63 / 149
精霊
魔法って・・・ 3
しおりを挟むやって来ました魔法陣。
で、この魔法陣ですが本来なら、精霊に呼掛けて召喚→契約と言う使い方で、契約オンリーでは使う事が殆どない。
てか、無い。
私がイレギュラ~。
「では、ルーチェフルール様。魔法陣の真ん中へ」
ハマルさんの言うがままに魔法陣の真ん中へ。
「では、何でも良いので自分が思った言葉で、呼掛けて下さい」
へ?何でも良い?!
それが一番困るよ!!!
確か精霊を見える様にする為には、見えるーって叫んだよね?なら・・・
「誰でもいいから、来てーーー!!!!!」
ありったけの力で叫ぶ。
私の叫びに呼応するかの様に魔法陣が光る。
・・・光るの好きだけど、眩しい感じじゃないよ。
そのまま、光が収束した先には・・・。
・・・・
・・
・。
え?誰も居ないよ??
まさかの不発?
光ったのは何で?
「やぁ、久しぶりだね」
「元気そう」
「ルーチェと契約するんでしょ?」
と後方から話し声が・・・。
振り返った先には、その場にしゃがんだ女性と三匹のにゃんこが。
え?ナニ?
私より先にソッチに挨拶に行っちゃう?
呼んだのに答えてくれたんだよね?
可笑しくない?!
一人魔法陣の真ん中で遠い目をする私に、ハマルさんは「叫ばずに、心の中で呼びかけて頂ければ良かったのですが・・・」と何とも言えない表情で言ってくる・・・。
知らんがな。
既に叫んじゃったし、呼び出したのに放置とか・・・。
ヤサぐれたい!!!
じとーっと件の精霊を見ていたら、目が合った。
その表情が・・・〝おぉ!忘れとった!″的な感じなの・・・。
どうよソレ・・・。
「いや、すまぬ。其方そなたの呼び掛けで来たのだが、懐かしい顔ぶれに会ったでな」
と、本当に申し訳ないのか分からない顔で言われた。
彼女は水の精霊なのだろう。
だって髪も瞳も青いもん。
髪は緩やかなウェーブが掛かったボブ。
落ち着いた雰囲気。
水と相性が良い人とかは、落ち着いた人が多いからこの女性もそうなのかも。
「それで・・・契約はしてくれるんですか?」
「あぁ、勿論。妾わらわは水の最高位精霊だ。白の愛し子、契約をしようぞ」
その言葉に、腕輪をした腕を水の精霊に向かって掲げる。
‶此処に名を示し、この者と契約を交わそう。我、水の精霊 プーロ。ルーチェフルールの良き隣人、良き友となろう”
水の最高位精・プーロが契約の言葉を言い、腕輪にキスをする。
〝我、ルーチェフルールは水の精霊・プーロの良き隣人、良き友となる事を誓おう″
次に私が契約の言葉を言う。
魔法陣がほわっと召喚時の時と同じ様に光、腕輪の水晶が・・・。
ピカーーーー!!!
と光る・・・。だから眩しいって。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
53
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる