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話し合いとまさかの対決
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朝日に照らされ目が覚める。
起きたばかりで寝ぼけている僕の顔に何やら柔らかい感触を感じる……
この感触は知っている。僕はもうあの頃の僕ではないのだ!
「オリビアさん……どいてください。また間違えて僕のベッドで寝てますよ」
「んー? むにゃむにゃ。 どうしたペルーサ」
「え? オリビアさん……あれ、オリビアさんは自分のベッドで寝てる……?」
(オリビアさんじゃないのか? そういえば以前よりボリュームを感じるような……)
「あら。おはようペルーサ君!」
「グリンダさん!?」
「私の胸を枕に幸せそうに寝てたから起こせなかったわ!」
「……」
「ふんわり感がオリビアとは違うでしょ?」
「貴様! 何を言っている! お前ソファで寝てただろ! なんでペルーサと寝ているんだ?」
「ふふ、やっぱり魔法使い同士、惹かれ合うのかしらねぇ?」
「グリンダ……表に出ろ!!」
「いやーん! 怖いわペルーサ君! 変態SM女が襲ってくるわーー」
……朝から賑やかだな……
昨夜の鞭騒動の誤解は解けたはずだが……
◇
グリンダさんは収納魔法で小さくした持ってきた家具や荷物を配置する。
どんどん僕のスペースが無くなってきてないか……?
「すごい。収納魔法ってこんなにコンパクトにして運べるんですね」
「うむ。私の引っ越しの時もやってもらえばよかったな」
「え? ペルーサ君、収納魔法使わないの?
「はい、こんなに便利な魔法もあるんですね」
「……」
不思議そうに僕を見るグリンダさん。
「じゃあ話し合いを始めますね」
急きょ3人で暮らすことになった僕ら。
今後のことも考えて話し合うことに。
「とりあえず、ベッドはすぐにもう1つ用意してもらいます」
「えー? 私はペルーサ君と一緒でいいのに!」
「貴様!」
「……はい、ベッドは解決です。あとお風呂、これは時間を決めましょう。絶対に人が入ってる時には入らないこと!」
「……うむ。分かった」
「私が入ってるときはペルーサ君入って来てもいいわよ!」
「貴様!!」
「……」
「あと着替えも異性の前ではしないように!」
「あら、ペルーサ君。ホントは見たいのに強がっちゃって! 可愛いわ!」
「……はい、決定です」
こうして少しづつ僕らも生活のルールができた。
いっそ建築魔法を覚えて部屋を3つに分けてしまおうかな?
「あと、これは僕の希望なんですがデーモン討伐に向けてもっと訓練をしたいと思っています」
「うむ、そうだな。私も同感だ!」
「そうね、早くカノン様の呪いを解かないと……絶対に倒すわ! もう二度と負けないわ」
2人ともこういう話は真面目に出来るんだな……
「ペルーサ。私は早く良い剣が欲しい」
「そうですね、今日からでも錬成魔法の勉強を始めます」
「うむ、頼む!」
「ペルーサ君、錬成魔法も使えるのね……」
「ま、まあそんなに複雑なものはできませんが……勉強します」
「でも、良い剣を作るとなるといい材料が必要になってくるわよ?」
「え? 錬成魔法って材料が必要なんですか?」
「……そりゃあ……ね。当然でしょ?」
「そうなんですか……なにかいい材料とか知ってますか?」
「………… 剣は詳しくないけど、どっかのダンジョンにすごい固い材料があるって話は聞いたことあるわね」
「そうですか……」
グリンダさんが僕に耳打ちする。
「今朝のペルーサ君もすっごい固かったわよ」
「!! 何言ってるんですか!!」
「ふふふ」
「固い材料か……いいな! 前の剣よりパワーアップしそうだ!」
「あの剣はどれくらい使ってたんですか?」
「えー、この王宮で訓練を始めた頃だから……もう10年くらいだったかな?」
「10年!?」
(とっくに寿命だったのでは……? 良い剣を使えばすぐ強くなれるかも?)
「私も1つ聞いていいかしら?」
「もちもんです。グリンダさん」
「……ペルーサ君ってどれくらいのレベルなの?」
「……」
(まあ魔法使いなら気になるよな……)
「分かるわ。あまり自分のレベルだとか能力のことは話したくないわよね」
「いえ、そういうわけじゃないんですけど……」
「でもね、この若さでゴーレム、黒い瞳、そしてディランを倒したなんて普通じゃないわ。特にディランの雷魔法はこの国でもトップクラスよ」
「はい……」
「かと思えば魔法使いなら誰でも知ってるようなことを知らなかったり……ほら、さっきの収納魔法とか! なんていうか力と経験が噛み合ってないような気がするのよ」
(なんでもお見通しみたいだな……)
オリビアさんは僕らの話に何も言わない。
「……グリンダさんにも話しておきます」
「待って!」
グリンダさんが僕の話を制する。
「同じ魔法使い同士、対決をすれば分かるわ!」
「対決!? 僕とグリンダさんが?」
「まあ模擬試合よ。お互い魔法を繰り出して戦うのよ」
「は、はあ……」
「私が勝ったらペルーサ君の強さの秘密を教えてもらうわよ! もし私が負けたら……その時は私をペルーサ君の好きにしていいわ……」
なぜが谷間を強調しながらグリンダさんは提案する。
「は、はい」
「オリビア、審判をしてちょうだい」
「ああ、構わんが……ケガさせるなよ?」
「もちろん、本気では戦わないわよ」
「違う。ペルーサに言ってるんだ」
「え?」
「ちょっとオリビアさん……」
「……あら、私がこんな可愛いルックスだからって侮らないで欲しいわね!」
グリンダさんは冗談めかしているがちょっと気に障ったようだ……
「ペルーサ君! あらかじめ言っておくけど……私はディランより上よ?」
「え? ディランより!?」
(鑑定……いや、これから戦うのにフェアじゃないな……)
「まあペルーサ、ケガさせるなよ?」
「ちょっとオリビア……あんた人の聞いてるの?」
「ああ、もちろん。お前の力を知ったうえで言ってるよ」
露骨にイラつくグリンダさん……
僕らは訓練場へ移動する。こんな重い空気で対決するつもりはなかったの……
起きたばかりで寝ぼけている僕の顔に何やら柔らかい感触を感じる……
この感触は知っている。僕はもうあの頃の僕ではないのだ!
「オリビアさん……どいてください。また間違えて僕のベッドで寝てますよ」
「んー? むにゃむにゃ。 どうしたペルーサ」
「え? オリビアさん……あれ、オリビアさんは自分のベッドで寝てる……?」
(オリビアさんじゃないのか? そういえば以前よりボリュームを感じるような……)
「あら。おはようペルーサ君!」
「グリンダさん!?」
「私の胸を枕に幸せそうに寝てたから起こせなかったわ!」
「……」
「ふんわり感がオリビアとは違うでしょ?」
「貴様! 何を言っている! お前ソファで寝てただろ! なんでペルーサと寝ているんだ?」
「ふふ、やっぱり魔法使い同士、惹かれ合うのかしらねぇ?」
「グリンダ……表に出ろ!!」
「いやーん! 怖いわペルーサ君! 変態SM女が襲ってくるわーー」
……朝から賑やかだな……
昨夜の鞭騒動の誤解は解けたはずだが……
◇
グリンダさんは収納魔法で小さくした持ってきた家具や荷物を配置する。
どんどん僕のスペースが無くなってきてないか……?
「すごい。収納魔法ってこんなにコンパクトにして運べるんですね」
「うむ。私の引っ越しの時もやってもらえばよかったな」
「え? ペルーサ君、収納魔法使わないの?
「はい、こんなに便利な魔法もあるんですね」
「……」
不思議そうに僕を見るグリンダさん。
「じゃあ話し合いを始めますね」
急きょ3人で暮らすことになった僕ら。
今後のことも考えて話し合うことに。
「とりあえず、ベッドはすぐにもう1つ用意してもらいます」
「えー? 私はペルーサ君と一緒でいいのに!」
「貴様!」
「……はい、ベッドは解決です。あとお風呂、これは時間を決めましょう。絶対に人が入ってる時には入らないこと!」
「……うむ。分かった」
「私が入ってるときはペルーサ君入って来てもいいわよ!」
「貴様!!」
「……」
「あと着替えも異性の前ではしないように!」
「あら、ペルーサ君。ホントは見たいのに強がっちゃって! 可愛いわ!」
「……はい、決定です」
こうして少しづつ僕らも生活のルールができた。
いっそ建築魔法を覚えて部屋を3つに分けてしまおうかな?
「あと、これは僕の希望なんですがデーモン討伐に向けてもっと訓練をしたいと思っています」
「うむ、そうだな。私も同感だ!」
「そうね、早くカノン様の呪いを解かないと……絶対に倒すわ! もう二度と負けないわ」
2人ともこういう話は真面目に出来るんだな……
「ペルーサ。私は早く良い剣が欲しい」
「そうですね、今日からでも錬成魔法の勉強を始めます」
「うむ、頼む!」
「ペルーサ君、錬成魔法も使えるのね……」
「ま、まあそんなに複雑なものはできませんが……勉強します」
「でも、良い剣を作るとなるといい材料が必要になってくるわよ?」
「え? 錬成魔法って材料が必要なんですか?」
「……そりゃあ……ね。当然でしょ?」
「そうなんですか……なにかいい材料とか知ってますか?」
「………… 剣は詳しくないけど、どっかのダンジョンにすごい固い材料があるって話は聞いたことあるわね」
「そうですか……」
グリンダさんが僕に耳打ちする。
「今朝のペルーサ君もすっごい固かったわよ」
「!! 何言ってるんですか!!」
「ふふふ」
「固い材料か……いいな! 前の剣よりパワーアップしそうだ!」
「あの剣はどれくらい使ってたんですか?」
「えー、この王宮で訓練を始めた頃だから……もう10年くらいだったかな?」
「10年!?」
(とっくに寿命だったのでは……? 良い剣を使えばすぐ強くなれるかも?)
「私も1つ聞いていいかしら?」
「もちもんです。グリンダさん」
「……ペルーサ君ってどれくらいのレベルなの?」
「……」
(まあ魔法使いなら気になるよな……)
「分かるわ。あまり自分のレベルだとか能力のことは話したくないわよね」
「いえ、そういうわけじゃないんですけど……」
「でもね、この若さでゴーレム、黒い瞳、そしてディランを倒したなんて普通じゃないわ。特にディランの雷魔法はこの国でもトップクラスよ」
「はい……」
「かと思えば魔法使いなら誰でも知ってるようなことを知らなかったり……ほら、さっきの収納魔法とか! なんていうか力と経験が噛み合ってないような気がするのよ」
(なんでもお見通しみたいだな……)
オリビアさんは僕らの話に何も言わない。
「……グリンダさんにも話しておきます」
「待って!」
グリンダさんが僕の話を制する。
「同じ魔法使い同士、対決をすれば分かるわ!」
「対決!? 僕とグリンダさんが?」
「まあ模擬試合よ。お互い魔法を繰り出して戦うのよ」
「は、はあ……」
「私が勝ったらペルーサ君の強さの秘密を教えてもらうわよ! もし私が負けたら……その時は私をペルーサ君の好きにしていいわ……」
なぜが谷間を強調しながらグリンダさんは提案する。
「は、はい」
「オリビア、審判をしてちょうだい」
「ああ、構わんが……ケガさせるなよ?」
「もちろん、本気では戦わないわよ」
「違う。ペルーサに言ってるんだ」
「え?」
「ちょっとオリビアさん……」
「……あら、私がこんな可愛いルックスだからって侮らないで欲しいわね!」
グリンダさんは冗談めかしているがちょっと気に障ったようだ……
「ペルーサ君! あらかじめ言っておくけど……私はディランより上よ?」
「え? ディランより!?」
(鑑定……いや、これから戦うのにフェアじゃないな……)
「まあペルーサ、ケガさせるなよ?」
「ちょっとオリビア……あんた人の聞いてるの?」
「ああ、もちろん。お前の力を知ったうえで言ってるよ」
露骨にイラつくグリンダさん……
僕らは訓練場へ移動する。こんな重い空気で対決するつもりはなかったの……
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