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第二章 冒険者ギルド
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「ええ!? ここがボアモルチ?」
アルカンタラはボアモルチの街並みを見て驚愕していた。100年前、このボアモルチは廃墟のように衰退し、人が住むことも難しい荒れた国だった。
それが今では見たこともないような高い建物、綺麗に舗装された道、店舗も数多く並んでいる。
「確かに昔は荒んでたみたいだけど、冒険者ギルドが出来て、それを取りまとめるようになってから人口も増えて今では立派な国になってるわ」
世界中に散らばる冒険者を一纏めにするため作られた冒険者ギルド。この国には世界でも数カ所しかない冒険者の登録をするための登録所がある。
「はぇ、信じられなんなぁ……」
アルカンタラは首が痛くなるほど高い建物を見上げる。
「今は冒険者のための宿やアイテムショップも多い賑やかな国よ。
そうだ! アルカンタラも何か武器でも持ってたほうがいいんじゃないの? 剣とか槍とか使った事はないの?」
「う……す、少しはあるが……まあ俺には合わなかったかな……」
アルカンタラはうつむきながら答える。
「……そ、そう」
荒野での体力のなさを思い出し、アルカンタラに古代魔法があって本当によかった、そう思うミルリーフだった。
2人は早速、冒険者の登録をしようとギルドへ向かう。
しかし、ギルドに近づくにつれ人混みがひどくなる。
「おいおい、なんだこの人混みは?」
「なにかしら? やけにゴツい男が多いけど……まさか……」
ぎゅうぎゅうの人混みも進むと、ミルリーフの不安は的中していた。
冒険者ギルドの前には長蛇の列が出来ている。
「なんだよ、この行列は……」
「……本当に冒険者ブームが来ているみたいね……」
モンスターから人々を守るため暗黒水晶を壊し世界を平和にしようという熱い志を持った若者から、暗黒水晶を壊し莫大な報奨金を得ようと言う野望を持った力自慢の若者で冒険者の登録が追いつかない状況になっていた。
「と、とにかく並びましょう」
「はぁ……めんどくせぇな」
2人は渋々、行列の最後尾に並ぶ。
アルカンタラの前には冒険者らしくないヒョロリとした水色の鎧を装備した青年が並んでいる。
「お、その鎧? お前のかっこいい鎧してんな?」
暇を持て余したアルカンタラは昔を思い出し、前に並ぶ青年に声をかける。
「ありがとうございます。僕、勇者ソーサーに憧れてまして、彼と同じ水色の鎧で冒険に出たいと思っていたんです!」
青年は誇らしげにピカピカの水色の鎧の胸を叩く。
ふと、周りを見渡すと同じような勇者ソーサーのトレードマークだった水色の鎧を着た若者が目立つ。
「ふふ、ソーサーか。お前のじいさん大人気だな」
アルカンタラも何故か誇らしげにニヤリと笑う。
「そうね、私も鼻が高いわ! でもあまり大声では言わないほうがいいでしょうね。勇者の子孫と勇者パーティーの魔法使いがいたら騒ぎになるわよ」
そんな話をしていると、ギルドから1人の男が出てきた。
「今日の冒険者登録は終わりです。また明日以降に来てください」
「は!?」
冒険者を夢見る若者の行列に、男はそう言い放つ。
「う、嘘だろ……?」
あっけにとられるアルカンタラ。
「……この人数だから仕方ないわね。また明日来ましょう」
「しかし、みんな世界を平和にするために……暗黒水晶を壊すために冒険者になろうとしてるんだろ? そんな俺たちを止めるのか!?」
アルカンタラは怒りをあらわにする。世界が魔王の恐怖に包まれていた100年前、正義の心を持った若者は自然と戦士になった。
それが今では国から許可を得ないと冒険もままならない。
「難しいところね……モンスターの出現ももちろん大変だけど、このどさくさに紛れて犯罪者が冒険者登録をしていろんな国に行くのもマズいのよ。審査をしっかりすると時間がかかるんでしょうね」
「……くそ!」
諭すように言うミルリーフに舌打ちをするアルカンタラ。
「とりあえず今日のところは一旦諦めましょ? とりあえず今夜泊まる宿でも探しましょうか」
「や、宿!? と、泊まる!? 俺とミルリーフが?」
ミルリーフの突然の言葉に怒りを忘れ、動揺するアルカンタラ。
アルカンタラはボアモルチの街並みを見て驚愕していた。100年前、このボアモルチは廃墟のように衰退し、人が住むことも難しい荒れた国だった。
それが今では見たこともないような高い建物、綺麗に舗装された道、店舗も数多く並んでいる。
「確かに昔は荒んでたみたいだけど、冒険者ギルドが出来て、それを取りまとめるようになってから人口も増えて今では立派な国になってるわ」
世界中に散らばる冒険者を一纏めにするため作られた冒険者ギルド。この国には世界でも数カ所しかない冒険者の登録をするための登録所がある。
「はぇ、信じられなんなぁ……」
アルカンタラは首が痛くなるほど高い建物を見上げる。
「今は冒険者のための宿やアイテムショップも多い賑やかな国よ。
そうだ! アルカンタラも何か武器でも持ってたほうがいいんじゃないの? 剣とか槍とか使った事はないの?」
「う……す、少しはあるが……まあ俺には合わなかったかな……」
アルカンタラはうつむきながら答える。
「……そ、そう」
荒野での体力のなさを思い出し、アルカンタラに古代魔法があって本当によかった、そう思うミルリーフだった。
2人は早速、冒険者の登録をしようとギルドへ向かう。
しかし、ギルドに近づくにつれ人混みがひどくなる。
「おいおい、なんだこの人混みは?」
「なにかしら? やけにゴツい男が多いけど……まさか……」
ぎゅうぎゅうの人混みも進むと、ミルリーフの不安は的中していた。
冒険者ギルドの前には長蛇の列が出来ている。
「なんだよ、この行列は……」
「……本当に冒険者ブームが来ているみたいね……」
モンスターから人々を守るため暗黒水晶を壊し世界を平和にしようという熱い志を持った若者から、暗黒水晶を壊し莫大な報奨金を得ようと言う野望を持った力自慢の若者で冒険者の登録が追いつかない状況になっていた。
「と、とにかく並びましょう」
「はぁ……めんどくせぇな」
2人は渋々、行列の最後尾に並ぶ。
アルカンタラの前には冒険者らしくないヒョロリとした水色の鎧を装備した青年が並んでいる。
「お、その鎧? お前のかっこいい鎧してんな?」
暇を持て余したアルカンタラは昔を思い出し、前に並ぶ青年に声をかける。
「ありがとうございます。僕、勇者ソーサーに憧れてまして、彼と同じ水色の鎧で冒険に出たいと思っていたんです!」
青年は誇らしげにピカピカの水色の鎧の胸を叩く。
ふと、周りを見渡すと同じような勇者ソーサーのトレードマークだった水色の鎧を着た若者が目立つ。
「ふふ、ソーサーか。お前のじいさん大人気だな」
アルカンタラも何故か誇らしげにニヤリと笑う。
「そうね、私も鼻が高いわ! でもあまり大声では言わないほうがいいでしょうね。勇者の子孫と勇者パーティーの魔法使いがいたら騒ぎになるわよ」
そんな話をしていると、ギルドから1人の男が出てきた。
「今日の冒険者登録は終わりです。また明日以降に来てください」
「は!?」
冒険者を夢見る若者の行列に、男はそう言い放つ。
「う、嘘だろ……?」
あっけにとられるアルカンタラ。
「……この人数だから仕方ないわね。また明日来ましょう」
「しかし、みんな世界を平和にするために……暗黒水晶を壊すために冒険者になろうとしてるんだろ? そんな俺たちを止めるのか!?」
アルカンタラは怒りをあらわにする。世界が魔王の恐怖に包まれていた100年前、正義の心を持った若者は自然と戦士になった。
それが今では国から許可を得ないと冒険もままならない。
「難しいところね……モンスターの出現ももちろん大変だけど、このどさくさに紛れて犯罪者が冒険者登録をしていろんな国に行くのもマズいのよ。審査をしっかりすると時間がかかるんでしょうね」
「……くそ!」
諭すように言うミルリーフに舌打ちをするアルカンタラ。
「とりあえず今日のところは一旦諦めましょ? とりあえず今夜泊まる宿でも探しましょうか」
「や、宿!? と、泊まる!? 俺とミルリーフが?」
ミルリーフの突然の言葉に怒りを忘れ、動揺するアルカンタラ。
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