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第六十九話【【お世話】】前
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マリッジブルーと言うのを聞いたことがある。結婚前や結婚後の環境の変化で不安になったりイライラしたりすることの事らしい。一般的に変化を強いられる方が陥ることが多く、逆に変化を強いられることがなければなりにくいらしい。
そう言われるとDomとクレイムするSubなど、そうなる可能性が高いように思えるが、意外とそうではない。
元々の性質的な物か、覚悟ができているかどちらかは知らないが、あらがえない環境の変化を喜んで受け入れることの方が多い。唯一可能性があるとしたら、捨てられることへの不安だろう。それもDomとの信頼関係が築かれていればなることはない。
その為、力也も自分がそうなるなど、考えていなかったし、なった覚えもない。
どのような変化でも与えるのが冬真なら、喜んで受け入れられると思っていた。
「はい、力也、手」
「いや、大丈夫」
「頭気をつけろ」
「わかってるから」
「挟んじゃうから離れて」
「自分で閉めれるから」
氷室の車から降りようとする力也に逐一声をかけ、嬉しそうに世話を焼いているのはほかでもないご主人様である冬真だ。
「ご主人様ってより、下僕だな」
「氷室さん」
「やだな、知らなかったんすか? 俺はずっと力也の下僕っすよ」
呆れた様子の氷室へ困った表情を浮かべる力也とは対照的に、冬真はひたすら楽しそうだ。
「まぁこれなら二人きりでも大丈夫だな?」
「はい、もちろん。ばっちりお世話しますよ」
「二人きりって傑さん達は?」
「傑さんは仕事だって、マコと結衣は掃除してから帰るから残るって」
二人は今やっと、諸々の検査を終え病院から帰ってきたところだ。いくら頑丈な力也といえども傷が多く、本来ならもっとゆっくりしていてもよかった。しかし、冬真と孝仁さらには神月、氷室までもがこんなところに置いておけるかと怒った為、早めの退院となった。
とはいえ、長い時間の移動にはまだ不安が残るため、今日一晩様子をみて明日帰ることになっている。
「氷室さんは一度戻るんすよね?」
「ああ、いったん他の奴らを置いてからもう一度戻ってくる。昼は過ぎるだろから適当に帰る準備しておいてくれ」
「すみません何度も往復して貰って・・・・・・」
「いいって、それで帰りは二人乗せて帰ればいいんだろ?」
氷室の確認に冬真は“はい”と返事を返した。マコと結衣は乗ってきた車があるからそれで帰ると言っていた。
「よろしくお願いします」
「任せとけ」
気楽に受け入れてくれた氷室に二人はお礼をいった。
肩を貸したがる冬真に、大丈夫だからと荷物だけ渡し、神月の別荘に入り、リビングに行くとそこには休憩中の撮影陣達がいた。
「力也君! おかえり」
「孝仁さん、ただいま戻りました」
拍手と共に迎えられ、随分感動的なシーンになってしまい力也は照れたように笑い、皆に頭を下げた。
「ご心配おかけしました」
口々に労りの言葉をかけられ、また涙があふれそうになった力也の肩を、冬真は優しくポンポンと叩いた。
「撮影ってあとどこが残ってますか?」
「後は報道陣に家が囲まれるシーンと森の中を皆で捜索するシーンだよ。人は足りてるから力也君は休んでていいよ」
「ありがとうございます」
とはいえ、確か全員が駆り出されるシーンの筈だから、自分も人数に入れられていた筈だ。
(確かに、一人ぐらいは居なくてもいいはずだけど・・・・・・)
そう思ったとき、隣にいる冬真が目に入った。
「あの・・・・・・相談なんですが、俺の代わりに冬真ってダメですか?」
その言葉に監督達は顔を見合わせた。驚いたのは冬真も同じだ、確かにこの内容に興味はあるが、今回は仕事ではなく力也の世話をする気満々でここに居る。
「できなくはないが、今から事務所に連絡を取ってとなると・・・・・・」
「ダメですか?」
「ダメではないが、ギャラもでないし」
そういう監督達の目が冬真へと向かった。確かに丁度いいと言えば丁度いいが。
「力也そんないきなり・・・・・・」
「冬真俺の代役嫌? やりたくない?」
「やりたくないことはないけど・・・・・・」
正直冬真には役のこだわりはない。その他大勢でも、それなりに楽しいし、見ているだけよりは出演したいと思う。それに、力也が望んだ代役だ。それだけでもやりたいと思える。
「いいんじゃないか?あそこの社長は俺もよく知っているが、チャンスは逃さない性格だ。どんなに生理的に無理でも異物である冬真を受け入れていることだし、実績の一つと考えてくれるかもしれない」
神月の後押しに、現場の雰囲気が肯定的になるのを感じ、力也はスマホを取り出した。
「俺聞いてみます」
社長の連絡先は知らないが、冬真のマネージャーに頼めばいいだろうと考え、呼び出しボタンを押すとそれを冬真が横から奪った。
「冬真?」
「力也、俺が自分で聞くから」
そう言うと、冬真は力也だと思い電話に出た自分のマネージャーに事情を説明し、許可を取った。
「でていいってさ」
「やった」
「ということで、ちゃんと許可を貰ったので、参加させていただいてもいいですか?」
改めてそう尋ねた冬真に、監督達は頷いた。こうして、本当に顔もほとんどでない役だが、冬真も出演することになった。
そうして必要なシーンを全て撮り終え、孝仁達は帰りの支度を始めた。
「本当に、本当に大丈夫?」
「はい、大丈夫ですよ」
「でも、冬真君だけがDomじゃん! 本当に大丈夫なのそれ!?」
「心配性っすね、孝仁さん。大丈夫ですよ、俺全力で力也のお世話するんで」
ありありと不信感が見える瞳を向ける孝仁へ、冬真は上機嫌で笑い返した。
孝仁の心配もわからないでもない、Sub三人にDom一人などやりたい放題できる絶好の状況だ。
「もう、僕も仕事がなければ残るのに!」
「大歓迎です」
正直、孝仁では冬真が本気になった場合、何の抵抗もできなくなるが、それでもと思い言えばそう笑い返された。
「ほんとムカつく」
「本音なんで」
無論、孝仁の事をSwitchだと理解してはいるが、それでも冬真からすればSubに近く、大歓迎としか思えない。
「まぁ、それは置いといて。力也はけが人だってちゃんとわかってるんで、安心してください」
「本当に?」
真剣な視線でそう言うが、尚も疑う孝仁のようすに冬真は対価を示した。
「力也コレクションかけてもいいっすよ」
「俺コレクションって何?」
「そう言ったって、誰も証明する人居ないじゃん」
「俺コレクションって?」
「それはそうなんすけど、他になにもないんで」
聞き捨てならない言葉に、何度も聞き返すも二人にはスルーされてしまい、説明してはくれない。なんとなくろくな物ではない気がするが。
「まぁ、仕方ないから今日は信じてあげるよ」
「ありがとうございます」
「なぁ、だから俺コレクションって?」
「ちゃんと力也君のお世話してあげてよ?」
「はい、わかりました!」
警官のような敬礼を返した冬真の様子に、孝仁は力也に向き直った。
「力也君、冬真君に流されたりしないでちゃんと休まなきゃダメだからね?」
「はい」
「力也君、けが人なんだから、治すことだけ考えて」
「はい」
「寝るときも邪魔なら鍵かけていいからね?」
「はい」
どこまでも信用がない、孝仁の言葉に力也は苦笑をしながら返事を返した。どちらかと言えば、力也本人より、冬真のほうが体のことを気にするのだがそういう問題じゃないのだろう。
ともあれ、そうやって念入りに注意を言い渡した孝仁は、他のキャストや撮影陣達とロケバスで帰っていた。
「じゃあ、俺たちは掃除してくるから、二人はのんびりしてて」
「ご飯ができたら声をかけます」
そう言うマコと結衣に促され、力也は冬真に連れられ初日に泊まっていた部屋へと戻った。
「トイレ行きたくなったら言えよ?」
「自分で行けるよ」
「階段の下だろ? だからダメだ」
そう言いながらも、力也をベッドに座らせ、上着を受け取り靴下を脱がせ、甲斐甲斐しく冬真は動いた。これはもしかしたら自分一人では動けないのかもしれない。
「ほら、寝ろよ」
「あんま眠くない」
「駄々こねるなよ」
子供のように言われ、仕方なくベッドに横になるも、いまいち眠れない。夜中にあんなことがあったのだから眠たい筈なのに、どうしようかと思いながら冬真をみる。
「眠くなるコマンドとかない?」
「コマンドに頼ろうとすんなよ」
苦笑を浮かべるも、冬真は力也の額へ手を置き撫でた。あるにはあるが、あれはどちらかと言うと意識を失わせる物だ。
「いいから目を閉じて、じっとしてろよ。そのうち眠くなるから」
「うん」
言われるまま、目を閉じた力也に布団をかけ直すとその上から冬真は撫でる。それと同時に愛情に満ちたグレアが力也を包み込んだ。
次第に眠り始めた力也を慈愛に満ちた表情で見守り続けた。
そう言われるとDomとクレイムするSubなど、そうなる可能性が高いように思えるが、意外とそうではない。
元々の性質的な物か、覚悟ができているかどちらかは知らないが、あらがえない環境の変化を喜んで受け入れることの方が多い。唯一可能性があるとしたら、捨てられることへの不安だろう。それもDomとの信頼関係が築かれていればなることはない。
その為、力也も自分がそうなるなど、考えていなかったし、なった覚えもない。
どのような変化でも与えるのが冬真なら、喜んで受け入れられると思っていた。
「はい、力也、手」
「いや、大丈夫」
「頭気をつけろ」
「わかってるから」
「挟んじゃうから離れて」
「自分で閉めれるから」
氷室の車から降りようとする力也に逐一声をかけ、嬉しそうに世話を焼いているのはほかでもないご主人様である冬真だ。
「ご主人様ってより、下僕だな」
「氷室さん」
「やだな、知らなかったんすか? 俺はずっと力也の下僕っすよ」
呆れた様子の氷室へ困った表情を浮かべる力也とは対照的に、冬真はひたすら楽しそうだ。
「まぁこれなら二人きりでも大丈夫だな?」
「はい、もちろん。ばっちりお世話しますよ」
「二人きりって傑さん達は?」
「傑さんは仕事だって、マコと結衣は掃除してから帰るから残るって」
二人は今やっと、諸々の検査を終え病院から帰ってきたところだ。いくら頑丈な力也といえども傷が多く、本来ならもっとゆっくりしていてもよかった。しかし、冬真と孝仁さらには神月、氷室までもがこんなところに置いておけるかと怒った為、早めの退院となった。
とはいえ、長い時間の移動にはまだ不安が残るため、今日一晩様子をみて明日帰ることになっている。
「氷室さんは一度戻るんすよね?」
「ああ、いったん他の奴らを置いてからもう一度戻ってくる。昼は過ぎるだろから適当に帰る準備しておいてくれ」
「すみません何度も往復して貰って・・・・・・」
「いいって、それで帰りは二人乗せて帰ればいいんだろ?」
氷室の確認に冬真は“はい”と返事を返した。マコと結衣は乗ってきた車があるからそれで帰ると言っていた。
「よろしくお願いします」
「任せとけ」
気楽に受け入れてくれた氷室に二人はお礼をいった。
肩を貸したがる冬真に、大丈夫だからと荷物だけ渡し、神月の別荘に入り、リビングに行くとそこには休憩中の撮影陣達がいた。
「力也君! おかえり」
「孝仁さん、ただいま戻りました」
拍手と共に迎えられ、随分感動的なシーンになってしまい力也は照れたように笑い、皆に頭を下げた。
「ご心配おかけしました」
口々に労りの言葉をかけられ、また涙があふれそうになった力也の肩を、冬真は優しくポンポンと叩いた。
「撮影ってあとどこが残ってますか?」
「後は報道陣に家が囲まれるシーンと森の中を皆で捜索するシーンだよ。人は足りてるから力也君は休んでていいよ」
「ありがとうございます」
とはいえ、確か全員が駆り出されるシーンの筈だから、自分も人数に入れられていた筈だ。
(確かに、一人ぐらいは居なくてもいいはずだけど・・・・・・)
そう思ったとき、隣にいる冬真が目に入った。
「あの・・・・・・相談なんですが、俺の代わりに冬真ってダメですか?」
その言葉に監督達は顔を見合わせた。驚いたのは冬真も同じだ、確かにこの内容に興味はあるが、今回は仕事ではなく力也の世話をする気満々でここに居る。
「できなくはないが、今から事務所に連絡を取ってとなると・・・・・・」
「ダメですか?」
「ダメではないが、ギャラもでないし」
そういう監督達の目が冬真へと向かった。確かに丁度いいと言えば丁度いいが。
「力也そんないきなり・・・・・・」
「冬真俺の代役嫌? やりたくない?」
「やりたくないことはないけど・・・・・・」
正直冬真には役のこだわりはない。その他大勢でも、それなりに楽しいし、見ているだけよりは出演したいと思う。それに、力也が望んだ代役だ。それだけでもやりたいと思える。
「いいんじゃないか?あそこの社長は俺もよく知っているが、チャンスは逃さない性格だ。どんなに生理的に無理でも異物である冬真を受け入れていることだし、実績の一つと考えてくれるかもしれない」
神月の後押しに、現場の雰囲気が肯定的になるのを感じ、力也はスマホを取り出した。
「俺聞いてみます」
社長の連絡先は知らないが、冬真のマネージャーに頼めばいいだろうと考え、呼び出しボタンを押すとそれを冬真が横から奪った。
「冬真?」
「力也、俺が自分で聞くから」
そう言うと、冬真は力也だと思い電話に出た自分のマネージャーに事情を説明し、許可を取った。
「でていいってさ」
「やった」
「ということで、ちゃんと許可を貰ったので、参加させていただいてもいいですか?」
改めてそう尋ねた冬真に、監督達は頷いた。こうして、本当に顔もほとんどでない役だが、冬真も出演することになった。
そうして必要なシーンを全て撮り終え、孝仁達は帰りの支度を始めた。
「本当に、本当に大丈夫?」
「はい、大丈夫ですよ」
「でも、冬真君だけがDomじゃん! 本当に大丈夫なのそれ!?」
「心配性っすね、孝仁さん。大丈夫ですよ、俺全力で力也のお世話するんで」
ありありと不信感が見える瞳を向ける孝仁へ、冬真は上機嫌で笑い返した。
孝仁の心配もわからないでもない、Sub三人にDom一人などやりたい放題できる絶好の状況だ。
「もう、僕も仕事がなければ残るのに!」
「大歓迎です」
正直、孝仁では冬真が本気になった場合、何の抵抗もできなくなるが、それでもと思い言えばそう笑い返された。
「ほんとムカつく」
「本音なんで」
無論、孝仁の事をSwitchだと理解してはいるが、それでも冬真からすればSubに近く、大歓迎としか思えない。
「まぁ、それは置いといて。力也はけが人だってちゃんとわかってるんで、安心してください」
「本当に?」
真剣な視線でそう言うが、尚も疑う孝仁のようすに冬真は対価を示した。
「力也コレクションかけてもいいっすよ」
「俺コレクションって何?」
「そう言ったって、誰も証明する人居ないじゃん」
「俺コレクションって?」
「それはそうなんすけど、他になにもないんで」
聞き捨てならない言葉に、何度も聞き返すも二人にはスルーされてしまい、説明してはくれない。なんとなくろくな物ではない気がするが。
「まぁ、仕方ないから今日は信じてあげるよ」
「ありがとうございます」
「なぁ、だから俺コレクションって?」
「ちゃんと力也君のお世話してあげてよ?」
「はい、わかりました!」
警官のような敬礼を返した冬真の様子に、孝仁は力也に向き直った。
「力也君、冬真君に流されたりしないでちゃんと休まなきゃダメだからね?」
「はい」
「力也君、けが人なんだから、治すことだけ考えて」
「はい」
「寝るときも邪魔なら鍵かけていいからね?」
「はい」
どこまでも信用がない、孝仁の言葉に力也は苦笑をしながら返事を返した。どちらかと言えば、力也本人より、冬真のほうが体のことを気にするのだがそういう問題じゃないのだろう。
ともあれ、そうやって念入りに注意を言い渡した孝仁は、他のキャストや撮影陣達とロケバスで帰っていた。
「じゃあ、俺たちは掃除してくるから、二人はのんびりしてて」
「ご飯ができたら声をかけます」
そう言うマコと結衣に促され、力也は冬真に連れられ初日に泊まっていた部屋へと戻った。
「トイレ行きたくなったら言えよ?」
「自分で行けるよ」
「階段の下だろ? だからダメだ」
そう言いながらも、力也をベッドに座らせ、上着を受け取り靴下を脱がせ、甲斐甲斐しく冬真は動いた。これはもしかしたら自分一人では動けないのかもしれない。
「ほら、寝ろよ」
「あんま眠くない」
「駄々こねるなよ」
子供のように言われ、仕方なくベッドに横になるも、いまいち眠れない。夜中にあんなことがあったのだから眠たい筈なのに、どうしようかと思いながら冬真をみる。
「眠くなるコマンドとかない?」
「コマンドに頼ろうとすんなよ」
苦笑を浮かべるも、冬真は力也の額へ手を置き撫でた。あるにはあるが、あれはどちらかと言うと意識を失わせる物だ。
「いいから目を閉じて、じっとしてろよ。そのうち眠くなるから」
「うん」
言われるまま、目を閉じた力也に布団をかけ直すとその上から冬真は撫でる。それと同時に愛情に満ちたグレアが力也を包み込んだ。
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