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オリハルコンのダンジョン
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夜が明ける。
村人に感謝をされ、僕らは引き続きオリハルコンのダンジョンに向け出発する。
「アコンか……強力な仲間が増えてよかったなペルーサ! デーモン討伐に一歩近づいたな」
「はい、そうですね! この遠征が終わったら会いに行ってみましょう」
「また女の子がパーティに増えそうね」
「うぅ……」
何はともあれ山の姫、アコンが僕らの戦いに協力してくれることになった。
◇
数日後、僕たちはオリハルコンのダンジョンに到着した。
「ここがオリハルコンのダンジョンか! いい材料が取れるといいな」
「やっと着いたわね……遠かったわ……」
オリハルコンのダンジョン。荒野にポツンとそびえ立つ、小さな山のようなダンジョンだ。
「なんか……オリハルコンで出来た建物かなんかかと思ってたんですけど、意外と普通の山ですね」
「ほんとにオリハルコンあるのかしらね?」
「おいおい、不安になることを言わないでくれよ!」
山のふもとの入り口から入る。
ダンジョンに入ると、すぐにオリビアさんの不安は消し飛んだ。
「……うわあ!」
目を丸くするオリビアさん。
「すごいわね……」
「こ、これがオリハルコンですか……」
ダンジョンの壁一面、緑色の奇麗な石で覆われている。
まるで、宝石のような美しさだ。これがオリハルコンなのだろう。
『コンコンッ』
「確かに硬そうだな……ぎっしりとした石だ」
オリビアさんが壁のオリハルコンを指で叩く。
「いいわねぇ、私も持って帰って指輪にでもしようかしら……ちょっとペルーサ君! このあたりの壁を割れるかしら?」
オリハルコンに興味のなかったグリンダさんもウキウキだ。
「もう……でも確かに、この辺のオリハルコンを採れば、ボスは倒さなくてもいいんですよね……?」
今回の度の目的はオリビアさんの剣の材料になるオリハルコンを持ち帰ることだ。わざわざここのボスを倒す必要はないのだ。
「お、それは助かるな! ペルーサ、採れそうか?」
「硬そうですからどうですかね? やってみます」
僕はダンジョンの壁向け、手を開く。
――風魔法――
『ザザザザザザ』
風の刃がオリハルコンの壁に当たる。今までたくさんの魔獣を切り刻んできた刃だ。
しかし……
「ダメですね。傷一つ付きませんね……」
オリハルコンの壁は相変わらずツルツルのままだ。自惚れるわけじゃないが、僕の魔法が全く通用しないとは……すごい材料になりそうだぞ?
「うーん、ペルーサ君の魔力でもダメか……さすがオリハルコンね」
「だが、これは手に入ればすごい剣が作れそうだな! ボスを倒してオリハルコンを手に入れよう!」
僕たちはダンジョンを進む、邪魔をする魔獣はいないダンジョンのようだ。
あっという間にボスの間に辿り着く。
「全然魔獣もいないダンジョンでしたね」
「そうだな……貴重なオリハルコンを手に入るダンジョンなのにな……」
「いいじゃない! ラクできてよかったわ」
僕らはすんなりと扉を開け、ボスの間に入る。
中央には緑色の人型の魔獣が立っている。
「……あれがこのダンジョンのボスですかね?」
「そのようだな」
「なんかテッカテカでムキムキね……どことなくゴーレムみたい」
2メートルほどの身長、全身がオリハルコンで出来ているであろう緑色の魔獣が静かに立っている。
ボスは身動き一つしない。襲いかかってくる様子はまるで無い。
「全然襲ってこないのね……ペルーサ君、やっちゃって!」
グリンダさんはボスを指さす。
「変わったボスですね……やっちゃいましょう!」
――風魔法――
僕は再び風魔法を放つ。
動かないボスに風の刃は直撃する。
しかし、ボスは全くダメージを感じていない。
「……ダメか」
オリハルコンの壁に傷一つ付けられないのだ、こうなることは想定内だ。
――炎魔法―― ――雷魔法――
僕は様々な魔法を繰り出すが、どの魔法も効いていないようだ。
「ダメですね……反撃もしてこないし、僕の魔法に気づいてもない雰囲気的ですね」
「ペルーサの魔力でも通じないのか……どうすれば……」
「もう、しかたないわね!」
グリンダさん杖を掲げる。
――召喚魔法・オオカミ――
グリンダはオオカミ型の召喚獣を召喚した。初めて見る召喚獣だ。
「お、そんな召喚獣もいるんですね」
「ふふ、アコンの山犬を見て真似してみようと思ってね。硬そうなボスだし噛み砕けるほうがいでしょ? さあ、いきなさい!」
オオカミはボスに飛び掛かり、大きな牙でボスに噛みつく。
『ギギギ……』
しかし――
「えぇー、効かないの?」
オオカミの鋭い牙でも傷一つつかない。
「うーん……反撃はなさそうですし、焦る必要はないんですけど困りましたね」
その時――
『ゴゴゴゴゴ』
「ん……?」
ボスがゆっくりと動き出した。
村人に感謝をされ、僕らは引き続きオリハルコンのダンジョンに向け出発する。
「アコンか……強力な仲間が増えてよかったなペルーサ! デーモン討伐に一歩近づいたな」
「はい、そうですね! この遠征が終わったら会いに行ってみましょう」
「また女の子がパーティに増えそうね」
「うぅ……」
何はともあれ山の姫、アコンが僕らの戦いに協力してくれることになった。
◇
数日後、僕たちはオリハルコンのダンジョンに到着した。
「ここがオリハルコンのダンジョンか! いい材料が取れるといいな」
「やっと着いたわね……遠かったわ……」
オリハルコンのダンジョン。荒野にポツンとそびえ立つ、小さな山のようなダンジョンだ。
「なんか……オリハルコンで出来た建物かなんかかと思ってたんですけど、意外と普通の山ですね」
「ほんとにオリハルコンあるのかしらね?」
「おいおい、不安になることを言わないでくれよ!」
山のふもとの入り口から入る。
ダンジョンに入ると、すぐにオリビアさんの不安は消し飛んだ。
「……うわあ!」
目を丸くするオリビアさん。
「すごいわね……」
「こ、これがオリハルコンですか……」
ダンジョンの壁一面、緑色の奇麗な石で覆われている。
まるで、宝石のような美しさだ。これがオリハルコンなのだろう。
『コンコンッ』
「確かに硬そうだな……ぎっしりとした石だ」
オリビアさんが壁のオリハルコンを指で叩く。
「いいわねぇ、私も持って帰って指輪にでもしようかしら……ちょっとペルーサ君! このあたりの壁を割れるかしら?」
オリハルコンに興味のなかったグリンダさんもウキウキだ。
「もう……でも確かに、この辺のオリハルコンを採れば、ボスは倒さなくてもいいんですよね……?」
今回の度の目的はオリビアさんの剣の材料になるオリハルコンを持ち帰ることだ。わざわざここのボスを倒す必要はないのだ。
「お、それは助かるな! ペルーサ、採れそうか?」
「硬そうですからどうですかね? やってみます」
僕はダンジョンの壁向け、手を開く。
――風魔法――
『ザザザザザザ』
風の刃がオリハルコンの壁に当たる。今までたくさんの魔獣を切り刻んできた刃だ。
しかし……
「ダメですね。傷一つ付きませんね……」
オリハルコンの壁は相変わらずツルツルのままだ。自惚れるわけじゃないが、僕の魔法が全く通用しないとは……すごい材料になりそうだぞ?
「うーん、ペルーサ君の魔力でもダメか……さすがオリハルコンね」
「だが、これは手に入ればすごい剣が作れそうだな! ボスを倒してオリハルコンを手に入れよう!」
僕たちはダンジョンを進む、邪魔をする魔獣はいないダンジョンのようだ。
あっという間にボスの間に辿り着く。
「全然魔獣もいないダンジョンでしたね」
「そうだな……貴重なオリハルコンを手に入るダンジョンなのにな……」
「いいじゃない! ラクできてよかったわ」
僕らはすんなりと扉を開け、ボスの間に入る。
中央には緑色の人型の魔獣が立っている。
「……あれがこのダンジョンのボスですかね?」
「そのようだな」
「なんかテッカテカでムキムキね……どことなくゴーレムみたい」
2メートルほどの身長、全身がオリハルコンで出来ているであろう緑色の魔獣が静かに立っている。
ボスは身動き一つしない。襲いかかってくる様子はまるで無い。
「全然襲ってこないのね……ペルーサ君、やっちゃって!」
グリンダさんはボスを指さす。
「変わったボスですね……やっちゃいましょう!」
――風魔法――
僕は再び風魔法を放つ。
動かないボスに風の刃は直撃する。
しかし、ボスは全くダメージを感じていない。
「……ダメか」
オリハルコンの壁に傷一つ付けられないのだ、こうなることは想定内だ。
――炎魔法―― ――雷魔法――
僕は様々な魔法を繰り出すが、どの魔法も効いていないようだ。
「ダメですね……反撃もしてこないし、僕の魔法に気づいてもない雰囲気的ですね」
「ペルーサの魔力でも通じないのか……どうすれば……」
「もう、しかたないわね!」
グリンダさん杖を掲げる。
――召喚魔法・オオカミ――
グリンダはオオカミ型の召喚獣を召喚した。初めて見る召喚獣だ。
「お、そんな召喚獣もいるんですね」
「ふふ、アコンの山犬を見て真似してみようと思ってね。硬そうなボスだし噛み砕けるほうがいでしょ? さあ、いきなさい!」
オオカミはボスに飛び掛かり、大きな牙でボスに噛みつく。
『ギギギ……』
しかし――
「えぇー、効かないの?」
オオカミの鋭い牙でも傷一つつかない。
「うーん……反撃はなさそうですし、焦る必要はないんですけど困りましたね」
その時――
『ゴゴゴゴゴ』
「ん……?」
ボスがゆっくりと動き出した。
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