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目の前の光からゴブリンが現れる。
モンスターにレベルというものはないようだが、ここのバーチャルモンスターにはレベルを設定できる。
このゴブリンはレベル50、力も知能もずば抜けて高いモンスターだ。
「何度も斬ってきたゴブリンとは風格が違うな」
僕は剣を構える。
「木本君、油断するなよ!」
「はい! 大丈夫です。油断できるほどの余裕はなさそうです」
ゴブリンが飛びかかる。
「速い!」
あっという間に僕に殴りかかる。
「くっ!」
ゴブリンの拳をギリギリ剣で受け止める。
「くそぉ!」
僕は剣を振り下ろすも楽々とゴブリンは避ける。
そのままゴブリンはすかさず僕の腕を掴む。
「こ、こいつ、組み技まで!?」
今までのモンスターは打撃しかしてこなかった。
しかし、高いレベルのバーチャルモンスターは柔道のような組み技を使ってくる。
「ぐわぁ!」
僕はゴブリンに投げ飛ばされる。
倒れた僕にゴブリンは襲いかかる。モンスターの闘争本能はそのままだ。
「くそ、こんな簡単にやられてたまるか!」
僕はゴブリンに向けて光の弾丸を放つ。
ひるむゴブリン。
「よし! 魔法もバーチャルモンスターに効くぞ」
僕は光の弾丸を撃ち続ける。
「しねしねしねぇぇ!!」
「ああ……キモオタ君あんなに光魔法を連発して……」
「うーん、マズいかもしれんな」
外でアスカさんとガイドが心配していることなど知らずに光の弾丸を撃つ機械になる僕、その時、
「うぅ……しまった」
視界が歪む、魔力を使いすぎたようだ。
相変わらず僕の魔力の多くない。
光の弾丸が止まり、フラつく僕にゴブリンは襲いかかる。
ゴブリンの拳が腹にめり込む。
「ぐわあぁぁあ!!」
レベル50のパンチは強烈だった。
悶絶する僕にゴブリンは再び襲いかかる。
「や、やめろぉぉお!」
僕が死を覚悟したその時、ゴブリンの体が光だす。
「え!?」
そのままゴブリンは光の粒になり姿を消した。
「木本君、大丈夫か?」
アスカさん達が部屋に入ってくる。
「アスカさん……」
「まったく、いざとなったらバーチャルモンスターをストップすることは出来るが、こんなすぐにストップすることになるとは情けないな」
「す、すいません……」
なるほど、光で作られたバーチャルモンスターは外からの操作で消すこともできるようだ。
「ん? なら1発殴られる前に止めることもできたのでは……?」
「バカモン! そんな甘ったれたことやってて強くなれるわけないだろ!」
「うう……」
「これがダンジョンのボスだったら死んでいたんだぞ? 気を抜くな!」
「まったく、やっぱりアンタ全然弱いわね」
「サクラちゃん……」
「というかアンタ、本当に素人みたいな動きね?」
「ぐっ……」
「ねえ、お姉さん、ちょっとコイツに戦い方の稽古をつけてやってもいいかしら?」
「サ、サクラちゃんが稽古を?」
夢のような展開になってきたぞ!?
「でも、それだったらサクラちゃんよりアスカさんの方が上手いんじゃ……?」
「アンタ! 失礼ね!」
「ふふ、サクラは私よりレベルは低いが剣術のセンスなら私より上かもしれないぞ?」
「そ、そんなに!?」
「そうよ! なめないでちょうだい! アンタはレベルが高いから今までなんとなくの剣術でモンスターを倒して来れたかもしれないけどね、剣術なら私が1番よ!」
「な、なんとなくって……」
しかし、確かにそうだ。今までの僕はレベルの暴力でモンスターを斬るだけの戦い方だったかもしれない。
「よし! よろしくね、サクラちゃん!」
「私はお姉さんみたいに甘くはないわよ!」
こうしてサクラちゃんとの剣術トレーニングが始まった。
モンスターにレベルというものはないようだが、ここのバーチャルモンスターにはレベルを設定できる。
このゴブリンはレベル50、力も知能もずば抜けて高いモンスターだ。
「何度も斬ってきたゴブリンとは風格が違うな」
僕は剣を構える。
「木本君、油断するなよ!」
「はい! 大丈夫です。油断できるほどの余裕はなさそうです」
ゴブリンが飛びかかる。
「速い!」
あっという間に僕に殴りかかる。
「くっ!」
ゴブリンの拳をギリギリ剣で受け止める。
「くそぉ!」
僕は剣を振り下ろすも楽々とゴブリンは避ける。
そのままゴブリンはすかさず僕の腕を掴む。
「こ、こいつ、組み技まで!?」
今までのモンスターは打撃しかしてこなかった。
しかし、高いレベルのバーチャルモンスターは柔道のような組み技を使ってくる。
「ぐわぁ!」
僕はゴブリンに投げ飛ばされる。
倒れた僕にゴブリンは襲いかかる。モンスターの闘争本能はそのままだ。
「くそ、こんな簡単にやられてたまるか!」
僕はゴブリンに向けて光の弾丸を放つ。
ひるむゴブリン。
「よし! 魔法もバーチャルモンスターに効くぞ」
僕は光の弾丸を撃ち続ける。
「しねしねしねぇぇ!!」
「ああ……キモオタ君あんなに光魔法を連発して……」
「うーん、マズいかもしれんな」
外でアスカさんとガイドが心配していることなど知らずに光の弾丸を撃つ機械になる僕、その時、
「うぅ……しまった」
視界が歪む、魔力を使いすぎたようだ。
相変わらず僕の魔力の多くない。
光の弾丸が止まり、フラつく僕にゴブリンは襲いかかる。
ゴブリンの拳が腹にめり込む。
「ぐわあぁぁあ!!」
レベル50のパンチは強烈だった。
悶絶する僕にゴブリンは再び襲いかかる。
「や、やめろぉぉお!」
僕が死を覚悟したその時、ゴブリンの体が光だす。
「え!?」
そのままゴブリンは光の粒になり姿を消した。
「木本君、大丈夫か?」
アスカさん達が部屋に入ってくる。
「アスカさん……」
「まったく、いざとなったらバーチャルモンスターをストップすることは出来るが、こんなすぐにストップすることになるとは情けないな」
「す、すいません……」
なるほど、光で作られたバーチャルモンスターは外からの操作で消すこともできるようだ。
「ん? なら1発殴られる前に止めることもできたのでは……?」
「バカモン! そんな甘ったれたことやってて強くなれるわけないだろ!」
「うう……」
「これがダンジョンのボスだったら死んでいたんだぞ? 気を抜くな!」
「まったく、やっぱりアンタ全然弱いわね」
「サクラちゃん……」
「というかアンタ、本当に素人みたいな動きね?」
「ぐっ……」
「ねえ、お姉さん、ちょっとコイツに戦い方の稽古をつけてやってもいいかしら?」
「サ、サクラちゃんが稽古を?」
夢のような展開になってきたぞ!?
「でも、それだったらサクラちゃんよりアスカさんの方が上手いんじゃ……?」
「アンタ! 失礼ね!」
「ふふ、サクラは私よりレベルは低いが剣術のセンスなら私より上かもしれないぞ?」
「そ、そんなに!?」
「そうよ! なめないでちょうだい! アンタはレベルが高いから今までなんとなくの剣術でモンスターを倒して来れたかもしれないけどね、剣術なら私が1番よ!」
「な、なんとなくって……」
しかし、確かにそうだ。今までの僕はレベルの暴力でモンスターを斬るだけの戦い方だったかもしれない。
「よし! よろしくね、サクラちゃん!」
「私はお姉さんみたいに甘くはないわよ!」
こうしてサクラちゃんとの剣術トレーニングが始まった。
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