転移したら研師になった。  この能力で全てを研ぎ澄ます

 笹山孫市の一族は代々刀剣に係わる一族であった。
 曾祖父は刀匠。祖父は研師。父は鞘師。他の親戚も彫師、塗師、柄巻師、金工師といった職業に就いていた。いずれ、自分もどれかの職に就くのだと思っていた。
 ある日、クラス全員と担任を含めた皆が異世界に召喚された。
 召喚された国には現人神ミネルヴァを君主として崇めている国であった。
 転移される際に与えられた天職が研師を与えられたが、よく分からない職業の上に鍛冶職よりも使えない職業という事で、強制的に国外へ追放された。
 国外に追放された恨みを胸に強くなる事を誓う孫市は異世界を歩む。
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