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ばんざーい!
開発 3
しおりを挟むなんだか、「便利な物が多いな~」から「一期一会」なんて壮大な話になってしまったが、結局は何の話なの?ってなるよね。
箱の材質の話です。
前世ではプラスチックだったと思うが、この世界ではそんな物はない。
代わりとして思いつくのは・・・・木箱?
「ん~木箱だと、隙間があるから折角の冷気が逃げちゃうよね?」
「そうだな・・・確かにそれは無理だろう」
「でも、主に“箱”と言えば木箱ですからね・・・他の物と言うとなかなか難しいですね。なにせ条件が『冷気を逃がさない』ことですから」
「ねぇねぇ、それならルーチェが前に考えてた物があるよね?」
「え?なんだろ?クーラーボックスの構造考えてた時かな?」
「そうだよ」
「ん?もしかして・・・」
「そうです。『ガラス』ですよ」
「いやいや、ガラスにしたら壊れちゃうよ。割れたら意味がないもん」
「ルーチェ?つまりどう言うことだ?」
「あのね、私の居た世界に『熱くならない』『結露しない』っていう『ガラス製のコップ』があったの。構造としてはガラスが二重になってて、間に空気がはいってるんだ」
「なるほど・・・敢えて空間を空けて作ってあるんですね」
「そうなるね」
「でも、そうすると耐久性の問題が出ることない?それに作る技術の問題もあるし・・・」
「そうですね、それに中身が丸見えなのもよくはないかと・・・」
・・・確かに。冷蔵庫だから恥ずかしい物を入れるわけじゃないけど、他人に中身が丸見えなのはいただけない。
ほら、狩りで獲って来たウサギの死体とか入ってたら、見たくはないよね・・・。
私はムリ。たぶん食べるのもムリ。
そう言えば、昔ちょっと変わった飲み屋さんで『カエル』を食べた事があったな。
ちょっと形が残ってはいたけど・・・淡白で、例えるなら鶏のささ身みたいな感じ。
みんなに話すと「えー・・・」とか言われるけど、中には「食べた事ある~」って人も居た。
意外と知らないだけで、周りに食べた事ある人いるかもよ?
って話が逸れた!!
「ん~・・・なんか段々、難易度が高くなってないか?」
「確かに・・・・」
「それならこんなのはどうじゃ?外側を陶器にするんじゃ」
「なるほど!中身は見えないし、ガラスよりは頑丈になるね!!」
にゃんこも会話に入り、わちゃわちゃしだした。
なんか、会議!って感じになってきたぞ~。
「それなら、エーデルが強化すればいいじゃないですか」
「「「・・・・え?」」」
ロワの言葉に固まる私達。
今、なんて言った?エーデルが強化する?そんなこと出来るの?
「いや、それじゃとルーチェが使う分には良いかもしれぬが・・・ルーチェは沢山作りたいのだろう?」
プーロの言葉に頷く。
そうなんだよね~作って販売したいんだよ。
これも、もしもの時があったらお金は必要になるからね。
「それならば、作り手が強化すれば問題ないでしょう」
「作りてって・・・もしかして工房で働く方々にって事ですか?」
「そうです。ガラスなどを作る方々なら、属性は火と土の方が多いのでは?」
「まぁ確かに多いな。鍛冶屋なんかもそっち系統だし」
「と、言う事はもしかして・・・職人さんに習得させる・・・?」
「って事になりますね」
てな事で、試作第一号を作るため『屑魔石』と『陶器を作る粘土』を確保することにしました!
集めるのに時間はかからないとのことだったので、作るのは明日・明後日かな?
応援ありがとうございます!
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