きかったのだが、さすがにここまでぶっ飛んだ憎悪をぶつけられたことはない。
 明らかに、今の彼女は正気を失っている。

『くくくく・・・驚いているようじゃな』

「そりゃ驚くだろ。じいさん、アンタ一体なにしたんだ?」

 マティルダの背後に立っている立体映像のローウィに問いかけた。ローウィは愉快そうにアゴヒゲを撫でながら、得意そうに胸を張った。

『これもワシが作ったマジックアイテムの力じゃよ!
 その者の最も深い闇を強制的に引きずり出して使役するマジックアイテム【深淵の顕現者】じゃ!』

 老人はおもちゃを自慢する子供のように高々と言う。

『心の闇をさらけ出したその女はもやはワシの傀儡も同じ! 憎むべき相手を死ぬまで追いかける殺人マシーンじゃ!』

「おいおい、女を相手に酷いことするじゃないか。このエロいデザインはじいさんの趣味かよ」

『いや、ワシに研究費を出してくれてるスポンサーの趣味じゃよ。この国の次期国王なんじゃが、自分が王になった暁には全ての女騎士の制服をこれと同じデザインにするとか言っておったな』

「・・・こんな国、滅んでしまえ」

 どうやら、どこの国も王族というのはロクなものじゃないらしい。
 スレイヤー王国の国王はブレイブ王国と比べるとかなりマシな部類に入るのだが、後継者の教育には失敗しているようである。

『ちなみにメイドの服装は裸エプロ・・・』

「その話は聞きたくないなあ。それで? その鎧を破壊すれば、そこのおっぱい騎士ちゃんは元に戻るのかい?」

『そうじゃなあ、破壊できればの話じゃがな』

「・・・巨乳で何が悪いのよ。みんな寄ってたかって私の胸ばっかり見て、おっぱい好きの男なんて一人残らず死んでしまえ!」

 光を失ったレイプ目をしたマティルダは、右手を空にかざした。
 マティルダの腕にはめられていたチェーンのようなアクセサリーが輝いて、マティルダの右手に黒い剣が握られる。

『忠告しておくが、そちらのお嬢ちゃんは精神を開放する鎧の副次効果によって肉体のリミッターが外れておる。つまり・・・強いぞ?』

「うおっ!?」

「変態セクハラ男、コロス!」

 シャドウの予想を大きく超える速度で、マティルダが間合いへと踏み込んできた。

 殺す気満々。手加減なしの斬撃が銀仮面へと振り下ろされた。
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