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白い子
お勉強しましょ! 5
しおりを挟む二人と契約出来たのは喜ばしい事なんだが・・・実は『光』と『闇』の精霊は、今までに誰かと契約がしたことが無いそうな。
「精霊自体が気に入った人と契約をする事が多いから、今までに居なかったんだよね」
「稀に良いなとは思う人もいたけれど、何か違うなってなるの」
とのこと。
まぁ人でも好き嫌いがあるんだから、精霊にもあって当然だよね。
「でもなんで、私とは契約したの?」
「それはねルーチェが純粋な2色持ちだからだよ!」
「うん。とっても綺麗なの」
「2色?そう言えば確かに瞳は綺麗な〝赤″だけど・・・他には色が普通だけど」
ルスはサムズアップでレイナは頬を染めて、ジルは怪訝そうに言ってきた。
ちょ・・・ジロジロ見るなよなぁ~。照れるだろ。
ところで・・・
「色ってなに?それよりも私、目が赤いの?!」
「・・・今まで知らなかったのか?鏡とか見る機会ならあっただろ?」
ん?鏡・・・塔に鏡は無かったし、来る道中でも鏡は使わなかった。
水に映ったとかもあったのだろうけど、気にして無かったな。
「ジル・・・私、自分の顔知らない。見たことないよ!?」
「まじか!?そこはほら、乙女の嗜みがあるだろ?!」
・・・考えが乙女な奴め。
「いや、髪はお母さんとかが梳かしてくれてたし、鏡が無くても生きてはいける!」
「確かに生きてはいけるが・・・」
残念な奴を見るような目で見るなよジル。
私が本当に残念な奴だってばれるだろ!
「二人ともが話してる内容に関しては、置いといて」
置いとかれた。酷いルス。ここは人として大切なことは何か?と言う議論なのに。
「ルーチェの2色持ちってのはコレの事だよ」
ルスが言うなり、レイナが鬘を取った。
あぁ!!ヤバい!コレはヤバい!
「大丈夫よルーチェ。貴方を傷付ける者が現れたなら、細切れにするから、問題ないわ」
いえいえいえ。問題大ありです。細切れダメ。やるならいっそのことミンチに微妙に見える方が怖いから・・・。
「驚いた・・・ルーチェは白持ちだったのか」
白持ち?確かに髪は白いけど・・・。
「あのね、ルーチェ。この世界で7色の、赤・黄・緑・青・紫・黒・白は世界の基盤ともなる精霊の色でもあって、精霊に好かれる色なんだ。勿論、それぞれ純粋な色を持っている者はとても魔力が高い」
「ルーチェは2色持ちになるの。赤と白ね。赤は火の精霊の色で白は僕の光の色」
「あぁそうだ。2色持ちは珍しいと言えば珍しいが居ない訳じゃない。でも白はここ1000年で二人ぐらいしかいなかった。ただ、どちらも純粋な白では無くて灰色っぽい感じだったって聞いている」
なるほど。つまるところ私は絶滅危惧種ってことかな?
「じゃあ、そのジルが言う二人も嫌われてたの?」
「そんなバカな!白持ちは全精霊に好かれる。嫌われたりはしない」
「なら何で私は軟禁されてたの?」
好かれるのに人には嫌われて、軟禁されるの?変じゃない?
「それは僕が答えよう。確か・・・400年くらい前かな?人間に白持ちの子供が産まれたんだよ。その子も僕達からも加護を貰ったよ。だけどその子の力を利用しようとする人間の争いの火種になった、そしてそれが戦争までに発展したんだ。勿論、精霊はその子を害するモノから守っていたんだけれど、その子は自害してしまったんだよ。その子は世界を憎んだ。自分を産んだ両親を、戦争を、そして精霊を。精霊はその憎しみを受けて暴走したんだ」
この話は塔にいた時の絵本にも書いてあった。
絵本には、白い子供が精霊を使い自分の良いように国をしようとして、それを国が阻止する為に戦争が起きた。
だから白い子供は災厄になる。
ってな話だった気がする。
その時はふーんって感じで、だから私は此処に居るのかとは思ったけど、全く持ってルスの話と違うよ!
明らかに国による陰謀だ!
「なんか絵本と話が全く違う・・・」
「そうだね。人間は悪い事を隠したね。それに人の人生は短い、彼らの中には伝説の様な物になっているね」
「まぁ確かに人間の寿命は短いな・・・。竜族の平均寿命は1500年だからな~。だから昔の事ではあるが、竜族にとっては伝説とかにはならないなぁ~」
「そう。だから人の中では真実をすり替える事が出来たとも言えるけれど。まぁ、そう言った事情もあってルーチェを竜族のジルの所に導いたの。竜族は白い子供を悪く扱わないって思って。ルーチェは塔にずっと居たから世界を知らなかったし、だからねジルはルーチェの教育係でも保護者でもあるからね!」
笑顔が引きつっているジルにソルは良い笑顔で放った。
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