ありふれたダンジョンでも異世界をエンジョイする!

プラントキング

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10話 稼ぎと報酬

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さて、戻ってリストを確認した所、今年のネームドダンジョンは3つ【信仰の迷宮】と【赤の迷宮】と【黄の迷宮】だ。今年は94人のダンジョンマスターが選ばれ、ダンジョンの数は1008個となっている。
そのうち250近くのFランクダンジョンがある訳だ。

そりゃぁ新しくできた何の変哲もない名前のダンジョンじゃぁ人が来ない訳だ。
木や森に関するダンジョンなんていくらでもあるからな。
普通に村のある環境でも森や林は珍しくも無い。

だが、だからこそ、慣れている環境であればあるほど”レベリングがしやすい”って事だ。

やはり明日が本番ってのは間違いないだろう。
俺が明日に備えてやれることは!
特にないから召喚リスト眺めるくらいしかないな……
残りのDP300くらいだからな。



さて、特に召喚もせずに迎えたプレオープン二日目。
本日は開幕から侵入者が入って来た。4人組の全員戦士系の格好をした男達だ。
入ってすぐの草原地帯に驚いた様子だが、昨日来た少年たちとは違い、警戒しながら草原を進んでいった。
やはり【針葉樹の迷宮】なのに草原って事で驚かれるんだろうか? 確かに草原の方が針葉樹の森を設置するよりも高いが、ホーンラビットを生かすなら森よりも草原だと思ったのだ。

森も見通しは悪いが、ホーンラビットの白い身体は目立つ。視認してしまえば、驚異的な威力の突進攻撃も簡単に避けられてしまうのだ。その点、草の背の高い草原ならばホーンラビットの突進の動作が解りにくい。
ただそれだけの理由で草原にした訳だが、これが思いのほか効果的なようだ。

まんま初心者だった昨日の少年達は即死だったが、今日の4人組は現れたホーンラビット小隊の攻撃をさばいている。
しかし、ホーンラビットの攻撃で被弾しているようにも見えるので、思ったよりもホーンラビットが善戦している。
ヘッジホッグがチクチク近づいてくるのも功をそうしているようだ。ヘッジホッグに気を取られるとホーンラビットが突っ込んでくる。
だが、流石に倒すには至らなかったようで、ホーンラビット小隊は全滅した。

その後はまっすぐに進みホーンラビット2匹とヘッジホッグ2匹の小隊とぶつかったが、慣れたのかあぶなけなく倒されてしまった。そして彼らは二階層へと下って行った。

二階層は針葉樹の森だ。
密集した木々によって長物は使いにくく、方向感覚が狂わされるので道に迷いやすい森型ダンジョンの定番型。
出てくるモンスターはハチとアリに変化し、足元と空中から襲い掛かる本命の狩場。

ワーカーアント2匹がタゲを取り、ビーワーカー2匹が奇襲を仕掛ける。
この攻撃により男の一人が転倒。倒れた男にワーカーアントが仕掛けるが、男の仲間がカバーに入り、残りの二人もビーワーカーにショートソードで素早く対処する。
ヘッジホック相手には使いにくそうだったショートソードも森の中では振るいやすいのか器用にビーワーカーの攻撃を捌き、的確にダメージを与えている。

結局、強襲でダメージこそ与えたものの、それ以降は危なげなく倒されてしまった。
しかし善戦したと言っていいだろう。
そもそもEランクの魔物のステータスはFランクに毛が生えた程度でしかない。

明らかに相手は森の中を意識した装備でもあったので、むしろ<統率>で動きが底上げされたワーカー達がかなり活躍できるという結果が出たので万々歳だ。
なんせワーカーはこの10日ほどで200匹近くに増えているのだ。多少やられた程度では痛くもかゆくもないぜ。

その後、男達のパーティは12匹ほどワーカー達を倒すと引き返していった。
彼らの報酬はEランクとFランクの魔石とホーンラビットやヘッジホックの肉って所だろう。
それらを『マジックバック』に収納し、危なげなく草原を突破し帰っていった。
マジックバックは小容量のモノなら街で普通に売っている。容量が中以上から値段が爆上がりする。

草原には新たに冒険者パーティが侵入しており、彼らが戦闘中であったため襲われなかったようだ。
他の冒険者パーティも何人かは針葉樹の森に侵入したが、半分も進まずに引き返す者たちが多かった。

本日のDP稼ぎは上々。800DPの収入だ。ほとんど討伐できなくてこのDPならいい方だろう。
ワーカーは60ほどやられてしまったが、全て<召喚>か<産卵>で増やしたモノなので実質無料だ。
普通に召喚してたら3000DPもかかる所だが、やはりEランクモンスターをDPで召喚するのは効率が悪そうだ。

稼いだDPで戦力を増やすか、冒険者への報酬を増やすか、考え物だな。
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