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第三章 エルフの森
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伝書鳩を待つ数日間、ミルリーフに大きな変化があった。
「おい、そこの女。私と勝負しろ!」
「わ、私と勝負!?」
ミルリーフは突然、エルフに勝負を挑まれる。
エルフの森に足を踏み入れてすぐ、アルカンタラたちを罠で仕留めエルフの女剣士だ。
「キサマはあの勇者の血を引いているんだろ? 私も剣使いだ。キサマと手合わせしたい」
女剣士は鼻息荒くミルリーフを睨みつける。
「手合わせ……?」
女剣士はミルリーフに木刀を投げつける。
「かつて、このエルフの森に勇者パーティが訪れた時、勇者や仲間の剣士とエルフは毎日模擬試合をして研鑽を積んだと聞いている。残念ながら私はまだ生まれてなかったがな……年上のエルフはさんざん自慢するんだ……『自分は勇者と剣を交えたことがある』と! それが悔しくてなッ!」
「そ、そんな事を私に言われても……」
「黙れぇ! キサマを倒せば……私も自慢できるんだぁ!」
血眼になり、木刀を握りしめる女剣士。
「……ねぇ、私ってエルフの女に嫌われ過ぎじゃない!?」
「ふふふ、面白れぇじゃねぇか! やってやれミルリーフ!」
「アンタねぇ……他人事だと思って……」
アルカンタラは楽しそうにミルリーフに声をかける。
◇
広場で向かい合う二人。木刀構えた2人にギャラリーも大勢集まる。エルフの女剣士と人間の剣士の珍しい試合に興味津々なようだ。
「ふふふ、いくぞぉ!」
エルフの女剣士がミルリーフに飛びかかり、あっという間に距離を詰める。
「く、速い!」
女剣士の細かい突きをミルリーフはとっさに防御する。
「ふふふ、さすが勇者の子孫だ。これならどうだ?」
女剣士は軽やかにステップを踏む。ミルリーフの背後に回り込み、木刀を振り下ろす。
「う、後ろ!?」
ミルリーフは身をひるがえし、ギリギリのところで攻撃をかわす。
「ハァハァ……速いわ」
「ほう、今の攻撃をかわすか。さすがの運動能力だな。さあ今度はキサマの番だ。かかってこい」
女剣士は剣を構えニヤリと笑う。
「く、舐めてるわね……!」
ミルリーフは両手で僕と強く握り込む。幼い頃に一通り剣の稽古は受けた。しかし、細かい技術では、目の前のエルフの女剣士には、敵わないだろうと感じていた。
ありったけの力をぶつけてやろう、それだけを思い力強く木刀振り下ろす。
「うおおお!」
真上から直線に落ちてくるミルリーフの木刀、剣を横に構え受け止める女剣士。
その時、バキッという乾いた音が響いた。
ミルリーフの木刀、女剣士の木刀、どちらも衝撃に耐えられず割れて、宙に舞う2本の木刀。
突然の出来事にギャラリーもシンと静まりかえる。しかし、すぐに大歓声が巻き起こる。
『すげー、あの女、木刀を折ったぞ!』『馬鹿力だ……さすが勇者の血』観客の興奮はおさまらない。
「……これは……引き分けかしら……?」
「…… ふん!」
困ったように苦笑いするミルリーフと対照的に不機嫌な女剣士は小さく舌打ちをした。
「……くそ、実戦なら……真剣なら私は真っ二つにされていたのか? おい! 他の木刀をもってこい! 何本もだ!」
女剣士は周りのエルフに怒鳴り散らす。
「おい……ミルリーフと言ったか? しばらく付き合ってもらうぞ……!」
「ふふ、望むところよ!」
突然現れたライバルに二人は興奮を隠しきれず、笑っていた。
「……アイツら若いな、青春だな」
そんな二人の女剣士を遠目にアルカンタラは少し寂しい気持ちになっていた。
「おい、そこの女。私と勝負しろ!」
「わ、私と勝負!?」
ミルリーフは突然、エルフに勝負を挑まれる。
エルフの森に足を踏み入れてすぐ、アルカンタラたちを罠で仕留めエルフの女剣士だ。
「キサマはあの勇者の血を引いているんだろ? 私も剣使いだ。キサマと手合わせしたい」
女剣士は鼻息荒くミルリーフを睨みつける。
「手合わせ……?」
女剣士はミルリーフに木刀を投げつける。
「かつて、このエルフの森に勇者パーティが訪れた時、勇者や仲間の剣士とエルフは毎日模擬試合をして研鑽を積んだと聞いている。残念ながら私はまだ生まれてなかったがな……年上のエルフはさんざん自慢するんだ……『自分は勇者と剣を交えたことがある』と! それが悔しくてなッ!」
「そ、そんな事を私に言われても……」
「黙れぇ! キサマを倒せば……私も自慢できるんだぁ!」
血眼になり、木刀を握りしめる女剣士。
「……ねぇ、私ってエルフの女に嫌われ過ぎじゃない!?」
「ふふふ、面白れぇじゃねぇか! やってやれミルリーフ!」
「アンタねぇ……他人事だと思って……」
アルカンタラは楽しそうにミルリーフに声をかける。
◇
広場で向かい合う二人。木刀構えた2人にギャラリーも大勢集まる。エルフの女剣士と人間の剣士の珍しい試合に興味津々なようだ。
「ふふふ、いくぞぉ!」
エルフの女剣士がミルリーフに飛びかかり、あっという間に距離を詰める。
「く、速い!」
女剣士の細かい突きをミルリーフはとっさに防御する。
「ふふふ、さすが勇者の子孫だ。これならどうだ?」
女剣士は軽やかにステップを踏む。ミルリーフの背後に回り込み、木刀を振り下ろす。
「う、後ろ!?」
ミルリーフは身をひるがえし、ギリギリのところで攻撃をかわす。
「ハァハァ……速いわ」
「ほう、今の攻撃をかわすか。さすがの運動能力だな。さあ今度はキサマの番だ。かかってこい」
女剣士は剣を構えニヤリと笑う。
「く、舐めてるわね……!」
ミルリーフは両手で僕と強く握り込む。幼い頃に一通り剣の稽古は受けた。しかし、細かい技術では、目の前のエルフの女剣士には、敵わないだろうと感じていた。
ありったけの力をぶつけてやろう、それだけを思い力強く木刀振り下ろす。
「うおおお!」
真上から直線に落ちてくるミルリーフの木刀、剣を横に構え受け止める女剣士。
その時、バキッという乾いた音が響いた。
ミルリーフの木刀、女剣士の木刀、どちらも衝撃に耐えられず割れて、宙に舞う2本の木刀。
突然の出来事にギャラリーもシンと静まりかえる。しかし、すぐに大歓声が巻き起こる。
『すげー、あの女、木刀を折ったぞ!』『馬鹿力だ……さすが勇者の血』観客の興奮はおさまらない。
「……これは……引き分けかしら……?」
「…… ふん!」
困ったように苦笑いするミルリーフと対照的に不機嫌な女剣士は小さく舌打ちをした。
「……くそ、実戦なら……真剣なら私は真っ二つにされていたのか? おい! 他の木刀をもってこい! 何本もだ!」
女剣士は周りのエルフに怒鳴り散らす。
「おい……ミルリーフと言ったか? しばらく付き合ってもらうぞ……!」
「ふふ、望むところよ!」
突然現れたライバルに二人は興奮を隠しきれず、笑っていた。
「……アイツら若いな、青春だな」
そんな二人の女剣士を遠目にアルカンタラは少し寂しい気持ちになっていた。
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