28 / 43
四、過ぎゆく秋と、冬の初め
4-7
しおりを挟む
「あっ……あっ……あっ……」
白い裸身をくねらせて、悟は忘我の境地に漂っていた。意識と無意識の狭間を行きつ戻りつして快楽を紡ぐ、その表情は淫蕩で、かつ清潔だった。
「遼一……さんっ……」
鋭い感覚を求めるその動きは敬虔な聖職者の祈りにも似て、絶え間なく反復を繰り返す。いつもは黙って与えられる感動を待っていた悟だが、今日初めて自分から遼一の器官を求めた。身体の一番深いところで遼一を味わい尽くすべく、細い指が遼一の腹の上でその軽い体重を支えていた。
(悟……)
遼一は身体を起こし、悟の片手を腹から外してその指を口に含んだ。その動きは悟の感覚に大きな波を呼び起こした。遼一が悟のあばらに指を這わせたとき、悟は遼一の首にしがみついて叫んだ。
「ああっ、ああっ、ああ」
悟の全身が大きく痙攣し、遼一を強く締めつけた。苦しげに寄せた眉の下で、淫らに開いた唇が紅く濡れていた。遼一はその唇を吸った。悟の身体から力が抜けた。遼一が唇を離すと、悟はその胸に倒れ込んだ。その瞬間、悟はその身を固くした。
「遼一さん……僕……どうして……?」
悟は自分の身体の異変に気づいて惑乱した。あるべきものがそこになかった。遼一は悟を落ち着かせるように、あやすようにその身体に腕を回した。悟の身体は遼一の器官を捉えて放さない。悟の小さな動きも増幅されて遼一の感覚を刺激する。
遼一はその手のひらで悟の背を支え、身体の上下を入れ換えた。悟の咽がまた甘い声を上げた。
「遼一さん……」
遼一は悟の背を撫でつつ、空いた手で悟の頬をくるんだ。遼一が動くたび、悟の身体は切なく収縮を繰り返す。せわしない呼吸の下で悟は言った。
「僕のカラダ、気持ちいい?」
「悟……」
「今まで抱いた女のひとより、僕の方がいい?」
(悟……)
涙を溜めて尋ねる悟の瞳。それは遼一に、めまいにも似た陶酔をもたらす。
没頭したい。自分の胸の下に組み敷いたこの小鳥に。
「ほかの誰かの話をするな」
「遼一さん……」
「今、俺、お前のことしか考えたくない」
遼一は自分の快楽に没入した。悟は遼一の快楽を受け容れたまま、何度も、何度も痙攣を繰り返した。最後に大きく身体を仰け反らせて息を止めるまで。
遼一は果て悟の身体の上に脱力した。悟は息を吹き返した。しばらくそうしていたあと、遼一はゆっくりと身体を離した。そのままふたりは仰向けに並んだまま、はあはあと荒い息をついていた。
遼一は深く満足した。遼一のこの身で、悟は新たな世界に分け入った。未成年にそんな強い感覚を与えてしまうのは、罪深いことだろうか。
罪なら、罪ごと、受け容れる。
遼一はそう胸に誓った。悟の求めるものは、全て与える。それが罪なら罪でいい。
「遼一さん……」
悟はだるそうに腕を上げ、そろそろと遼一の方へ伸ばしてきた。指が遼一の頬に触れた。
「……スキ……」
その瞳も唇も、夢見るようにうるんでいた。
遼一は寝床から這い出しPCへ向かった。
「さーもそろそろ勉強しろよ」
一応はそう声をかけておいた。テスト期間は始まったばかりなのだ。
カチャカチャとキーボードを叩いていると、奥の部屋で衣擦れの音がした。悟は寝床からシーツをはがして身体に巻きつけ、狭い床を引きずってきた。
「遼一さん、仕事?」
「ああ」
「どっちの?」
「株」
悟はシーツにくるまったまま、椅子の後ろから遼一の肩に腕を回した。
「嘘。もう後場退けたじゃん」
「ちょっと気になる銘柄があるんだよ」
「どれどれ」
悟は遼一の肩越しにPCのモニターをのぞきこんだ。悟の肩からシーツが滑り落ちた。
「ねえ、遼一さん」
「んー?」
「株ってもうかる?」
「うまくやればな」
「遼一さんは、うまくやったの?」
「まあ、そうなるかな」
もちろん遼一も、負けたことは何度もある。が、トータルでは勝ち越しだった。生活費と学費は自分で稼がなければならなかった。親の遺産を元手に突っ込んで商いの桁が大きくなり、そこからは随分仕事がしやすくなったものだった。
「僕にもできる?」
「どうかな」
遼一は画面を新たに開いた。
「何だ。株に興味あるのか?」
「んー。外に出なくてもできるじゃない?」
誰ともつき合わなくてもいいしさ。悟はそうつけ加えた。
その通りだ。遼一も大学に入って居酒屋のバイトなどもしてみたが、株に比べると時間当たり単価が低すぎた。マイナスになることがないのは利点だが、自分には向いていなかった。悟にとっても同じかもしれない。
「遼一さん、教えてくれる?」
「そうだな。ジュニアNISAとかもあるしな」
遼一は振り返った。
「元手は自分で確保しろよ」
悟は、ずり落ちたシーツを辛うじて腰骨に引っかけて立っていた。遼一は呆れた。
「……また、随分エロい格好だな」
遼一の視線を意識して、悟は自分の胸に指を這わせた。
「エロい? そんなに感じる? 僕の身体」
遼一は悪戯っ子をたしなめるように、ずり落ちたシーツを引き上げて悟の身体に巻きつけ、ポンポンと叩いた。
「大人をからかうな」
「からかってない」
悟はそう言って遼一の目を真っ直ぐ見据え、言った。
「遼一さんが僕のセックスに夢中になってしまえばいいんだ」
「悟……?」
「そうすれば、僕はもう不安じゃなくなる」
遼一が引き上げたシーツを、悟はするりと肩から落とした。
「遼一さんを、僕の身体のとりこにしてしまえば」
そんなことを思いついて、それでがんばっちゃったのか、この子供は。さっきの寝床はミイラ取りがミイラになった感じだったが。
「お前はどうだ?」
「え……」
悟はまつげをしばたかせた。
「初めてだったろう、さっきの……」
遼一は悟の頬に触れた。悟は不安げに目を伏せた。
「……うん。僕、どうしちゃったのかな」
そんなことも知らないで、ひとのことをとりこにしたいなどとうそぶいたのだ。成熟と幼さのアンバランスは、この年頃の特徴だろうか。
「あんまり気持ちよすぎたんだ」
男体の神秘だな。遼一はからかうようにそう言った。悟は再び真っ赤になった。
「知ってると思うけど」
遼一はさらに追い打ちをかけるように、悟の耳に吹き込んだ。
「もうずっと、俺はお前に夢中だよ。キレのいいその脳みそも、可愛い仕草も。か細いくせにエロい身体も。メロメロだ」
「遼一さん……」
悟の脚から力が抜け、遼一の足下に膝をついた。
「だからこれ以上、俺をどうにかしようとがんばらなくていい。悟は悟の不安と和解するんだ」
悟は遼一の脚に寄りかかった。
「……できるかな、僕に」
遼一は悟の髪を撫でた。
「ああ。俺のこと、本当に好きなんだったら、できるさ」
遼一は床に波打つシーツを持ち上げ、悟の身体にかぶせて言った。
「さあ、もう寒くなるから服を着て。俺、さーの淹れてくれたコーヒーが飲みたいな」
リクエストに応えるかどうかは、百%悟の自由だ。
悟は衣服を身につけて、台所で湯を沸かした。
白い裸身をくねらせて、悟は忘我の境地に漂っていた。意識と無意識の狭間を行きつ戻りつして快楽を紡ぐ、その表情は淫蕩で、かつ清潔だった。
「遼一……さんっ……」
鋭い感覚を求めるその動きは敬虔な聖職者の祈りにも似て、絶え間なく反復を繰り返す。いつもは黙って与えられる感動を待っていた悟だが、今日初めて自分から遼一の器官を求めた。身体の一番深いところで遼一を味わい尽くすべく、細い指が遼一の腹の上でその軽い体重を支えていた。
(悟……)
遼一は身体を起こし、悟の片手を腹から外してその指を口に含んだ。その動きは悟の感覚に大きな波を呼び起こした。遼一が悟のあばらに指を這わせたとき、悟は遼一の首にしがみついて叫んだ。
「ああっ、ああっ、ああ」
悟の全身が大きく痙攣し、遼一を強く締めつけた。苦しげに寄せた眉の下で、淫らに開いた唇が紅く濡れていた。遼一はその唇を吸った。悟の身体から力が抜けた。遼一が唇を離すと、悟はその胸に倒れ込んだ。その瞬間、悟はその身を固くした。
「遼一さん……僕……どうして……?」
悟は自分の身体の異変に気づいて惑乱した。あるべきものがそこになかった。遼一は悟を落ち着かせるように、あやすようにその身体に腕を回した。悟の身体は遼一の器官を捉えて放さない。悟の小さな動きも増幅されて遼一の感覚を刺激する。
遼一はその手のひらで悟の背を支え、身体の上下を入れ換えた。悟の咽がまた甘い声を上げた。
「遼一さん……」
遼一は悟の背を撫でつつ、空いた手で悟の頬をくるんだ。遼一が動くたび、悟の身体は切なく収縮を繰り返す。せわしない呼吸の下で悟は言った。
「僕のカラダ、気持ちいい?」
「悟……」
「今まで抱いた女のひとより、僕の方がいい?」
(悟……)
涙を溜めて尋ねる悟の瞳。それは遼一に、めまいにも似た陶酔をもたらす。
没頭したい。自分の胸の下に組み敷いたこの小鳥に。
「ほかの誰かの話をするな」
「遼一さん……」
「今、俺、お前のことしか考えたくない」
遼一は自分の快楽に没入した。悟は遼一の快楽を受け容れたまま、何度も、何度も痙攣を繰り返した。最後に大きく身体を仰け反らせて息を止めるまで。
遼一は果て悟の身体の上に脱力した。悟は息を吹き返した。しばらくそうしていたあと、遼一はゆっくりと身体を離した。そのままふたりは仰向けに並んだまま、はあはあと荒い息をついていた。
遼一は深く満足した。遼一のこの身で、悟は新たな世界に分け入った。未成年にそんな強い感覚を与えてしまうのは、罪深いことだろうか。
罪なら、罪ごと、受け容れる。
遼一はそう胸に誓った。悟の求めるものは、全て与える。それが罪なら罪でいい。
「遼一さん……」
悟はだるそうに腕を上げ、そろそろと遼一の方へ伸ばしてきた。指が遼一の頬に触れた。
「……スキ……」
その瞳も唇も、夢見るようにうるんでいた。
遼一は寝床から這い出しPCへ向かった。
「さーもそろそろ勉強しろよ」
一応はそう声をかけておいた。テスト期間は始まったばかりなのだ。
カチャカチャとキーボードを叩いていると、奥の部屋で衣擦れの音がした。悟は寝床からシーツをはがして身体に巻きつけ、狭い床を引きずってきた。
「遼一さん、仕事?」
「ああ」
「どっちの?」
「株」
悟はシーツにくるまったまま、椅子の後ろから遼一の肩に腕を回した。
「嘘。もう後場退けたじゃん」
「ちょっと気になる銘柄があるんだよ」
「どれどれ」
悟は遼一の肩越しにPCのモニターをのぞきこんだ。悟の肩からシーツが滑り落ちた。
「ねえ、遼一さん」
「んー?」
「株ってもうかる?」
「うまくやればな」
「遼一さんは、うまくやったの?」
「まあ、そうなるかな」
もちろん遼一も、負けたことは何度もある。が、トータルでは勝ち越しだった。生活費と学費は自分で稼がなければならなかった。親の遺産を元手に突っ込んで商いの桁が大きくなり、そこからは随分仕事がしやすくなったものだった。
「僕にもできる?」
「どうかな」
遼一は画面を新たに開いた。
「何だ。株に興味あるのか?」
「んー。外に出なくてもできるじゃない?」
誰ともつき合わなくてもいいしさ。悟はそうつけ加えた。
その通りだ。遼一も大学に入って居酒屋のバイトなどもしてみたが、株に比べると時間当たり単価が低すぎた。マイナスになることがないのは利点だが、自分には向いていなかった。悟にとっても同じかもしれない。
「遼一さん、教えてくれる?」
「そうだな。ジュニアNISAとかもあるしな」
遼一は振り返った。
「元手は自分で確保しろよ」
悟は、ずり落ちたシーツを辛うじて腰骨に引っかけて立っていた。遼一は呆れた。
「……また、随分エロい格好だな」
遼一の視線を意識して、悟は自分の胸に指を這わせた。
「エロい? そんなに感じる? 僕の身体」
遼一は悪戯っ子をたしなめるように、ずり落ちたシーツを引き上げて悟の身体に巻きつけ、ポンポンと叩いた。
「大人をからかうな」
「からかってない」
悟はそう言って遼一の目を真っ直ぐ見据え、言った。
「遼一さんが僕のセックスに夢中になってしまえばいいんだ」
「悟……?」
「そうすれば、僕はもう不安じゃなくなる」
遼一が引き上げたシーツを、悟はするりと肩から落とした。
「遼一さんを、僕の身体のとりこにしてしまえば」
そんなことを思いついて、それでがんばっちゃったのか、この子供は。さっきの寝床はミイラ取りがミイラになった感じだったが。
「お前はどうだ?」
「え……」
悟はまつげをしばたかせた。
「初めてだったろう、さっきの……」
遼一は悟の頬に触れた。悟は不安げに目を伏せた。
「……うん。僕、どうしちゃったのかな」
そんなことも知らないで、ひとのことをとりこにしたいなどとうそぶいたのだ。成熟と幼さのアンバランスは、この年頃の特徴だろうか。
「あんまり気持ちよすぎたんだ」
男体の神秘だな。遼一はからかうようにそう言った。悟は再び真っ赤になった。
「知ってると思うけど」
遼一はさらに追い打ちをかけるように、悟の耳に吹き込んだ。
「もうずっと、俺はお前に夢中だよ。キレのいいその脳みそも、可愛い仕草も。か細いくせにエロい身体も。メロメロだ」
「遼一さん……」
悟の脚から力が抜け、遼一の足下に膝をついた。
「だからこれ以上、俺をどうにかしようとがんばらなくていい。悟は悟の不安と和解するんだ」
悟は遼一の脚に寄りかかった。
「……できるかな、僕に」
遼一は悟の髪を撫でた。
「ああ。俺のこと、本当に好きなんだったら、できるさ」
遼一は床に波打つシーツを持ち上げ、悟の身体にかぶせて言った。
「さあ、もう寒くなるから服を着て。俺、さーの淹れてくれたコーヒーが飲みたいな」
リクエストに応えるかどうかは、百%悟の自由だ。
悟は衣服を身につけて、台所で湯を沸かした。
0
あなたにおすすめの小説
キャロットケーキの季節に
秋乃みかづき
BL
ひょんな事から知り合う、
可愛い系26歳サラリーマンと32歳キレイ系美容師
男性同士の恋愛だけでなく、ヒューマンドラマ的な要素もあり
特に意識したのは
リアルな会話と感情
ほのぼのしたり、笑ったり、時にはシリアスも
キャラクターの誰かに感情移入していただけたら嬉しいです
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語
鈴木さんちの家政夫
ユキヤナギ
BL
「もし家事全般を請け負ってくれるなら、家賃はいらないよ」そう言われて鈴木家の住み込み家政夫になった智樹は、雇い主の彩葉に心惹かれていく。だが彼には、一途に想い続けている相手がいた。彩葉の恋を見守るうちに、智樹は心に芽生えた大切な気持ちに気付いていく。
血のつながらない弟に誘惑されてしまいました。【完結】
まつも☆きらら
BL
突然できたかわいい弟。素直でおとなしくてすぐに仲良くなったけれど、むじゃきなその弟には実は人には言えない秘密があった。ある夜、俺のベッドに潜り込んできた弟は信じられない告白をする。
俺の親友がモテ過ぎて困る
くるむ
BL
☆完結済みです☆
番外編として短い話を追加しました。
男子校なのに、当たり前のように毎日誰かに「好きだ」とか「付き合ってくれ」とか言われている俺の親友、結城陽翔(ゆうきはるひ)
中学の時も全く同じ状況で、女子からも男子からも追い掛け回されていたらしい。
一時は断るのも面倒くさくて、誰とも付き合っていなければそのままOKしていたらしいのだけど、それはそれでまた面倒くさくて仕方がなかったのだそうだ(ソリャソウダロ)
……と言う訳で、何を考えたのか陽翔の奴、俺に恋人のフリをしてくれと言う。
て、お前何考えてんの?
何しようとしてんの?
……てなわけで、俺は今日もこいつに振り回されています……。
美形策士×純情平凡♪
【完結】口遊むのはいつもブルージー 〜双子の兄に惚れている後輩から、弟の俺が迫られています〜
星寝むぎ
BL
お気に入りやハートを押してくださって本当にありがとうございます! 心から嬉しいです( ; ; )
――ただ幸せを願うことが美しい愛なら、これはみっともない恋だ――
“隠しごとありの年下イケメン攻め×双子の兄に劣等感を持つ年上受け”
音楽が好きで、SNSにひっそりと歌ってみた動画を投稿している桃輔。ある日、新入生から唐突な告白を受ける。学校説明会の時に一目惚れされたらしいが、出席した覚えはない。なるほど双子の兄のことか。人違いだと一蹴したが、その新入生・瀬名はめげずに毎日桃輔の元へやってくる。
イタズラ心で兄のことを隠した桃輔は、次第に瀬名と過ごす時間が楽しくなっていく――
今日は少し、遠回りして帰ろう【完】
新羽梅衣
BL
「どうしようもない」
そんな言葉がお似合いの、この感情。
捨ててしまいたいと何度も思って、
結局それができずに、
大事にだいじにしまいこんでいる。
だからどうかせめて、バレないで。
君さえも、気づかないでいてほしい。
・
・
真面目で先生からも頼りにされている枢木一織は、学校一の問題児・三枝頼と同じクラスになる。正反対すぎて関わることなんてないと思っていた一織だったが、何かにつけて頼は一織のことを構ってきて……。
愛が重たい美形×少しひねくれ者のクラス委員長、青春ラブストーリー。
三ヶ月だけの恋人
perari
BL
仁野(にの)は人違いで殴ってしまった。
殴った相手は――学年の先輩で、学内で知らぬ者はいない医学部の天才。
しかも、ずっと密かに想いを寄せていた松田(まつだ)先輩だった。
罪悪感にかられた仁野は、謝罪の気持ちとして松田の提案を受け入れた。
それは「三ヶ月だけ恋人として付き合う」という、まさかの提案だった――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる