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第33話 優秀だけど怖い先生
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プレシア最後の生徒の名前を呼び終わると、教壇からザガード達を見る。
「これで、皆の自己紹介は終わったわね。じゃあ、次はわたしの紹介ね。何か聞きたい事はあるかしら?」
プレシアがそう訊ねると、殆どの男子生徒達が一斉に手を挙げた。
「はいはいっ。先生はどんな食べ物が好きですか?」
「趣味は?」
「どんな男性が好きですか?」
「歳は?」
「スリーサイズは⁉」
矢継ぎ早に訊ねる男子生徒達。
それを見て、冷めた目で女生徒達。
ザガードはそれを見て苦笑した。
(気持ちは分かるな。年上の女性って、何か憧れるよな)
プレシアを質問攻めしているクラスメート達を見て、その気持ちが分かる。
自分も屋敷に居るセイラに憧れた時期があった。
そのザガードもセイラに色々な事を聞いていたので、その時の時分と重なって見えたようだ。
「どうかしたの?」
昔の事を思い出しているとリエリナが声を掛けて来た。
「いえ、何でもありません。お気になさらずに」
「そう。なら、いいけど」
リエリナはプレシアを見た。
「綺麗な人ね。そんなに年上の様に見えないけど、何歳だと思う?」
「・・・・・・」
ザガードは何も言わなかった。
「聞いているのに答えないのはどうかと思うわよ?」
「・・・・・女性に年齢の事を話しにしたら、地獄に落ちると言われて育ったもので」
「誰に言われたの?」
リエリナはそう尋ねながら、そう言ったのが誰なのか何となく予想がついていた。
「・・・・・セイラですが」
「ああ・・・」
リエリナはやっぱりみたいな顔をした。
「まぁ、セイラも結構な年齢だからね。そういう話に敏感なんでしょうね」
「そうなのですか?」
「セイラって何時から公爵家に仕えているか知っている?」
「さぁ、聞いた事がないので分かりません。少なくとも、わたしよりも先輩では?」
「先輩も先輩よ。何せ、御爺様がまだ当主になる前から我が家に仕えているのだから」
「えっ⁉」
そんな話を始めて聞いて、ザガードは脳天に一撃を喰らったかの様に驚いた。
「知らないのも無理ないわ。何せ、本人も隠しているのだから」
「は、はぁ、そうですか。という事は、古株中の古株なのですね」
「そうよ。でも、この話は本人の前でしたら、問答無用で殴られると思いなさい」
「はぁ」
ザガードはそんなに気にする事かなと思いながら頷いた。
「幾らエルフが長命でも、自分の友人や知人の殆どが結婚していたら気にするわよ」
「成程。よく分かりました」
女性は結婚を気にする存在だという事がよく分かったザガード。
そう二人で話していると、プレシアへの質問攻めが終ったのか、プレシアが話を始めた。
「今日は自己紹介と魔法について簡単に話しをするわね。始める前に言っておくけど、もしこんな簡単な説明で寝る人が居たら、容赦なく顔に水をぶっ掛けるから」
プレシアがあっけらかんに言うので、皆、一瞬だけ何を言ったのか分からないという顔をした。
(あの目、本気だな)
ザガードはプレシアの目を見て、本気だと感じ取った。
と言っても、話を聞くだけで眠たくなるという気持ちがザガードには分からなかった。
(一日中、飲まず食わずに戦って疲労困憊というのであれば分かるが)
実際、ザガードは闘奴だった時に、そんな試合を何度も経験した。
ザガードがそう思うのは仕方がない事だが、他の者はそんな濃厚な経験をする事など、まずない。
「まず、魔法についてね。これは、七つの属性があるわね。その属性を全部言えるかしら、フィオナさん」
プレシアは誰に答えてもらおうかと目を動かしていると、フィオナが目に入ったので当てた。
「はい。火。水。風。土。光。闇。無の七つです」
「正解。今、フィオナさんが言った通り、魔法は全部で七つの属性になるわ。属性に適正については、性格が関係しているとか、生まれ育った環境が影響しているとか色々な説があるけど、そんな小難しい話は、学者の先生達が勝手に議論する事だから、わたし達にはあまり関係ないから、省略するわ。詳しく知りたいという人は、わたしじゃなくて、魔法理論を教えているチョーアン先生に聞いてね」
プレシアがそう言うのを聞いて、それって良いのか?と皆、思ったが口には出さなかった。
「で、その魔法にも属性以外にも、幾つか種類がある事を知っているかしら?」
プレシアがそう尋ねると、生徒達は皆、近くに居るクラスメート達を見た。
それを見て苦笑したプレシア。
「ああ、別に知らなくても問題ないわ。わたし達が主に使っているのは、この七つつの属性で成り立つ魔法体系だから、ちなみにこの魔法体系の事を『魔力魔法』と言うのよ。覚えておいてね」
プレシアがそう言うと、皆は感心しながら頷いた。
「で、他の魔法体形はと言うと、俗に言うと『精霊魔法』と『白魔法』と二つで、これに『魔力魔法』を加えて、全部で三つの魔法体系があるの」
「先生。『精霊魔法』は精霊の力を借りるのは分かるのですが、他の『白魔法』と『魔石魔法』と言うのが分かりません」
「はいはい。ちょっと待ってね。今、其処の所を説明するから」
プレシアが黒板にそれぞれの体系についての細かい説明を書いた。
「良い。まずは『魔力魔法』について説明するわ。この魔法は、大気中に存在する魔素を自分の体内に存在する魔力で操って、発動させる魔法の事よ。回復、補助、攻撃などとか色々なバリエーションが存在するわ。万能性がある魔法と考えれば良いわ」
話すのを止めて、生徒達を見るプレシア。
皆、分かっているのかプレシアの説明を聞いて頷いていた。
「次は『精霊魔法』。この魔法は簡単に言えば、精霊と契約してその契約した精霊の属性の魔法を使う事が出来る魔法よ。後、精霊には七つの属性以外の属性の精霊も居るわ。確認されているだけでも、数十種類いるわ。他には魔法の強さは契約した精霊の力によって変わるから、契約する精霊次第という事よ。他にあげるとしたら、精霊の殆どが気まぐれだから、気に入った者じゃないと契約しないという事ね。ここまで分からない事はある?」
プレシアが皆に訊ねた。
皆、プレシアの説明が分かりやすいのか分からないという者は居なかった。
「じゃあ、次に行くわね。次は『白魔法』ね。この魔法は別名『信仰魔法体系』と言われているの。『魔力魔法』と対なす魔法とも言われているわ。この魔法を使えるのは、神様を信仰している者だけという魔法ね。だから、人を選ぶ魔法ね。さて、此処で問題だけど、マクスイン君」
「はい」
「この世界には『六大神教』と言われる宗教があるけど、その六柱の神様はどんな神様かしら?」
「はい。『火神』『水神』『土神』『風神』『聖神』『魔神』の六柱です」
「正解。ちなみに、神様に名前が無いのは、失伝したとも神が人に魔法を教えた時に名乗らなかったからとも言われているわ」
プレシアの説明を聞いて、感心する生徒達。
「この魔法はどちらかと言うと、攻撃よりも補助、回復系が多いわね。だからか、軍人よりも神官みたいな聖職者が多いのよ」
そして、プレシアは皆を見た。
「はい。少し早口で説明したけど、皆は分かったかしら? ・・・・・・って、あら?」
プレシアが皆を見ていると、生徒の一人が頬杖をつきながら寝ているのを見つけた。
その生徒の隣にいる者も、プレシアの目が自分の隣に向けられている事に気付いて、慌てて起こそうとした起きる気配はなかった。
それを見て、プレシアは唇に人差し指を当てた。
皆、黙っていろというジェスチャーだ。
それを見て、皆黙りだした。
「『水の玉』」
そう唱えると、プレシアの手の中に水の球が出来た。
魔法の詠唱も無しに魔法を発動させるプレシアの実力に皆、驚愕した。
そして、その魔法は放たれ、寝ている生徒の顔に当たる。
「ぶべっ⁉ 冷たっ⁉」
寝ている所に、冷たい水を掛けられ生徒は驚いて立ち上がる。
「おはよう。気分はどうかしら?」
プレシアが笑顔で訊ねてきた。
「わたしは授業を始める前に言ったわね。寝ている人が居たら顔に水をぶっかけるって」
確かに言ったが、まさか本当にするとは、皆思わなかったようだ。
「……他に寝ている人は居ないわね」
プレシアは他にも寝ている者は居るか探したが、誰も寝ていなかった。
そうしていると、終業の鐘が鳴った。
「じゃあ、今日は此処までにしましょうか。ああ、そうだ。検査用の魔石で調べた紙は提出してから部屋から出て行ってね。検査用の魔石は、一番最後の人がわたしの所まで持って来てね。じゃあ、クラス委員のマクスイン君」
「はい。起立、礼」
マクスインが号令し終えると、皆は書いた紙をプレシアに渡して教室から出て行った。
ザガード達は一番最後に検査したので、書いた紙と共に魔石をプレシアに渡した。
「はい。ありがとうね」
ザガード達は渡す物を渡したら、教室から出て行った。
「これで、皆の自己紹介は終わったわね。じゃあ、次はわたしの紹介ね。何か聞きたい事はあるかしら?」
プレシアがそう訊ねると、殆どの男子生徒達が一斉に手を挙げた。
「はいはいっ。先生はどんな食べ物が好きですか?」
「趣味は?」
「どんな男性が好きですか?」
「歳は?」
「スリーサイズは⁉」
矢継ぎ早に訊ねる男子生徒達。
それを見て、冷めた目で女生徒達。
ザガードはそれを見て苦笑した。
(気持ちは分かるな。年上の女性って、何か憧れるよな)
プレシアを質問攻めしているクラスメート達を見て、その気持ちが分かる。
自分も屋敷に居るセイラに憧れた時期があった。
そのザガードもセイラに色々な事を聞いていたので、その時の時分と重なって見えたようだ。
「どうかしたの?」
昔の事を思い出しているとリエリナが声を掛けて来た。
「いえ、何でもありません。お気になさらずに」
「そう。なら、いいけど」
リエリナはプレシアを見た。
「綺麗な人ね。そんなに年上の様に見えないけど、何歳だと思う?」
「・・・・・・」
ザガードは何も言わなかった。
「聞いているのに答えないのはどうかと思うわよ?」
「・・・・・女性に年齢の事を話しにしたら、地獄に落ちると言われて育ったもので」
「誰に言われたの?」
リエリナはそう尋ねながら、そう言ったのが誰なのか何となく予想がついていた。
「・・・・・セイラですが」
「ああ・・・」
リエリナはやっぱりみたいな顔をした。
「まぁ、セイラも結構な年齢だからね。そういう話に敏感なんでしょうね」
「そうなのですか?」
「セイラって何時から公爵家に仕えているか知っている?」
「さぁ、聞いた事がないので分かりません。少なくとも、わたしよりも先輩では?」
「先輩も先輩よ。何せ、御爺様がまだ当主になる前から我が家に仕えているのだから」
「えっ⁉」
そんな話を始めて聞いて、ザガードは脳天に一撃を喰らったかの様に驚いた。
「知らないのも無理ないわ。何せ、本人も隠しているのだから」
「は、はぁ、そうですか。という事は、古株中の古株なのですね」
「そうよ。でも、この話は本人の前でしたら、問答無用で殴られると思いなさい」
「はぁ」
ザガードはそんなに気にする事かなと思いながら頷いた。
「幾らエルフが長命でも、自分の友人や知人の殆どが結婚していたら気にするわよ」
「成程。よく分かりました」
女性は結婚を気にする存在だという事がよく分かったザガード。
そう二人で話していると、プレシアへの質問攻めが終ったのか、プレシアが話を始めた。
「今日は自己紹介と魔法について簡単に話しをするわね。始める前に言っておくけど、もしこんな簡単な説明で寝る人が居たら、容赦なく顔に水をぶっ掛けるから」
プレシアがあっけらかんに言うので、皆、一瞬だけ何を言ったのか分からないという顔をした。
(あの目、本気だな)
ザガードはプレシアの目を見て、本気だと感じ取った。
と言っても、話を聞くだけで眠たくなるという気持ちがザガードには分からなかった。
(一日中、飲まず食わずに戦って疲労困憊というのであれば分かるが)
実際、ザガードは闘奴だった時に、そんな試合を何度も経験した。
ザガードがそう思うのは仕方がない事だが、他の者はそんな濃厚な経験をする事など、まずない。
「まず、魔法についてね。これは、七つの属性があるわね。その属性を全部言えるかしら、フィオナさん」
プレシアは誰に答えてもらおうかと目を動かしていると、フィオナが目に入ったので当てた。
「はい。火。水。風。土。光。闇。無の七つです」
「正解。今、フィオナさんが言った通り、魔法は全部で七つの属性になるわ。属性に適正については、性格が関係しているとか、生まれ育った環境が影響しているとか色々な説があるけど、そんな小難しい話は、学者の先生達が勝手に議論する事だから、わたし達にはあまり関係ないから、省略するわ。詳しく知りたいという人は、わたしじゃなくて、魔法理論を教えているチョーアン先生に聞いてね」
プレシアがそう言うのを聞いて、それって良いのか?と皆、思ったが口には出さなかった。
「で、その魔法にも属性以外にも、幾つか種類がある事を知っているかしら?」
プレシアがそう尋ねると、生徒達は皆、近くに居るクラスメート達を見た。
それを見て苦笑したプレシア。
「ああ、別に知らなくても問題ないわ。わたし達が主に使っているのは、この七つつの属性で成り立つ魔法体系だから、ちなみにこの魔法体系の事を『魔力魔法』と言うのよ。覚えておいてね」
プレシアがそう言うと、皆は感心しながら頷いた。
「で、他の魔法体形はと言うと、俗に言うと『精霊魔法』と『白魔法』と二つで、これに『魔力魔法』を加えて、全部で三つの魔法体系があるの」
「先生。『精霊魔法』は精霊の力を借りるのは分かるのですが、他の『白魔法』と『魔石魔法』と言うのが分かりません」
「はいはい。ちょっと待ってね。今、其処の所を説明するから」
プレシアが黒板にそれぞれの体系についての細かい説明を書いた。
「良い。まずは『魔力魔法』について説明するわ。この魔法は、大気中に存在する魔素を自分の体内に存在する魔力で操って、発動させる魔法の事よ。回復、補助、攻撃などとか色々なバリエーションが存在するわ。万能性がある魔法と考えれば良いわ」
話すのを止めて、生徒達を見るプレシア。
皆、分かっているのかプレシアの説明を聞いて頷いていた。
「次は『精霊魔法』。この魔法は簡単に言えば、精霊と契約してその契約した精霊の属性の魔法を使う事が出来る魔法よ。後、精霊には七つの属性以外の属性の精霊も居るわ。確認されているだけでも、数十種類いるわ。他には魔法の強さは契約した精霊の力によって変わるから、契約する精霊次第という事よ。他にあげるとしたら、精霊の殆どが気まぐれだから、気に入った者じゃないと契約しないという事ね。ここまで分からない事はある?」
プレシアが皆に訊ねた。
皆、プレシアの説明が分かりやすいのか分からないという者は居なかった。
「じゃあ、次に行くわね。次は『白魔法』ね。この魔法は別名『信仰魔法体系』と言われているの。『魔力魔法』と対なす魔法とも言われているわ。この魔法を使えるのは、神様を信仰している者だけという魔法ね。だから、人を選ぶ魔法ね。さて、此処で問題だけど、マクスイン君」
「はい」
「この世界には『六大神教』と言われる宗教があるけど、その六柱の神様はどんな神様かしら?」
「はい。『火神』『水神』『土神』『風神』『聖神』『魔神』の六柱です」
「正解。ちなみに、神様に名前が無いのは、失伝したとも神が人に魔法を教えた時に名乗らなかったからとも言われているわ」
プレシアの説明を聞いて、感心する生徒達。
「この魔法はどちらかと言うと、攻撃よりも補助、回復系が多いわね。だからか、軍人よりも神官みたいな聖職者が多いのよ」
そして、プレシアは皆を見た。
「はい。少し早口で説明したけど、皆は分かったかしら? ・・・・・・って、あら?」
プレシアが皆を見ていると、生徒の一人が頬杖をつきながら寝ているのを見つけた。
その生徒の隣にいる者も、プレシアの目が自分の隣に向けられている事に気付いて、慌てて起こそうとした起きる気配はなかった。
それを見て、プレシアは唇に人差し指を当てた。
皆、黙っていろというジェスチャーだ。
それを見て、皆黙りだした。
「『水の玉』」
そう唱えると、プレシアの手の中に水の球が出来た。
魔法の詠唱も無しに魔法を発動させるプレシアの実力に皆、驚愕した。
そして、その魔法は放たれ、寝ている生徒の顔に当たる。
「ぶべっ⁉ 冷たっ⁉」
寝ている所に、冷たい水を掛けられ生徒は驚いて立ち上がる。
「おはよう。気分はどうかしら?」
プレシアが笑顔で訊ねてきた。
「わたしは授業を始める前に言ったわね。寝ている人が居たら顔に水をぶっかけるって」
確かに言ったが、まさか本当にするとは、皆思わなかったようだ。
「……他に寝ている人は居ないわね」
プレシアは他にも寝ている者は居るか探したが、誰も寝ていなかった。
そうしていると、終業の鐘が鳴った。
「じゃあ、今日は此処までにしましょうか。ああ、そうだ。検査用の魔石で調べた紙は提出してから部屋から出て行ってね。検査用の魔石は、一番最後の人がわたしの所まで持って来てね。じゃあ、クラス委員のマクスイン君」
「はい。起立、礼」
マクスインが号令し終えると、皆は書いた紙をプレシアに渡して教室から出て行った。
ザガード達は一番最後に検査したので、書いた紙と共に魔石をプレシアに渡した。
「はい。ありがとうね」
ザガード達は渡す物を渡したら、教室から出て行った。
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