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第一章 AIとの出会い
これがウチらの日常
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ウチら三人は、先日のアイとの話で決めたようにここ数日間行っていなかった『漁り』を行うことにした。
漁りはまず、物資のあるであろう場所に向かう必要がある。今までは二人だったのであまり遠くへ行っても旨みが無かったが、今回はアスカの提案で少し遠くまで行くことにした。
ウチらの家は下流階層の住む地区の一角にあり、周りには住んでる人は居ない。少し歩けば他の人も居たりするけど、そんなレベル。出来るだけ他の人と関わらない方が安全だと言い出したのはアスカだったけど、それは正しい。
上流もロクな人間が居ないけど、下流もまともな人が多いかというとそんな事は無い。信じられる人とだけ関わるのが一番だ――――――
◇◇◇
家を出て、真夜中の暗い通りの数々を渡り歩き、普段の漁り場所とは違う遠い所へ行こうとしているウチら。場所を変えたのは気分転換と、その遠い場所に大量の物資が残っているとの情報をネットの海の中から見つけてきたのが理由だ。
もちろんウチら漁り屋に交通手段なんて無い。便利屋くらいの存在なら多少何か用意していたりするだろうけど、とりあえずウチは徒歩で移動するのがいつもの漁りの恒例になっている。
「長い間裏通りを歩いていますが、あとどのくらいでしょうか?リアラとアスカの足が心配です」
アイがウチたちの事を心配してくれるが、やはりアイの身体はウチたちよりも頑丈なんじゃないかって気はする。
「ぜぇ……ぜぇ……アイちゃんは、平気なのー?ウチはちょっとキツいかも」
「私の脚部パーツはかなり頑丈なようで、特に問題は無いです」
マジィ?うらやましーー!!!やっぱり漁り向きな身体だと思うなぁ…………
そういえばアンドロイドの漁り屋はあんま見たことないけど、ああいう存在はどうやって下流を生き延びてるんだろう。やっぱ便利屋とかに入ってるのかな。
「…………目的の場所にはもうすぐ着くわ。リアラが下調べしてくれた隣の地区の廃棄されたビルは、そう遠くない」
「元々はショッピング施設とかだったんだっけ?」
「そうよ。でも武装集団のテロが起こってビルの三割程が崩壊した結果、もう撤退してしまったみたいだけど」
「テロ……ですか。何の目的でそんなことを」
「まぁ意味なんて無いのよ、アイちゃん。リアラの調べだと『出店していた店が上流出身だから』って理由だし、大した意味は無い。恨みだけでそこまでしてしまうのよ、この街の人は」
…………それにしても、臭い。普通の人なら通るのを諦めそうなくらいに臭い。この裏通りで何やってたのって感じ。
「ほら、目の前のボロボロのビルが今回の漁りの標的よ」
先頭を歩いていたアスカが指差す方向には、かなりのダメージを負っているように見える大きなビルがドーンと出てきた。何十階建てというレベルのこのビルは、ここら一帯だと際立ってデカく見える。流石元ショッピング施設ってところなのかな。
「下から…………入れそうね。このまま歩いて内部に入るわよ」
「そういえばエレベーターとか動いて無いんだよね……?」
「当たり前でしょ。撤退されて放棄状態になってから誰も管理してないんだから」
えぇ…………嘘でしょ……………………。
◇◇◇
嘘みたいな疲労感を抱え、階段をずっと登ってきた先には様々な食料品店の跡地が視界に入る。ここが今回のターゲットだ。テロの際に捨てられたままなのだろう。
「ここは七階のようですが、この場所で漁る……のですか?」
「そうよ。もしかしてまだ負い目感じてる?」
「…………」
アイは答えなかったけど、それがもう答えになっていた。
アイは多分、感覚がウチたちと大きく違っているんだ。そう、例えるなら『この街が出来る前の人の感覚』とかに近いんだと思う。そう考えると、アイの人格データを作った人は大昔の人ってことになる…………??
いやでも、あの身体にあの人間らしさはとても大昔の技術とは思えないけど、うーん。
「あ、そうそう。今回であまり上手く漁れなかったらしばらくご飯は家で保管してる残飯を再調理するわよ」
「うわぁあああぁ出た!!!それ!!それだけは嫌だ!!!」
もちろんウチのような下流階層の人間がまともなご飯を食べれる訳がない。なのでアスカが言ったような事をして食料を作る人も多い。ウチは嫌だけど。
「え。でも、私が目覚めてからは私の記憶データに相違ない標準的な食事をとっていたような」
「アレは全部漁りで手に入れた上流でしか手に入れられない缶詰やレトルト食品で作ってたからね。一応言っとくと、家にある電子レンジってやつも冷蔵庫ってやつも、普通は持ってないのよ」
「そんな…………」
チラッとアイの方を見ると、今までで一番大きく表情が変わった気がした。その顔からは絶望のようなモノを感じ取れる。
やはりアイの知っている世界とウチらの世界はあまりにも違うんだ…………。それを再度実感する。
「とりあえず始めるとするかなぁっと」
そうね、そうですねと、アスカとアイが返答し漁り作業が始まる。
今居る七階はかつて食料品販売店が多く、今回はアイが加わった分の食料も含めて、ある程度調達するのが目的だ。
ウチはとりあえず缶詰系を探してみる事にする。アイやアスカは二人組で行動することになったので別行動となる。
◇◇◇
「やっば!!めちゃめちゃお肉類の缶詰ある!!!ローストビーフに、ソーセージに、SPAM?多分肉でしょ」
思った以上に大量に見つけられたのはラッキーすぎる!背中にずっと背負ってきたリュックサックに缶詰を詰め込んでいく。ホント、こういう店を出す人はこんな状況の中どうやって調達してるんだろうか。この街に作る工場があったとしても上流の方に回されそうなもんだけど、ここは一応下流の地区だしなぁ。
ま、とりあえずすっごく重たくなったけど一応走れるくらいだからおっけおっけ。
これがウチらの日常なんだよね。
それに、こんなに集められれば『配給肉』を食べずに済みそうだ。
「じゃあアスカたちの方へ向かわないと…………」
と、思っていた時だ。アスカたちの方からウチに合流してくれた。
「リアラ、どうだった?」
「めっちゃ良かったよ!!!ここ最近と同じような良い食事が食べれそう」
「フフッ、ナイスだわ」
アスカが親指を立ててくれる。クゥーー!!良いねぇ!!
「あ、そういえばアイちゃんはどうだったの?」
「あ、えっと、その……ですね」
「ずーっとこんな調子よ。ホントに良いんでしょうか?とか、悪いことなんじゃ……とか、何度も話してこうしないと生きていけないって事を説明はしてたんだけどね」
「あ、あはは……まぁしょうがないよ」
やはりというべきか、アイちゃんは漁り屋の活動には同意的ではない。なんだかんだ手伝ってくれるが、それは多分ウチたちに恩義を感じてるからじゃないかなって思ってしまう。
そしてそれは、『アイの人間らしさ』の証明にも繋がる。
自分の常識をそう易々と変えることは出来ない。人間ならば当然。それが人間ではないアイに当てはまるのだから、いかに彼女が人間らしいかが分かる。
ま、他の人型のアンドロイドとかにもこんくらい人間っぽい奴はいるけど、アイはなんだか根本的に人間に近いような……そんな感じがする。ウチも『彼女』とかたまに心の中で呼んじゃうしウチもアイの事を人間のように思っているのかも。
失った妹の代わりだなんて、そんなことは考えてない――――――
「よし、帰るわよ。ここは私も馴染みのない区域なんだから、トラブルがあったら面倒でしょ?」
「……お、おっけおっけ!!ほらほらアイちゃん帰る――――」
「人感センサーに感知。知らない人が居ます。…………すぐ近くに」
え。
「それって、何人かしら?アイちゃん」
アスカの声色が鋭くなる。明らかに空気が変わった。
「分かりません。ですが。今この階層に居るのは一人です」
コッコッコッ、足音が響く。ウチらは誰も動いてないのに。知らない、重い足音…………男か。
しばらく警戒していると、その足音の正体が姿を現した。
黒いコートに、ガスマスクで隠した顔、フードも被っていて素顔が全く分からない。手には――――金属バットの先端に大きな円盤ノコギリが装着されているような武器らしき物を。
まずい。
この感じは、良くない。
「よォ」
先に声を出したのはガスマスク男からだった。その異質な見た目からは想像出来ない程に、明るい雰囲気で、お茶らけているような声色だった。
「ここが、便利屋『タロン』の縄張りだってのは知ってんのかァ??」
ああ、ウチは後悔する。なんでいつもの家の近くの漁り場所にしなかったのか。欲張って多くの食料を手に入れる為に、ここを選んだことを、ああ、後悔する。
場は、全身を針で刺されるような緊迫感に包まれるのだった――――――――――――
漁りはまず、物資のあるであろう場所に向かう必要がある。今までは二人だったのであまり遠くへ行っても旨みが無かったが、今回はアスカの提案で少し遠くまで行くことにした。
ウチらの家は下流階層の住む地区の一角にあり、周りには住んでる人は居ない。少し歩けば他の人も居たりするけど、そんなレベル。出来るだけ他の人と関わらない方が安全だと言い出したのはアスカだったけど、それは正しい。
上流もロクな人間が居ないけど、下流もまともな人が多いかというとそんな事は無い。信じられる人とだけ関わるのが一番だ――――――
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家を出て、真夜中の暗い通りの数々を渡り歩き、普段の漁り場所とは違う遠い所へ行こうとしているウチら。場所を変えたのは気分転換と、その遠い場所に大量の物資が残っているとの情報をネットの海の中から見つけてきたのが理由だ。
もちろんウチら漁り屋に交通手段なんて無い。便利屋くらいの存在なら多少何か用意していたりするだろうけど、とりあえずウチは徒歩で移動するのがいつもの漁りの恒例になっている。
「長い間裏通りを歩いていますが、あとどのくらいでしょうか?リアラとアスカの足が心配です」
アイがウチたちの事を心配してくれるが、やはりアイの身体はウチたちよりも頑丈なんじゃないかって気はする。
「ぜぇ……ぜぇ……アイちゃんは、平気なのー?ウチはちょっとキツいかも」
「私の脚部パーツはかなり頑丈なようで、特に問題は無いです」
マジィ?うらやましーー!!!やっぱり漁り向きな身体だと思うなぁ…………
そういえばアンドロイドの漁り屋はあんま見たことないけど、ああいう存在はどうやって下流を生き延びてるんだろう。やっぱ便利屋とかに入ってるのかな。
「…………目的の場所にはもうすぐ着くわ。リアラが下調べしてくれた隣の地区の廃棄されたビルは、そう遠くない」
「元々はショッピング施設とかだったんだっけ?」
「そうよ。でも武装集団のテロが起こってビルの三割程が崩壊した結果、もう撤退してしまったみたいだけど」
「テロ……ですか。何の目的でそんなことを」
「まぁ意味なんて無いのよ、アイちゃん。リアラの調べだと『出店していた店が上流出身だから』って理由だし、大した意味は無い。恨みだけでそこまでしてしまうのよ、この街の人は」
…………それにしても、臭い。普通の人なら通るのを諦めそうなくらいに臭い。この裏通りで何やってたのって感じ。
「ほら、目の前のボロボロのビルが今回の漁りの標的よ」
先頭を歩いていたアスカが指差す方向には、かなりのダメージを負っているように見える大きなビルがドーンと出てきた。何十階建てというレベルのこのビルは、ここら一帯だと際立ってデカく見える。流石元ショッピング施設ってところなのかな。
「下から…………入れそうね。このまま歩いて内部に入るわよ」
「そういえばエレベーターとか動いて無いんだよね……?」
「当たり前でしょ。撤退されて放棄状態になってから誰も管理してないんだから」
えぇ…………嘘でしょ……………………。
◇◇◇
嘘みたいな疲労感を抱え、階段をずっと登ってきた先には様々な食料品店の跡地が視界に入る。ここが今回のターゲットだ。テロの際に捨てられたままなのだろう。
「ここは七階のようですが、この場所で漁る……のですか?」
「そうよ。もしかしてまだ負い目感じてる?」
「…………」
アイは答えなかったけど、それがもう答えになっていた。
アイは多分、感覚がウチたちと大きく違っているんだ。そう、例えるなら『この街が出来る前の人の感覚』とかに近いんだと思う。そう考えると、アイの人格データを作った人は大昔の人ってことになる…………??
いやでも、あの身体にあの人間らしさはとても大昔の技術とは思えないけど、うーん。
「あ、そうそう。今回であまり上手く漁れなかったらしばらくご飯は家で保管してる残飯を再調理するわよ」
「うわぁあああぁ出た!!!それ!!それだけは嫌だ!!!」
もちろんウチのような下流階層の人間がまともなご飯を食べれる訳がない。なのでアスカが言ったような事をして食料を作る人も多い。ウチは嫌だけど。
「え。でも、私が目覚めてからは私の記憶データに相違ない標準的な食事をとっていたような」
「アレは全部漁りで手に入れた上流でしか手に入れられない缶詰やレトルト食品で作ってたからね。一応言っとくと、家にある電子レンジってやつも冷蔵庫ってやつも、普通は持ってないのよ」
「そんな…………」
チラッとアイの方を見ると、今までで一番大きく表情が変わった気がした。その顔からは絶望のようなモノを感じ取れる。
やはりアイの知っている世界とウチらの世界はあまりにも違うんだ…………。それを再度実感する。
「とりあえず始めるとするかなぁっと」
そうね、そうですねと、アスカとアイが返答し漁り作業が始まる。
今居る七階はかつて食料品販売店が多く、今回はアイが加わった分の食料も含めて、ある程度調達するのが目的だ。
ウチはとりあえず缶詰系を探してみる事にする。アイやアスカは二人組で行動することになったので別行動となる。
◇◇◇
「やっば!!めちゃめちゃお肉類の缶詰ある!!!ローストビーフに、ソーセージに、SPAM?多分肉でしょ」
思った以上に大量に見つけられたのはラッキーすぎる!背中にずっと背負ってきたリュックサックに缶詰を詰め込んでいく。ホント、こういう店を出す人はこんな状況の中どうやって調達してるんだろうか。この街に作る工場があったとしても上流の方に回されそうなもんだけど、ここは一応下流の地区だしなぁ。
ま、とりあえずすっごく重たくなったけど一応走れるくらいだからおっけおっけ。
これがウチらの日常なんだよね。
それに、こんなに集められれば『配給肉』を食べずに済みそうだ。
「じゃあアスカたちの方へ向かわないと…………」
と、思っていた時だ。アスカたちの方からウチに合流してくれた。
「リアラ、どうだった?」
「めっちゃ良かったよ!!!ここ最近と同じような良い食事が食べれそう」
「フフッ、ナイスだわ」
アスカが親指を立ててくれる。クゥーー!!良いねぇ!!
「あ、そういえばアイちゃんはどうだったの?」
「あ、えっと、その……ですね」
「ずーっとこんな調子よ。ホントに良いんでしょうか?とか、悪いことなんじゃ……とか、何度も話してこうしないと生きていけないって事を説明はしてたんだけどね」
「あ、あはは……まぁしょうがないよ」
やはりというべきか、アイちゃんは漁り屋の活動には同意的ではない。なんだかんだ手伝ってくれるが、それは多分ウチたちに恩義を感じてるからじゃないかなって思ってしまう。
そしてそれは、『アイの人間らしさ』の証明にも繋がる。
自分の常識をそう易々と変えることは出来ない。人間ならば当然。それが人間ではないアイに当てはまるのだから、いかに彼女が人間らしいかが分かる。
ま、他の人型のアンドロイドとかにもこんくらい人間っぽい奴はいるけど、アイはなんだか根本的に人間に近いような……そんな感じがする。ウチも『彼女』とかたまに心の中で呼んじゃうしウチもアイの事を人間のように思っているのかも。
失った妹の代わりだなんて、そんなことは考えてない――――――
「よし、帰るわよ。ここは私も馴染みのない区域なんだから、トラブルがあったら面倒でしょ?」
「……お、おっけおっけ!!ほらほらアイちゃん帰る――――」
「人感センサーに感知。知らない人が居ます。…………すぐ近くに」
え。
「それって、何人かしら?アイちゃん」
アスカの声色が鋭くなる。明らかに空気が変わった。
「分かりません。ですが。今この階層に居るのは一人です」
コッコッコッ、足音が響く。ウチらは誰も動いてないのに。知らない、重い足音…………男か。
しばらく警戒していると、その足音の正体が姿を現した。
黒いコートに、ガスマスクで隠した顔、フードも被っていて素顔が全く分からない。手には――――金属バットの先端に大きな円盤ノコギリが装着されているような武器らしき物を。
まずい。
この感じは、良くない。
「よォ」
先に声を出したのはガスマスク男からだった。その異質な見た目からは想像出来ない程に、明るい雰囲気で、お茶らけているような声色だった。
「ここが、便利屋『タロン』の縄張りだってのは知ってんのかァ??」
ああ、ウチは後悔する。なんでいつもの家の近くの漁り場所にしなかったのか。欲張って多くの食料を手に入れる為に、ここを選んだことを、ああ、後悔する。
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