『え?みんな弱すぎない?』現代では俺の魔法は古代魔法で最強でした!100年前の勇者パーティーの魔法使いがまた世界を救う

さかいおさむ

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第三章 エルフの森

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 その晩、宴には森中のエルフが集まった。エルフ王が危篤状態なのにいいのか?、とミルリーフたちは感じたが、くよくよせず楽しく振る舞うのがエルフの考え方なのだろう。

 数百人のエルフの宴会は賑やかなものだった。
 その中心にはアルカンタラと姫の席が設けられた。

「なによこれ。まるで披露宴じゃないの?」
 ミルリーフは一人離された席にポツンと座る。

「アルカンタラ。見ろ、みんながワタクシたちを祝福してくれているぞ」
「……バカやろう! 誰がお前と結婚なんかするか!」
「ふふふ、照れるではないぞ」


 そんな二人を離れた席から冷たい目で睨みつけるミルリーフ。

「もう……なんなのよ! 別にいいんだけどね……アルカンタラがどうなろうと!」
 そうは言いながらも、なぜかムカつくミルリーフにエルフたちは押し寄せる。

『スゲェ、アゼリ様ソックリだ……美しい』『勇者ソーサー様の子孫? さぞ強いんだろうな……』
 屈強なエルフの戦士たちが、羨望の眼差しをミルリーフへ向ける。

「うっさいわねぇ! アンタたち、とっとと酒を持ってきなさい!」
 不機嫌なミルリーフは男たちを怒鳴りつけ、運ばれる酒を次から次へと飲み干す。

「お、おい、ミルリーフ……」
 アルカンタラは遠く離れた席から、酒をあおる彼女を見る。

「なによ? 文句あるのッ!?」
 酔っ払っているミルリーフはアルカンタラを睨みつける。

「おいおい……ついこないだ、未成年がどうとかとか言ってなかったか……?」

 酒豪アゼリの血か、ミルリーフは人生はじめての飲酒だったにも関わらず、どのエルフの男たちも彼女の飲みっぷりについていくことはできなかった。

「ふふ、あの飲みっぷり、さすがは勇者の末裔だな。大した女だ」エルフの姫が言う。
「……完全にアゼリが乗り移ってるぜ……」
 運ばれる酒を次々と飲み干すミルリーフを見て、アルカンタラは冷や汗をかいた。

「アゼリか、懐かしいな。あの頃もお前たちは世界中を冒険していたが、100年ぶりに目を覚ましてもお前はまた冒険をするんだな……」
「そうだな。俺は勇者パーティーなもんでね。魔王は倒さないとな」
 アルカンタラは酒をちびりと飲む。

「ふふ、とっととワタクシと結婚してほしいもんだが、今はまだ無理みたいだな」
 姫は少し寂しそうにつぶやいた。
「……いや、今はまだじゃなくて、俺は結婚なんかする気ないから……」
「悔しいがあのミルリーフとお前はなかなか良いコンビのようだ。またお前に魔王を倒すのは任せるしかないみたいだな」
「いや、ならそのためには俺たちにエルフの宝玉をくれよ!?」
「……それはお父様次第だ!」
「くそ……あのオッサン、引っ叩いて起こすかな……」

 宴会は夜更けまで続いた。
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