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温泉ロゴのTシャツと恋心(1)
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「また来たんか、斎くん」
扉を開けた月詩は、いつものラフなTシャツ姿でニッと笑った。
その奥からは、陽葵の「いらっしゃい~」という朗らかな声も届く。
「……呪物、貸してもらいに来た」
「はいはい、よう喋る呪物ハンターやな。どうぞどうぞ」
通されたリビングは相変わらず呪物だらけだったが、空気は妙に柔らかい。
斎はソファに腰を下ろすと、少し緊張した様子で言った。
「そういや……こないだのワンマンライブ。ありがとな、誘ってくれて」
「ん、楽しんでくれたんや?」
「……初めてだったんだ、ああいうの。音楽ライブって。
……でも、想像してたよりずっと、良かった。凄かった」
月詩の指がピクリと動く。
口元にふわっと悪戯っぽい笑みが浮かぶ。
「……へぇ。お前の“初めて”が、俺で良かったわ」
「……は?」
斎は一瞬目を見開き、顔を赤らめてそっぽを向いた。
「ちょ、お前、言い方ってもんがあんだろ」
「ほんまのことやろ?
斎くんの“ライブ初体験”、俺ら“デッド・ブーケ”やってんから」
「言い方がキモいっつってんだよ!」
斎が赤くなったまま肩をすくめるのを見て、月詩はさらに追い討ちをかける。
「ほな……もし斎くんが望むんなら――
“斎だけに、俺の歌、聞かせたる”で?」
「……なっ……」
月詩が真面目な目をして、ぐっと距離を詰めて囁いたその声に、斎の鼓動が一気に跳ね上がる。
「べ、別にそこまで言ってねーし!? いや、普通にサブスクとかで聴くから……!」
「ははは、かわええなぁお前。ほんま赤いで」
「うっせぇ!!」
斎は思わずクッションで月詩の膝を小突いた。
そのやり取りの空気が少し落ち着いたところで、斎が本来の目的を思い出したように言う。
「……で、今日は“別のやつ”貸してほしくて」
「お、そう来たか。まぁ、貸すのはええけど」
「けど?」
「次の条件、な。俺の代わりに、ちょっと付き合ってもらおか」
「……今度は何だよ」
「骨董市、一緒に行こや。 来週、都内でそこそこデカいのあんねん。レアモン出るかもしれんで?」
「骨董市……?」
「斎くん、好きやろ? わけありそうなもん。
一人で行くのもええけど、話せる相手おった方が楽しいしな?」
月詩は当たり前みたいに笑って言った。
「それに、誰かと並んで歩くん、久しぶりやねん。――俺の隣、空いてんで?」
斎は小さく息を呑んだ。
何気ない誘い文句に見せかけて、ふっと心の内に差し込むような言い方をしてくるのが、ズルい。
「……チッ、わかったよ。行けばいいんだろ」
「おー、やった。デートやな」
「デート言うな!」
顔を真っ赤にしたまま叫ぶ斎の横で、月詩は嬉しそうに呪物棚を物色していた。
---
「……人、多すぎだろ……」
広場にずらりと並ぶテントと、そこを埋め尽くす客の波。
斎は帽子を目深にかぶり、サングラスまでして完全に“人混み拒否スタイル”だった。
「まあまあ、こんくらいは覚悟しときぃ。今日、有名な市やからな~」
月詩は対照的に、サラッとしたシャツにラフなスニーカー、まるで近所に散歩に来たような軽さで隣を歩く。
「で、どのへん見んの。決めてんだろ」
「うん。今日の目当ては、江戸期の面と、あと“黒曜石でできた水晶玉”の噂聞いててな。……まぁ、面のほうは斎くん向きやと思て」
「やめろ。呪い前提で話すな」
月詩は笑って、足早にテントの合間を縫っていく。
気づけば斎のほうがやや遅れて歩くかたちになり、何度か人にぶつかっては舌打ちする。
そのとき――
「ほら、こっち」
月詩がふっと手を伸ばし、斎のリュックの肩ひもをつかんで引き寄せた。
「っ……なっ、何すんだよ」
「はぐれそうやったから、つい」
「手、離せ。ってか、つかむとこそこじゃねーだろ……!」
「肩つかんだだけで照れるん? 可愛いなあ」
「誰が……っ!」
斎がぷいっと顔を背けると、月詩は肩をすくめながらも、斎のペースに合わせて少し歩を緩めた。
---
「……これとか、どう?」
月詩が足を止めたのは、ひときわ異質な雰囲気を放つ古道具屋のブースだった。
棚には黒光りする仮面や、ひび割れた人形、判読不能な札のような紙が並んでいる。
「うわ、まじで呪われてそう……」
「そやろ? 俺らクラスになるとこの辺に吸い寄せられんねん」
「いや、吸い寄せられるな。俺は無理だからな、マジで」
斎が一歩引くと、月詩は仮面をひとつ手に取って、裏側を指先でなぞった。
「ふふ……これ、“何もない”ようで、逆に気になるな」
「何もないのが一番良いんだよ」
「斎くん、ほんまヘタレで可愛いわぁ」
「うっせ!」
その後も、いくつかの店を回っては月詩が一人興奮している間、斎は斜め後ろからぶつぶつとツッコミを入れるような形で、なんだかんだついて回る。
昼を過ぎた頃には、斎の手には一本の瓶に入った不気味な人形の指輪、月詩の手には骨董の木箱が。
「……なんで俺、また変なもん持たされてんだ……」
「交換条件やしな。あとでその指輪、動画に出したら伸びるで。怖がってもええよ?」
「その“おいしいと思ってるだろ”感が腹立つんだよ……」
---
骨董市をひと回りして、ふたりは近くのカフェに腰を下ろしていた。
テラス席、斎はアイスコーヒー、月詩はカフェラテ。
「……で、今日の呪物、どれ借りていく?」
「んー、斎くんが動画で使いやすそうなんやったら……この指輪でもええし、さっきの木箱のほうが映えるかもやけどな」
「木箱って……例の“中身が喋る”やつ?」
斎がそう口にした瞬間、月詩はにやっと笑って脇に立てかけてあった、漆黒の木箱を引き寄せる。
長方形で、抱えられる程度の大きさ。表面は古びて艶があり、蓋の隙間からは何かが見えそうで見えない微妙な緊張感が漂っていた。
「そう。これや」
月詩は箱の端を指で撫でながら言った。
「中には、人形が入っとんねん。顔も手もめっちゃ精巧でな。
でも……“抱くと半身が動かんくなる”言われとる。
――これ、ほんまもんやで」
斎の表情が僅かに強張る。
「は、半身って……具体的には?」
「人によってちゃうみたいやけど、腕とか脚とか、あと顔の片方が痺れる言うた人もおってな。
一番ヤバいんは、声が出んようになったって人もいたとか」
「そんなん、絶対動画向きじゃねぇだろ……」
「でもお前、“反応欲しい”んやろ?」
月詩がくすりと笑って、箱の側面を叩く。
そこには、薄れてはいるが、墨で書かれた札が一枚貼られていた。
「“封”って字、読めるやろ? 他の文字はかなり古んでて崩れとるけど――ここ、『右、動かさず』って読めるらしいわ」
「……嫌な札の内容だな」
「でもな、これ動画に出したやつ、ガチでバズった例あるねん。前の所有者が海外のオカルトチャンネルで使って、コメント欄荒れまくってたらしいで」
斎は一瞬迷うように視線を落としたが、ゆっくりと息を吐き、決意を込めた声で言った。
「借りる。ちゃんと返すから」
「うんうん、えらいなぁ」
月詩はくすぐるように微笑み、木箱を斎の前へと押し出す。
そして、わざと声を落として――耳元で、囁いた。
「その代わり、また来週うち来てな? そのとき、“俺の歌”、聞かせたるから」
ぞくっとする甘い声音。
斎は思わず肩をすくめ、顔を赤く染めてストローを勢いよく吸い込んだ。
「……うるせぇよ……」
目は合わせられない。
それでも耳の奥で、その囁きがずっと残響している。
ちら、と視界の端で月詩を見れば、彼は――満足げに、嬉しそうに微笑んでいた。
扉を開けた月詩は、いつものラフなTシャツ姿でニッと笑った。
その奥からは、陽葵の「いらっしゃい~」という朗らかな声も届く。
「……呪物、貸してもらいに来た」
「はいはい、よう喋る呪物ハンターやな。どうぞどうぞ」
通されたリビングは相変わらず呪物だらけだったが、空気は妙に柔らかい。
斎はソファに腰を下ろすと、少し緊張した様子で言った。
「そういや……こないだのワンマンライブ。ありがとな、誘ってくれて」
「ん、楽しんでくれたんや?」
「……初めてだったんだ、ああいうの。音楽ライブって。
……でも、想像してたよりずっと、良かった。凄かった」
月詩の指がピクリと動く。
口元にふわっと悪戯っぽい笑みが浮かぶ。
「……へぇ。お前の“初めて”が、俺で良かったわ」
「……は?」
斎は一瞬目を見開き、顔を赤らめてそっぽを向いた。
「ちょ、お前、言い方ってもんがあんだろ」
「ほんまのことやろ?
斎くんの“ライブ初体験”、俺ら“デッド・ブーケ”やってんから」
「言い方がキモいっつってんだよ!」
斎が赤くなったまま肩をすくめるのを見て、月詩はさらに追い討ちをかける。
「ほな……もし斎くんが望むんなら――
“斎だけに、俺の歌、聞かせたる”で?」
「……なっ……」
月詩が真面目な目をして、ぐっと距離を詰めて囁いたその声に、斎の鼓動が一気に跳ね上がる。
「べ、別にそこまで言ってねーし!? いや、普通にサブスクとかで聴くから……!」
「ははは、かわええなぁお前。ほんま赤いで」
「うっせぇ!!」
斎は思わずクッションで月詩の膝を小突いた。
そのやり取りの空気が少し落ち着いたところで、斎が本来の目的を思い出したように言う。
「……で、今日は“別のやつ”貸してほしくて」
「お、そう来たか。まぁ、貸すのはええけど」
「けど?」
「次の条件、な。俺の代わりに、ちょっと付き合ってもらおか」
「……今度は何だよ」
「骨董市、一緒に行こや。 来週、都内でそこそこデカいのあんねん。レアモン出るかもしれんで?」
「骨董市……?」
「斎くん、好きやろ? わけありそうなもん。
一人で行くのもええけど、話せる相手おった方が楽しいしな?」
月詩は当たり前みたいに笑って言った。
「それに、誰かと並んで歩くん、久しぶりやねん。――俺の隣、空いてんで?」
斎は小さく息を呑んだ。
何気ない誘い文句に見せかけて、ふっと心の内に差し込むような言い方をしてくるのが、ズルい。
「……チッ、わかったよ。行けばいいんだろ」
「おー、やった。デートやな」
「デート言うな!」
顔を真っ赤にしたまま叫ぶ斎の横で、月詩は嬉しそうに呪物棚を物色していた。
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「……人、多すぎだろ……」
広場にずらりと並ぶテントと、そこを埋め尽くす客の波。
斎は帽子を目深にかぶり、サングラスまでして完全に“人混み拒否スタイル”だった。
「まあまあ、こんくらいは覚悟しときぃ。今日、有名な市やからな~」
月詩は対照的に、サラッとしたシャツにラフなスニーカー、まるで近所に散歩に来たような軽さで隣を歩く。
「で、どのへん見んの。決めてんだろ」
「うん。今日の目当ては、江戸期の面と、あと“黒曜石でできた水晶玉”の噂聞いててな。……まぁ、面のほうは斎くん向きやと思て」
「やめろ。呪い前提で話すな」
月詩は笑って、足早にテントの合間を縫っていく。
気づけば斎のほうがやや遅れて歩くかたちになり、何度か人にぶつかっては舌打ちする。
そのとき――
「ほら、こっち」
月詩がふっと手を伸ばし、斎のリュックの肩ひもをつかんで引き寄せた。
「っ……なっ、何すんだよ」
「はぐれそうやったから、つい」
「手、離せ。ってか、つかむとこそこじゃねーだろ……!」
「肩つかんだだけで照れるん? 可愛いなあ」
「誰が……っ!」
斎がぷいっと顔を背けると、月詩は肩をすくめながらも、斎のペースに合わせて少し歩を緩めた。
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「……これとか、どう?」
月詩が足を止めたのは、ひときわ異質な雰囲気を放つ古道具屋のブースだった。
棚には黒光りする仮面や、ひび割れた人形、判読不能な札のような紙が並んでいる。
「うわ、まじで呪われてそう……」
「そやろ? 俺らクラスになるとこの辺に吸い寄せられんねん」
「いや、吸い寄せられるな。俺は無理だからな、マジで」
斎が一歩引くと、月詩は仮面をひとつ手に取って、裏側を指先でなぞった。
「ふふ……これ、“何もない”ようで、逆に気になるな」
「何もないのが一番良いんだよ」
「斎くん、ほんまヘタレで可愛いわぁ」
「うっせ!」
その後も、いくつかの店を回っては月詩が一人興奮している間、斎は斜め後ろからぶつぶつとツッコミを入れるような形で、なんだかんだついて回る。
昼を過ぎた頃には、斎の手には一本の瓶に入った不気味な人形の指輪、月詩の手には骨董の木箱が。
「……なんで俺、また変なもん持たされてんだ……」
「交換条件やしな。あとでその指輪、動画に出したら伸びるで。怖がってもええよ?」
「その“おいしいと思ってるだろ”感が腹立つんだよ……」
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骨董市をひと回りして、ふたりは近くのカフェに腰を下ろしていた。
テラス席、斎はアイスコーヒー、月詩はカフェラテ。
「……で、今日の呪物、どれ借りていく?」
「んー、斎くんが動画で使いやすそうなんやったら……この指輪でもええし、さっきの木箱のほうが映えるかもやけどな」
「木箱って……例の“中身が喋る”やつ?」
斎がそう口にした瞬間、月詩はにやっと笑って脇に立てかけてあった、漆黒の木箱を引き寄せる。
長方形で、抱えられる程度の大きさ。表面は古びて艶があり、蓋の隙間からは何かが見えそうで見えない微妙な緊張感が漂っていた。
「そう。これや」
月詩は箱の端を指で撫でながら言った。
「中には、人形が入っとんねん。顔も手もめっちゃ精巧でな。
でも……“抱くと半身が動かんくなる”言われとる。
――これ、ほんまもんやで」
斎の表情が僅かに強張る。
「は、半身って……具体的には?」
「人によってちゃうみたいやけど、腕とか脚とか、あと顔の片方が痺れる言うた人もおってな。
一番ヤバいんは、声が出んようになったって人もいたとか」
「そんなん、絶対動画向きじゃねぇだろ……」
「でもお前、“反応欲しい”んやろ?」
月詩がくすりと笑って、箱の側面を叩く。
そこには、薄れてはいるが、墨で書かれた札が一枚貼られていた。
「“封”って字、読めるやろ? 他の文字はかなり古んでて崩れとるけど――ここ、『右、動かさず』って読めるらしいわ」
「……嫌な札の内容だな」
「でもな、これ動画に出したやつ、ガチでバズった例あるねん。前の所有者が海外のオカルトチャンネルで使って、コメント欄荒れまくってたらしいで」
斎は一瞬迷うように視線を落としたが、ゆっくりと息を吐き、決意を込めた声で言った。
「借りる。ちゃんと返すから」
「うんうん、えらいなぁ」
月詩はくすぐるように微笑み、木箱を斎の前へと押し出す。
そして、わざと声を落として――耳元で、囁いた。
「その代わり、また来週うち来てな? そのとき、“俺の歌”、聞かせたるから」
ぞくっとする甘い声音。
斎は思わず肩をすくめ、顔を赤く染めてストローを勢いよく吸い込んだ。
「……うるせぇよ……」
目は合わせられない。
それでも耳の奥で、その囁きがずっと残響している。
ちら、と視界の端で月詩を見れば、彼は――満足げに、嬉しそうに微笑んでいた。
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