転生しても山あり谷あり!

tukisirokou

文字の大きさ
5 / 149
 始まり~出発

初めまして 2

しおりを挟む
 

 そんなある日、一冊の本がいきなり読める様になった・・・。
 うん。そんな上手い話しなんて無いよね?
 夢でも見てんだろ?って思うよね。

 ・・・コレが嘘じゃ無いんだよ。


 驚き過ぎてリアさんに話したら、私が魔力があるから読めるのではないか?と。
 そう、私が読んでいたものは魔導書だったのだ。
 通常、魔導書は魔力がある者が作成することが多い。
 その為、魔力がある者は読める事が多いそうだ。

 因みに、魔導書以外は全く読めなかった。
 他の絵本や物語などは地道に文字を覚えて今では、簡単な本であれば読める様になった!
 そうやって午前は絵本や物語等を読む時間に、午後は魔導書を読んで簡単な魔法を練習する様になった。

 今では、初級編などはマスターした!
 初級編とは主に“手から水を出す”とか“ちょっとした炎を出す”とかになる。
 が、その後から上手くいかない。
 単に言えば、初級は魔力を持っていれば誰でも使えるのだ。

 そして、中級からは精霊との契約が必要となってくる。

 ここで躓いた。

 精霊との契約には、“腕輪”が必要になってくる。
 ソレが無いと精霊と契約出来ない・・・。
 なので、中級の魔導書が読めても魔法が使えないのだ。

 実際には、魔力がある子供は学園に入学してそこで自分に合った腕輪を作り、精霊と契約をする事になるそうだ。
 精霊にもランクがあるので、それなりの環境と監視下の下で契約を行うんだって。

 その事を知ったのが先日。

 そして今日はいつもと違った一日を迎えた。

 今朝、朝食を持って来たリアは、何とも言えない表情をしていた。
 それは、悲しいのか嬉しいのかどちらとも言えない複雑な表情だった。
 そんな表情を見た私は『なんだか嫌な一日になりそうだなって~』って思いながら、リアの持って来てくれた朝食を食べた。

 朝食を食べ終わってリアの話を聞こうとしたら、この部屋に新たな人が加わった。

 その人は恭しく私に礼をして、ゼノスと名乗った。
 ゼノスさんはこの屋敷の執事さんで、私のお父さんの使いで此処に来たそうだ。

 そして、私は初めて部屋の外に出た。

 それがちょっと前。
 現在はゼノスさんに連れられて、初お父さんと対面をしに向かって長い廊下を歩いている。
 廊下には高そうな絵や、置物が等間隔で置いてある。
 壊したりしたらとんでもない金額になりそう・・・。

 ゼノスさんは子供の私でも付いていける様に、ゆったりとした歩調で私を先導してくれていたが、やがて大きな扉の前で立ち止まった。

 其処が、私のお父さんが居る部屋なのだろう。

 私はその扉の前に立って扉を見つめた。
 その扉は、今まで歩いて来た時に見たどの扉よりも大きくて綺麗な装飾が施された扉だ。

「ここに旦那様がお見えです。心の準備はよろしいですか?」

「はい。お願いします」

 私の返事で、ゼノスさんはノックをした。

「入れ」

 短い返事を聞いたゼノスさんはゆっくりと扉を開いた。

 ゆっくりと部屋に足を踏み入れる。

 其処は書斎だ。
 部屋の奥には大きい机がありその向こうには、大きな窓があって綺麗な庭が見える。

 その窓の前に一人の男性が居た。
 振り向いた男性でまず目に入ったのは、綺麗な黒髪だった。



 あぁ、やっぱり私は異端児だったのだ。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する

ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。 きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。 私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。 この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない? 私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?! 映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。 設定はゆるいです

貧乏育ちの私が転生したらお姫様になっていましたが、貧乏王国だったのでスローライフをしながらお金を稼ぐべく姫が自らキリキリ働きます!

Levi
ファンタジー
前世は日本で超絶貧乏家庭に育った美樹は、ひょんなことから異世界で覚醒。そして姫として生まれ変わっているのを知ったけど、その国は超絶貧乏王国。 美樹は貧乏生活でのノウハウで王国を救おうと心に決めた! ※エブリスタさん版をベースに、一部少し文字を足したり引いたり直したりしています

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

町工場の専務が異世界に転生しました。辺境伯の嫡男として生きて行きます!

トリガー
ファンタジー
町工場の専務が女神の力で異世界に転生します。剣や魔法を使い成長していく異世界ファンタジー

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...