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第一話
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シー、シー、シー、シー。
金属と金属がぶつかったような音が立っていた。
人によっては、嫌な音だと思うかもしれないが、俺は嫌いでは無かった。
その音を立てているのは、俺の祖父である孫三であった。
祖父は一心不乱に持っている刀を砥石で研いでいた。
『刀は研ぎ方一つで切れ味が違う。故に最後まで気を緩める事は出来ん』
だから、今祖父が居る部屋のドアから俺が覗いても、祖父は気付いた様子は無かった。
時折、持っている刀を角度を変えて研いでいく。
祖父は真剣な表情で刀身を見て、また研いでいく。
そんな祖父の姿を見ていると、研師も良いなと思った。
うちの一族は刀剣に係わる仕事に就いていた。
親父も鞘師で、他の親戚も彫師、塗師、柄巻師、金工師、刀工などの職に就いていた。
いずれは自分もそれらの職に就くのだろうと幼心に思っていた。
『ふぅ……孫市。其処で何をしている?』
『祖父ちゃんの仕事ぶりを見ていた』
『そうか。やってみるか?』
『うんっ』
俺は部屋に入って祖父ちゃんの腹に背中を預けて、刀を持って研いでみた。
流石に当時の俺では無理で研ぐ事が出来ず、刀を動かす事も出来なかった。
祖父ちゃんはそれを見て笑っていた。
『ははは、お前もその内出来るだろう』
祖父はそう言って笑っていたが、その時の俺はいつか必ず出来るようになってやる。
そう思っていたけどよ。
「貴方、要らないわ」
異世界に召喚されるなり、そう呼ばれるとは思いもしなかったぜ。
どうして、こんな目に遭ったんだろうな。
金属と金属がぶつかったような音が立っていた。
人によっては、嫌な音だと思うかもしれないが、俺は嫌いでは無かった。
その音を立てているのは、俺の祖父である孫三であった。
祖父は一心不乱に持っている刀を砥石で研いでいた。
『刀は研ぎ方一つで切れ味が違う。故に最後まで気を緩める事は出来ん』
だから、今祖父が居る部屋のドアから俺が覗いても、祖父は気付いた様子は無かった。
時折、持っている刀を角度を変えて研いでいく。
祖父は真剣な表情で刀身を見て、また研いでいく。
そんな祖父の姿を見ていると、研師も良いなと思った。
うちの一族は刀剣に係わる仕事に就いていた。
親父も鞘師で、他の親戚も彫師、塗師、柄巻師、金工師、刀工などの職に就いていた。
いずれは自分もそれらの職に就くのだろうと幼心に思っていた。
『ふぅ……孫市。其処で何をしている?』
『祖父ちゃんの仕事ぶりを見ていた』
『そうか。やってみるか?』
『うんっ』
俺は部屋に入って祖父ちゃんの腹に背中を預けて、刀を持って研いでみた。
流石に当時の俺では無理で研ぐ事が出来ず、刀を動かす事も出来なかった。
祖父ちゃんはそれを見て笑っていた。
『ははは、お前もその内出来るだろう』
祖父はそう言って笑っていたが、その時の俺はいつか必ず出来るようになってやる。
そう思っていたけどよ。
「貴方、要らないわ」
異世界に召喚されるなり、そう呼ばれるとは思いもしなかったぜ。
どうして、こんな目に遭ったんだろうな。
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