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いよいよダンジョンに侵入する。
これがダンジョンか……
夢にまで見たダンジョン。僕はいよいよ足を踏み入れた。
思ったより人工的な壁に床。
僕らが入るとダンジョン内にアナウンスが流れる。
《ここは精霊のダンジョン。このダンジョンのボスは冒険者のレベルに合わせて強さが変わります。冒険者のレベルの10倍のレベルのモンスターが現れます》
「これがアナウンス……なんというか、デパートの迷子のお知られ的な、丁寧な感じなんですね」
「ああ、こんなアナウンスがあるダンジョンは初めてだ……」
神妙な顔つきになるアスカさん。
「アスカさん……僕震えてますよ……」
「お、武者震いか?」
「小さい頃……冒険者の戦闘動画で何度もこの風景を見てきたんです。実感しますよ。夢が叶ったんだって!」
「……そうか。……よかったよ!」
「はい! 全てこの日のためだったんですね……なんて言うか……約束の景色? っていうんですか!? へへ、すいません。ポエマーになってましたね」
一人熱くなっている僕にアスカさんは何も言わなかった。
こんな人工的な作りのダンジョンはアスカさんも初めての経験だ。
きっとそれは僕の脳内で作られた妄想なのだろう……とは。
ダンジョンに入るとすぐにボスステージに到着する。
ここまでモンスターは一体も現れなかった。
せっかくのサポートメンバーに申し訳ないな。
「さあ。木本君、準備は良いか?」
「はい……」
心臓の鼓動が収まらない。これから命のやり取りをするんだ……
「大丈夫か? 無理はしなくていいぞ……」
「そんな……任せてくださいよ」
「危なくなったときは、必ず私が助け行く! 心配するな!」
アスカさんが僕を強く抱きしめる。
こんなラッキーな状態でも流石に喜べない程の緊張状態だ。
「……しっかりしろ!」
アスカさんが檄を飛ばす。
「大丈夫だ。君なら必ずやれる!」
「……は、はい」
怯える僕にアスカさんは言う。
「……木本君、実はその剣だがな、以前私が使っていた剣だ」
「えっ?」
「大切な剣だがな。君に使いやすいように再加工したものだ。必ず君を守ってくれるはずだ」
「そんな……これがアスカさんの剣……?」
まさか憧れの最強剣士の剣だったなんて……
「アスカさん……僕、やれる気がしてきました……!!」
「ああ、行って来い!」
「アスカさんの剣……これを使って負けるわけにはいかない!」
「う、うむ……」
「僕の敗北はアスカさんの敗北になってしまいますもんね……アスカさんに恥をかかせるわけにはいかんですわ!」
「お、おお……! その意気だ!」
「行ってきます!」
僕はアスカさんの熱い思いを背中に受け、ボスステージへと入った。
来いモンスター! 僕の力とアスカさんの剣、僕たちの愛の力に勝てないモンスターなんていない!
「アスカってあんな安っぽい剣使ってたっけ?」
「え? つ、使ってたさ……」
「……そう……」
なにかを察した魔法使い。これ以上何も言わなかった。
(……ああ言うしかなかったんだ……仕方ない……頼むよ木本君……)
これがダンジョンか……
夢にまで見たダンジョン。僕はいよいよ足を踏み入れた。
思ったより人工的な壁に床。
僕らが入るとダンジョン内にアナウンスが流れる。
《ここは精霊のダンジョン。このダンジョンのボスは冒険者のレベルに合わせて強さが変わります。冒険者のレベルの10倍のレベルのモンスターが現れます》
「これがアナウンス……なんというか、デパートの迷子のお知られ的な、丁寧な感じなんですね」
「ああ、こんなアナウンスがあるダンジョンは初めてだ……」
神妙な顔つきになるアスカさん。
「アスカさん……僕震えてますよ……」
「お、武者震いか?」
「小さい頃……冒険者の戦闘動画で何度もこの風景を見てきたんです。実感しますよ。夢が叶ったんだって!」
「……そうか。……よかったよ!」
「はい! 全てこの日のためだったんですね……なんて言うか……約束の景色? っていうんですか!? へへ、すいません。ポエマーになってましたね」
一人熱くなっている僕にアスカさんは何も言わなかった。
こんな人工的な作りのダンジョンはアスカさんも初めての経験だ。
きっとそれは僕の脳内で作られた妄想なのだろう……とは。
ダンジョンに入るとすぐにボスステージに到着する。
ここまでモンスターは一体も現れなかった。
せっかくのサポートメンバーに申し訳ないな。
「さあ。木本君、準備は良いか?」
「はい……」
心臓の鼓動が収まらない。これから命のやり取りをするんだ……
「大丈夫か? 無理はしなくていいぞ……」
「そんな……任せてくださいよ」
「危なくなったときは、必ず私が助け行く! 心配するな!」
アスカさんが僕を強く抱きしめる。
こんなラッキーな状態でも流石に喜べない程の緊張状態だ。
「……しっかりしろ!」
アスカさんが檄を飛ばす。
「大丈夫だ。君なら必ずやれる!」
「……は、はい」
怯える僕にアスカさんは言う。
「……木本君、実はその剣だがな、以前私が使っていた剣だ」
「えっ?」
「大切な剣だがな。君に使いやすいように再加工したものだ。必ず君を守ってくれるはずだ」
「そんな……これがアスカさんの剣……?」
まさか憧れの最強剣士の剣だったなんて……
「アスカさん……僕、やれる気がしてきました……!!」
「ああ、行って来い!」
「アスカさんの剣……これを使って負けるわけにはいかない!」
「う、うむ……」
「僕の敗北はアスカさんの敗北になってしまいますもんね……アスカさんに恥をかかせるわけにはいかんですわ!」
「お、おお……! その意気だ!」
「行ってきます!」
僕はアスカさんの熱い思いを背中に受け、ボスステージへと入った。
来いモンスター! 僕の力とアスカさんの剣、僕たちの愛の力に勝てないモンスターなんていない!
「アスカってあんな安っぽい剣使ってたっけ?」
「え? つ、使ってたさ……」
「……そう……」
なにかを察した魔法使い。これ以上何も言わなかった。
(……ああ言うしかなかったんだ……仕方ない……頼むよ木本君……)
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