キモオタ レベル0★世界最弱のオタク高校生の僕だけレベルアップ!美女に囲まれハーレム青春物語

さかいおさむ

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『ククク……はじめまして』
 魔王はうっすらと透けている?

『ネクロマンサーがやられたと連絡をうけて一度挨拶をしたくてな。おや、精霊も? なるほど、どおりで人間ごときがここまで強くなれたわけだ』

「くっ!」
 僕は剣を構える。

「ダ、ダメです! キモオタ君……逃げましょう!」
 ガイドは恐怖で固まっている。自分の世界を滅ぼしかけた魔王が目の前にいるのだ。仕方ない。

「お、お前を……お前さえ倒せば……!」
 僕は魔王に斬りかかる。

『キンッ』

「な、なに……」
『ククク、いきなり物騒だな』
 魔王は僕の剣を指先受け止める。

『慌てるな。まだ本調子ではない、この体は分身だ。倒しても意味はない』
「分身!? それで透けてるのか……」
『この体は本来の私の力のせいぜい半分くらいだろう。
 まあでも、やっと治ってきた体だからな。すこし力を試させてもらうか』

 魔王は手をかざす。黒い炎が僕らを襲う。
「くっ……」
 僕は光魔法で炎を受け止める。すごい魔力だ。
 一撃防ぐだけで魔力の消費が激しい……

「はぁはぁ……これで半分だと……!?」
 分身で半分の力だという魔王の魔法、その力はネクロマンサーとは比べ物にならない力だった。

『おお、光魔法。ネクロマンサーがやられるわけだ……これは挨拶だけとはいかないようだな』

「くそ……強い……」
「キモオタ君……逃げましょう……」
『逃がさん! ザコかと思ってたが、人間とは言え危険な芽は摘んでおかないといかんな』
 魔王は手に魔力を集める。

「キモオタ君!」
「ガイド! 離れてろ!」

 僕は剣を再び構える。
 ネクロマンサーを倒した必殺技、キモオタ・ストラッシュしかない!
 光魔法を使い魔法剣に。これでダメならヤバいぞ……

『ほう、魔法剣か』
 僕は魔王が炎を放つと同時に飛び掛かる。

 くそ……多少食らうのは仕方ないか……
「ぐわぁぁぁああ!」
「キモオタ君!!」

 僕の体に魔王の炎がまとわりつく。味わったことのない衝撃だ。
「ううぅ……うわぁぁあ!」
『むっ!?』
 僕は最後の力を使い、魔王の炎に焼かれながら僕は剣を振り下ろす。

 キモオタ・ストラッシュ!

『ザンッ!』

 僕の剣は魔王の体を真っ二つに切り裂く。

「やった……キモオタ君!」
『素晴らしい。まさか人間にここまでやられるとは』
「はぁはぁ……うぅ……」
 魔王の体が砂のように崩れ落ち、まとわりついていた黒い炎は消えた。

『ククク、残念だが分身の体では君には勝てないようだ。
 もう少し待っててくれ、あと2か月もすれば完全回復する。
 その時はお前を殺してこの世界を滅ぼす。その次は貴様らの世界だ!』
 魔王はガイドを指さす。

『キモオタか……忘れんぞ!』
 魔王の分身は消滅した。

「キモオタ君!」
 ガイドが僕に駆け寄る。

「ガ、ガイド……やったよ……うぅ」
 魔王の炎に焼かれた体に激痛が走る。
 僕はそのまま気を失った。
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