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13話 死ぬほど痛いぞ
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ボス部屋の魔物の全滅。
あっけにとられている暇はない。
俺はクイーン達を連れて私室の扉を開けて入っていく。当然ここは鍵をかける。壁も扉も薄い作りだが、ダンジョンの壁は破壊不能オブジェクトだ。ダンジョンコアを塞いでいない、通り道でもない限りはこの効果は適用される。
重厚なボス部屋の扉を開けて侵入者達はダンジョンコアの間に入って来たようだ。
「誰も居ないか、戦えるタイプのダンジョンマスターじゃなくて助かるな」
「魔物よりも厄介な時もあるものね」
「ああ、それにしても中々の難易度のダンジョンだったな。本当にFランクか?」
「Dランクのモンスターが36体だったからね、火の魔法が効果的で助かったけどね」
「それでもドラコの奴がやられるのは想定外だったけどな」
「最後の特攻はびっくりしたわね。<背水>の発動したドラコの防御力でも回復が間に合わなかったもの」
「だな、これはオープン後は狙えないかな」
「でしょうね、それでもダンジョンコアが手に入るから大儲けではあるんだけど」
「他にも狙いどころは沢山ありますからね。わざわざ死にやすい場所を選ぶ必要はないでしょう」
「さて、それじゃ割っちまうか」
どう考えてもFランクの冒険者じゃない動きだったが、恐らくは偽Fランクって奴だろう。
Fランクのダンジョンは『ダンジョンカード』がFランク以下じゃないと入場できない。
だから基本的にはFランク相応の侵入者しか来ないのだが、このダンジョンカードには抜け道がある。
ダンジョンカードは教会で更新が出来るのだが、更新しなければずっと同じランクのままなのだ。
つまり、実力が高くても更新さえしなければFランクのままを維持できるって訳だ。
これが冒険者ギルドで使う『ギルドカード』ならランクが低いと多々不都合があるのだが『ダンジョンカード』はダンジョンでしか使わない。つまりはダンジョン都市以外では無用の長物なのだ。
もちろんギルドカードにはダンジョンカードのランクも表示されるので、高ランクダンジョンの情報とか攻略や採取の依頼などは来なくなるデメリットは存在するが。
それを補って余りあるほどダンジョンコアの入手ってのが重要視されている訳だ。
蘇生アイテムの話は俺も調べた。
<錬金術>で作れるらしく、寿命以外の要因で死んだ場合に完全蘇生できるっていう凄い代物だ。
事故に戦争に国防にダンジョン外の魔物災害、使いどころはどこにでもある。
噂程度には聞いていた。これが偽Fランクか。
この敗北を糧に、次にどう生かすか。プレオープンは死にはしない、問題はオープンしてか……
「うぐっ…!?」
そうして俺の意識は途切れた。
◇
起きたら青空だ。いや、正確には青空みたいな天井か。
なるほどな、ダンジョンコアを破壊されるとああなるのか……
「二度とごめんだな…」
生きたまま四肢が引き裂かれるような痛みを心に負ったような、心がばらばらに砕けたような。
そんな感覚を味わったにもかかわらず”真っ当な思考ができる状態に”蘇っている。
しかし、感覚としては鮮明に思い出せるのだ。
拷問された記憶が正確に残っているのに廃人ならない感覚と言うか、なんというか…。
ともかく、プレオープンは死にはしないとか。そんなことを言っている場合じゃない。
言葉にすれば簡単だ。死ぬほど痛いぞ。まさにこれだ。
あんなヤバいとは思わなかった。死ぬってのはああいう事なのかと、今更理解した。
とにかく対策だ。
ボス部屋は難攻不落でいい。どうにかしなくちゃならん。
手っ取り早いのは高ランクモンスターの召喚だ。しかしながら当然それにはDPが必要だ。
だがついさっき大量の魔物を失ったばかりだ。
全て<召喚>か<産卵>で出した魔物なので実質無料だが、当然即補充って訳にも行かない。
Dランク30匹と言えばDP換算で30000DP、適正のある魔物でも15000DPもかかるのだ。
つまりそのレベルの魔物を並べないと太刀打ちできない敵が来ると言う事なのだ。
ちなみにダンジョンコアが破壊され、俺は1時間後に蘇生された訳だが。現在俺のダンジョンは休業扱いだ。
攻略されたプレオープンのダンジョンはその日はもう入場できなくなり、侵入者も強制退出させられる。
それに一度攻略した冒険者は同じダンジョンにはプレオープン期間中には入れなくなる。
なので今のダンジョンは弄り放題だ。
しかしながらどうするべきか。
先ほどの彼らがプレオープン中は来れないのは確かだが、彼らレベルが他に居るという想定はしておくべきだろう。
高ランクの魔物は確かに強い。
だが、結局単体では対策され、連携され倒されてしまう。
先ほどの連中も本来はDランクの魔物では倒せない相手だっただろう。だが、連携と特攻が合わさり一人だけでも倒せたのだ。
やはり、数と力、どちらも欲しい……
「どうするべきか、確か残りのDPは3000ちょっと……は?」
俺はダンジョンコアに触れて確認したDPの残高に唖然となった。
残り8900DP。
あっけにとられている暇はない。
俺はクイーン達を連れて私室の扉を開けて入っていく。当然ここは鍵をかける。壁も扉も薄い作りだが、ダンジョンの壁は破壊不能オブジェクトだ。ダンジョンコアを塞いでいない、通り道でもない限りはこの効果は適用される。
重厚なボス部屋の扉を開けて侵入者達はダンジョンコアの間に入って来たようだ。
「誰も居ないか、戦えるタイプのダンジョンマスターじゃなくて助かるな」
「魔物よりも厄介な時もあるものね」
「ああ、それにしても中々の難易度のダンジョンだったな。本当にFランクか?」
「Dランクのモンスターが36体だったからね、火の魔法が効果的で助かったけどね」
「それでもドラコの奴がやられるのは想定外だったけどな」
「最後の特攻はびっくりしたわね。<背水>の発動したドラコの防御力でも回復が間に合わなかったもの」
「だな、これはオープン後は狙えないかな」
「でしょうね、それでもダンジョンコアが手に入るから大儲けではあるんだけど」
「他にも狙いどころは沢山ありますからね。わざわざ死にやすい場所を選ぶ必要はないでしょう」
「さて、それじゃ割っちまうか」
どう考えてもFランクの冒険者じゃない動きだったが、恐らくは偽Fランクって奴だろう。
Fランクのダンジョンは『ダンジョンカード』がFランク以下じゃないと入場できない。
だから基本的にはFランク相応の侵入者しか来ないのだが、このダンジョンカードには抜け道がある。
ダンジョンカードは教会で更新が出来るのだが、更新しなければずっと同じランクのままなのだ。
つまり、実力が高くても更新さえしなければFランクのままを維持できるって訳だ。
これが冒険者ギルドで使う『ギルドカード』ならランクが低いと多々不都合があるのだが『ダンジョンカード』はダンジョンでしか使わない。つまりはダンジョン都市以外では無用の長物なのだ。
もちろんギルドカードにはダンジョンカードのランクも表示されるので、高ランクダンジョンの情報とか攻略や採取の依頼などは来なくなるデメリットは存在するが。
それを補って余りあるほどダンジョンコアの入手ってのが重要視されている訳だ。
蘇生アイテムの話は俺も調べた。
<錬金術>で作れるらしく、寿命以外の要因で死んだ場合に完全蘇生できるっていう凄い代物だ。
事故に戦争に国防にダンジョン外の魔物災害、使いどころはどこにでもある。
噂程度には聞いていた。これが偽Fランクか。
この敗北を糧に、次にどう生かすか。プレオープンは死にはしない、問題はオープンしてか……
「うぐっ…!?」
そうして俺の意識は途切れた。
◇
起きたら青空だ。いや、正確には青空みたいな天井か。
なるほどな、ダンジョンコアを破壊されるとああなるのか……
「二度とごめんだな…」
生きたまま四肢が引き裂かれるような痛みを心に負ったような、心がばらばらに砕けたような。
そんな感覚を味わったにもかかわらず”真っ当な思考ができる状態に”蘇っている。
しかし、感覚としては鮮明に思い出せるのだ。
拷問された記憶が正確に残っているのに廃人ならない感覚と言うか、なんというか…。
ともかく、プレオープンは死にはしないとか。そんなことを言っている場合じゃない。
言葉にすれば簡単だ。死ぬほど痛いぞ。まさにこれだ。
あんなヤバいとは思わなかった。死ぬってのはああいう事なのかと、今更理解した。
とにかく対策だ。
ボス部屋は難攻不落でいい。どうにかしなくちゃならん。
手っ取り早いのは高ランクモンスターの召喚だ。しかしながら当然それにはDPが必要だ。
だがついさっき大量の魔物を失ったばかりだ。
全て<召喚>か<産卵>で出した魔物なので実質無料だが、当然即補充って訳にも行かない。
Dランク30匹と言えばDP換算で30000DP、適正のある魔物でも15000DPもかかるのだ。
つまりそのレベルの魔物を並べないと太刀打ちできない敵が来ると言う事なのだ。
ちなみにダンジョンコアが破壊され、俺は1時間後に蘇生された訳だが。現在俺のダンジョンは休業扱いだ。
攻略されたプレオープンのダンジョンはその日はもう入場できなくなり、侵入者も強制退出させられる。
それに一度攻略した冒険者は同じダンジョンにはプレオープン期間中には入れなくなる。
なので今のダンジョンは弄り放題だ。
しかしながらどうするべきか。
先ほどの彼らがプレオープン中は来れないのは確かだが、彼らレベルが他に居るという想定はしておくべきだろう。
高ランクの魔物は確かに強い。
だが、結局単体では対策され、連携され倒されてしまう。
先ほどの連中も本来はDランクの魔物では倒せない相手だっただろう。だが、連携と特攻が合わさり一人だけでも倒せたのだ。
やはり、数と力、どちらも欲しい……
「どうするべきか、確か残りのDPは3000ちょっと……は?」
俺はダンジョンコアに触れて確認したDPの残高に唖然となった。
残り8900DP。
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