転生しても山あり谷あり!

tukisirokou

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精霊

魔法って・・・ 3

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 やって来ました魔法陣。

 で、この魔法陣ですが本来なら、精霊に呼掛けて召喚→契約と言う使い方で、契約オンリーでは使う事が殆どない。

 てか、無い。
 私がイレギュラ~。

「では、ルーチェフルール様。魔法陣の真ん中へ」

 ハマルさんの言うがままに魔法陣の真ん中へ。

「では、何でも良いので自分が思った言葉で、呼掛けて下さい」

 へ?何でも良い?!
 それが一番困るよ!!!

 確か精霊を見える様にする為には、見えるーって叫んだよね?なら・・・

「誰でもいいから、来てーーー!!!!!」

 ありったけの力で叫ぶ。

 私の叫びに呼応するかの様に魔法陣が光る。
 ・・・光るの好きだけど、眩しい感じじゃないよ。

 そのまま、光が収束した先には・・・。

 ・・・・

 ・・

 ・。


 え?誰も居ないよ??
 まさかの不発?
 光ったのは何で?


「やぁ、久しぶりだね」

「元気そう」

「ルーチェと契約するんでしょ?」

 と後方から話し声が・・・。
 振り返った先には、その場にしゃがんだ女性と三匹のにゃんこが。

 え?ナニ?
 私より先にソッチに挨拶に行っちゃう?
 呼んだのに答えてくれたんだよね?
 可笑しくない?!

 一人魔法陣の真ん中で遠い目をする私に、ハマルさんは「叫ばずに、心の中で呼びかけて頂ければ良かったのですが・・・」と何とも言えない表情で言ってくる・・・。

 知らんがな。

 既に叫んじゃったし、呼び出したのに放置とか・・・。
 ヤサぐれたい!!!

 じとーっとくだんの精霊を見ていたら、目が合った。


 その表情が・・・〝おぉ!忘れとった!″的な感じなの・・・。
 どうよソレ・・・。

「いや、すまぬ。其方そなたの呼び掛けで来たのだが、懐かしい顔ぶれに会ったでな」

 と、本当に申し訳ないのか分からない顔で言われた。

 彼女は水の精霊なのだろう。
 だって髪も瞳も青いもん。

 髪は緩やかなウェーブが掛かったボブ。
 落ち着いた雰囲気。
 水と相性が良い人とかは、落ち着いた人が多いからこの女性もそうなのかも。

「それで・・・契約はしてくれるんですか?」

「あぁ、勿論。妾わらわは水の最高位精霊だ。白の愛し子、契約をしようぞ」

 その言葉に、腕輪をした腕を水の精霊に向かって掲げる。

 ‶此処に名を示し、この者と契約を交わそう。我、水の精霊 プーロ。ルーチェフルールの良き隣人、良き友となろう”


 水の最高位精・プーロが契約の言葉を言い、腕輪にキスをする。


 〝我、ルーチェフルールは水の精霊・プーロの良き隣人、良き友となる事を誓おう″


 次に私が契約の言葉を言う。
 魔法陣がほわっと召喚時の時と同じ様に光、腕輪の水晶が・・・。

 ピカーーーー!!!


 と光る・・・。だから眩しいって。
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