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ステータスオープン!
これってどうなの? 1
しおりを挟むビックリな発言にビックリしたら、冷静な突っ込みがきました。
〔ルーチェ、竜王は世襲制ではないよ〕
「そう、だからジルは王族とかじゃない」
『竜族に王族とかそもそも居ないわ』
と
・・・確かにそんな話を聞いた気がする。
「ここで言い合っても仕方がありません。精霊方の意向も、白の愛し子の意向も、お前と一緒が良いと言って下さっているんです。王都に戻って来なさい」
しぶしぶジルはこちらを見る。
え・・・こっち見ないでよ。
私が悪い事してるみたいじゃん!
一緒に居たいのが悪いのかぁ~?ルーチェさんぐれちゃうよ?
思春期真っただ中だから、ぐれちゃうよ?
良いのかぁ~?
と念を送った甲斐あってか、ジルはこれからも一緒に居てくれる事になりました!
「でもルーチェ、お前さん城に住んでもらうからな?」
と言う発言付きで。
「そうだな。愛し子が国に保護されると言う事は知っているな?」
それに頷く。
「その場合の多くは、城に住むと言う事になる。本来なら愛し子の好きにするものなんだが・・・なにせ愛し子に害を与えると精霊の怒りを買うから、安全な場所で過ごしてもらう為なんだ」
「それになルーチェ、お前さん迷子になるだろ?また街で迷子とかになって、攫われたら今度こそ国が亡ぶ。城で迷子になるなら、あんまり危険もないしな」
なにそれ。迷子になる前提で話されても困る。
その通りなんだから。
「それもあるが、人攫いの問題が解決するまでは少なくとも、此処に滞在はして欲しい」
・・・こんなに諭されたら、頷かない訳にはいかないじゃないか。
ずるいって思うのは許して欲しい!
「じゃあジルは何処に住むの?お城じゃないでしょ?」
「そうだな・・・俺は王都に家があるから、そこから毎日此処に来るよ」
そうだよね・・・とシュンとなる私の頭を撫でながら、答えてくれた。
はわ~v頭撫でられるの気持ちいいv 撫でてくれるジルの手に、すりすりしながら
「ちゃんと毎日、会いに来てね」
と釘を刺すのを忘れない。
それにしても・・・世界征服出来ちゃう様な愛し子はでも、何かの型にはめられると、途端に拘束させられるんだなぁ。
国からしたら大変な生物だもんね。
愛し子が精霊に愛されて、害されると世界に被害を齎すのは分かる。
逆に、愛し子を国で保護して何のメリットがあるの?
迷い人なら分かる。だって知識付きだもんね。
なら純粋にこの世界の愛し子では?
「それはねルーチェ、愛し子がそこに居るだけで恩恵があるんだよ」
私の声なき疑問にルスが答えてくれた。
『そう。私達は、私達が愛する子の為に力を貸すの』
〔だから愛し子が居る場所は、豊かになる事が多いね。愛し子が飢えたりしたら大変だからね〕
・・・飢えって。
「精霊は人の概念に囚われない。力を貸すのも、貸さぬのも精霊次第。精霊だけの感情で動かれると、国や世界が滅ぼす事も可能だし逆もまたある。愛し子が大切にされる理由はそこが大きい」
竜王様の言葉にふーんとしか思えん。
だって実感わかないんだよね。
極端な話、魔王にも聖女にもなれるって事だな。
どっちもやりたくないけど・・・。
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