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第63話 ご家族が全員集合するとは珍しいな
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止血をしたザガードは急いでリエリナの下に戻る。
ザガードが急いで戻ったお蔭で、何とかリエリナがトイレを出る少しまでに戻って来れた。
「・・・・・・何かあった?」
「いえ、羽虫が飛んでいたので追い払った程度です」
「そう。・・・・・・うん? その指に巻かれた物は?」
リエリナはザガードの小指を見て訊ねる。
「ああ、これは羽虫を追い払う時に謝って傷をつけてしまいまして、其処を通りかかったローザアリア様がこの布をくれまして止血に使いました」
「ふ~ん。そう」
リエリナはちょっと不満そうな顔をした。
「? どうかしましたか?」
「別に」
そう言いながらも何故か不機嫌な雰囲気を出すリエリナ。
ザガードは何で不機嫌になったのか分からないままリエリナの後を付いて行った。
学園の授業が全て終わり、今日は部活がないという事で屋敷に戻るザガード達。
馬車に乗る頃には、機嫌を直したリエリナ。
機嫌よくザガードと話をした。
そう話をしていたら、屋敷についた。
ザガードの手を借りて降りたリエリナが地面に降りると、珍しい事に玄関前にセイラが立っていた。
「お帰りさいあませ。お嬢様。ザガード」
「ええ、今帰ったわ。何かあったの?」
「旦那様が書斎でお待ちです。ご家族の皆様一緒におられます」
「まぁ、お兄様も?」
リエリナがそう訊ねるとセイラは頷いた。
「分かったわ。じゃあ、ザガード。鞄を部屋に置いて来て」
「畏まりました」
リエリナは鞄をザガードを渡すと、セイラと共に書斎へと向かった。
(普段は領地におられるミハイル様が館に来るとは珍しいな)
オイゲンとコウリーンの間に最初に出来た子のミハイル。
二人の血筋を引いたせいか、理知的で貴公子然とした男性だった。
性格も冷静沈着だが家族思いである。
ザガードの見立てでも武の方のからきしだが、智の方では並の者では逆立ちしても敵わない智謀を持っている。
ミハイルもザガードの事は目に掛けているようで何かと面倒を見ていた。
ザガードがリエリナの部屋に鞄を置き、自室に戻ると小指に巻かれていた布を解いた。
もう傷は完全に塞がっていた。
これなら大丈夫だろうと思う反面、この布をどうするべきか考えた。
もう必要はない。かと言って、この布の持ち主であるローザアリアに血の付いたこの布を返すなどどう考えてもしてはならない。
であれば、捨てるべきなのだろうが。ザガードは。
「・・・・・・此処に入れようか」
机の物入れの中にその布を仕舞った。
何故か捨てるのが勿体ないと感じたからだ。
「・・・・・身体が鈍っているから。少し鍛練するか」
ザガードはそう言って部屋を出て屋敷にある訓練場へと足を伸ばした。
ザガードが急いで戻ったお蔭で、何とかリエリナがトイレを出る少しまでに戻って来れた。
「・・・・・・何かあった?」
「いえ、羽虫が飛んでいたので追い払った程度です」
「そう。・・・・・・うん? その指に巻かれた物は?」
リエリナはザガードの小指を見て訊ねる。
「ああ、これは羽虫を追い払う時に謝って傷をつけてしまいまして、其処を通りかかったローザアリア様がこの布をくれまして止血に使いました」
「ふ~ん。そう」
リエリナはちょっと不満そうな顔をした。
「? どうかしましたか?」
「別に」
そう言いながらも何故か不機嫌な雰囲気を出すリエリナ。
ザガードは何で不機嫌になったのか分からないままリエリナの後を付いて行った。
学園の授業が全て終わり、今日は部活がないという事で屋敷に戻るザガード達。
馬車に乗る頃には、機嫌を直したリエリナ。
機嫌よくザガードと話をした。
そう話をしていたら、屋敷についた。
ザガードの手を借りて降りたリエリナが地面に降りると、珍しい事に玄関前にセイラが立っていた。
「お帰りさいあませ。お嬢様。ザガード」
「ええ、今帰ったわ。何かあったの?」
「旦那様が書斎でお待ちです。ご家族の皆様一緒におられます」
「まぁ、お兄様も?」
リエリナがそう訊ねるとセイラは頷いた。
「分かったわ。じゃあ、ザガード。鞄を部屋に置いて来て」
「畏まりました」
リエリナは鞄をザガードを渡すと、セイラと共に書斎へと向かった。
(普段は領地におられるミハイル様が館に来るとは珍しいな)
オイゲンとコウリーンの間に最初に出来た子のミハイル。
二人の血筋を引いたせいか、理知的で貴公子然とした男性だった。
性格も冷静沈着だが家族思いである。
ザガードの見立てでも武の方のからきしだが、智の方では並の者では逆立ちしても敵わない智謀を持っている。
ミハイルもザガードの事は目に掛けているようで何かと面倒を見ていた。
ザガードがリエリナの部屋に鞄を置き、自室に戻ると小指に巻かれていた布を解いた。
もう傷は完全に塞がっていた。
これなら大丈夫だろうと思う反面、この布をどうするべきか考えた。
もう必要はない。かと言って、この布の持ち主であるローザアリアに血の付いたこの布を返すなどどう考えてもしてはならない。
であれば、捨てるべきなのだろうが。ザガードは。
「・・・・・・此処に入れようか」
机の物入れの中にその布を仕舞った。
何故か捨てるのが勿体ないと感じたからだ。
「・・・・・身体が鈍っているから。少し鍛練するか」
ザガードはそう言って部屋を出て屋敷にある訓練場へと足を伸ばした。
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