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「最高のヴィジュアル系バンドか。最高ってどんなことだろう」
「確固とした世界観とかヴィジョンを持って、それを見た人、聴いた人に明確に伝える。巻き込んで、体感してもらえる。より多くの人の感情を動かして、溺れてもらえるような」
より多くの人。日本なんて狭い世界じゃない。世界中の人に、遍くベルノワールを知らしめたい。それが好きでも嫌いでもいい。何か一つでも感想を持ってもらえるようなバンドになりたい。
デカい例えになるけど、ビートルズとかローリング・ストーンズみたいにさ。
「って思ってんですけど、どうですかねリーダー?」
俺があれこれ言っても、リーダーは宵闇なんでね。こいつもそう思ってると思うし、ヴィジョンは共有しときたいから、振ってみる。
持ち直してた宵闇は、鷹揚に頷く。
「ああ。そうだな。このラインナップなら出来ると、俺も思ってる」
宵闇の意志は、ベルノワールの意志だ。3人も頷く。誰も怖気付いたりしてねぇ。
「頼もしいね。ニューシングルをひと足お先に聴かせてもらって、これからのベルノワールは末恐ろしいなって感じたんだよ。期待してるよ」
「ありがとうございます」
宵闇はニヤリと笑う。我が意を得たりってとこだな。
「ということで、ニューシングルHate or Fateについて聞いていこう」
さあ、本題だ。俺が加入したかどうかは、読者にとってはぶっちゃけどっちでもいい話だけど、ニューシングルがどんなもんか、ってことは重要だからな。
「僕は、ベルノワールらしいダークな世界と絶望感、閉塞感はそのままに、楽曲面はかなりヘヴィさが強調されたし、進化したなって感じたんだけど、その辺りはどう? 宵闇くん」
そうその通り、そうなんだよ。流石ベテラン編集さんだな、きちんと聴いてくれてる。例えミックスががっかりでも、それくらいのことは伝わる出来だ。
「そうですね。メンバーチェンジして初めての音源ではあるんですが、だからと言ってベルノワールの根本が変わることはないんです」
宵闇が描きたい世界は、絶対に揺るがない。こいつはそういうとこ頑固な男だと思うよ。何があっても、そこは譲らないはずだ。
「絶望、閉塞ってキーワードはベルノワールの基盤になるところだって、前にも言ってたね」
「はい。それは、これからも変わらない」
静かだけど、力強い語り口。これだから、宵闇に着いて行くと決めた人間は、離れることがないんだ。
「今までも総合的にそれを表現してきたつもりですけど、どちらかと言うと、詞で表現していた割合が大きかったと思います」
「宵闇くんの詞は評価が高いからね。詞集も好評だったし」
詞集って、そんなもんまで出てたのか。そりゃ知らなかった。後でアマゾンで検索しよう。
「お陰様で。そこはもちろん、今後もブラッシュアップして行くつもりですが、曲の方でも更に表現することを目指します」
おう、断言したな。
「割合を五分五分にして、曲だけ聴いても伝わるように。その上で、トータルの表現力は今をどんどん上回って行きますよ」
不敵な笑みを浮かべて言う。これはベルノワールからの宣戦布告だ。
「なるほどね。燃えてるなぁ、ベルノワール」
牧村さんは納得して次を続ける。
「歌詞の不変の世界観に対して、プレイの部分は飛躍的に進化したと思うんだけど、曲の方については?」
飛躍的に。第三者からのその評価が得られたのはデカい。多かれ少なかれ、今まで聴いてた人にはその印象を与えられるだろう。
「確固とした世界観とかヴィジョンを持って、それを見た人、聴いた人に明確に伝える。巻き込んで、体感してもらえる。より多くの人の感情を動かして、溺れてもらえるような」
より多くの人。日本なんて狭い世界じゃない。世界中の人に、遍くベルノワールを知らしめたい。それが好きでも嫌いでもいい。何か一つでも感想を持ってもらえるようなバンドになりたい。
デカい例えになるけど、ビートルズとかローリング・ストーンズみたいにさ。
「って思ってんですけど、どうですかねリーダー?」
俺があれこれ言っても、リーダーは宵闇なんでね。こいつもそう思ってると思うし、ヴィジョンは共有しときたいから、振ってみる。
持ち直してた宵闇は、鷹揚に頷く。
「ああ。そうだな。このラインナップなら出来ると、俺も思ってる」
宵闇の意志は、ベルノワールの意志だ。3人も頷く。誰も怖気付いたりしてねぇ。
「頼もしいね。ニューシングルをひと足お先に聴かせてもらって、これからのベルノワールは末恐ろしいなって感じたんだよ。期待してるよ」
「ありがとうございます」
宵闇はニヤリと笑う。我が意を得たりってとこだな。
「ということで、ニューシングルHate or Fateについて聞いていこう」
さあ、本題だ。俺が加入したかどうかは、読者にとってはぶっちゃけどっちでもいい話だけど、ニューシングルがどんなもんか、ってことは重要だからな。
「僕は、ベルノワールらしいダークな世界と絶望感、閉塞感はそのままに、楽曲面はかなりヘヴィさが強調されたし、進化したなって感じたんだけど、その辺りはどう? 宵闇くん」
そうその通り、そうなんだよ。流石ベテラン編集さんだな、きちんと聴いてくれてる。例えミックスががっかりでも、それくらいのことは伝わる出来だ。
「そうですね。メンバーチェンジして初めての音源ではあるんですが、だからと言ってベルノワールの根本が変わることはないんです」
宵闇が描きたい世界は、絶対に揺るがない。こいつはそういうとこ頑固な男だと思うよ。何があっても、そこは譲らないはずだ。
「絶望、閉塞ってキーワードはベルノワールの基盤になるところだって、前にも言ってたね」
「はい。それは、これからも変わらない」
静かだけど、力強い語り口。これだから、宵闇に着いて行くと決めた人間は、離れることがないんだ。
「今までも総合的にそれを表現してきたつもりですけど、どちらかと言うと、詞で表現していた割合が大きかったと思います」
「宵闇くんの詞は評価が高いからね。詞集も好評だったし」
詞集って、そんなもんまで出てたのか。そりゃ知らなかった。後でアマゾンで検索しよう。
「お陰様で。そこはもちろん、今後もブラッシュアップして行くつもりですが、曲の方でも更に表現することを目指します」
おう、断言したな。
「割合を五分五分にして、曲だけ聴いても伝わるように。その上で、トータルの表現力は今をどんどん上回って行きますよ」
不敵な笑みを浮かべて言う。これはベルノワールからの宣戦布告だ。
「なるほどね。燃えてるなぁ、ベルノワール」
牧村さんは納得して次を続ける。
「歌詞の不変の世界観に対して、プレイの部分は飛躍的に進化したと思うんだけど、曲の方については?」
飛躍的に。第三者からのその評価が得られたのはデカい。多かれ少なかれ、今まで聴いてた人にはその印象を与えられるだろう。
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