最期の七日間を君に贈る

早瀬黒絵

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五通目

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 翌日、検査がありました。

 驚くことに検査の結果は以前よりもほんの少しだけ良くなっていて、主治医の先生もとても驚いていました。

 結果を聞いたとき、私はあなたの顔が思い浮かんだんです。

 きっとあなたがくれた絵が私を元気にしてくれたのだと。

 その日は体調も良くて久しぶりに外へ出ることができました。

 高く晴れ渡った青空の下を散歩する素晴らしさを噛み締めながら、一時間ほど歩き、病室へ戻りました。

 黙って出かけてしまっていたので探しに来てくれた看護士さんに怒られてしまいました。

 今まで申し訳ないと思っていたことも、あなたと出会ってからは‘心配した’という言葉に喜びを感じるようにもなりました。

 人の心はとても温かいものですね。

 病室で安静にしているようにと言われてしまい、ベッドに横になっていたらあなたが来てくれました。

 いつもの制服姿で来たあなたがくれた絵は教室でした。

 それも生徒がいる昼休みの絵を描いたんだと教えてくれましたね。

 私が病室で一人で居ても寂しくないように、と。

 病室にいることを寂しいと思ったことはないんですよ。

 それが私にとって当たり前の日常でしたから。

 けれどあなたが来てくれるようになり、その絵をもらってからは少し寂しいと思うようになりました。

 あなたは私の世界の一部になっていたのかもしれません。

 私が教えた折り紙をあなたは不思議そうに見ていましたね。

 どうやったら綺麗に折れるのかと何度も練習しましたね。

 あなたが折った折り紙は今でも残っています。

 少し不恰好ですが可愛いお花をありがとう。

 あなたが帰った後にそれを棚へ飾っていたら看護士さんが羨ましいと笑っていました。

 ほんの少しだけ優越感を感じたのはここだけの話です。




 
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