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一方的にライバル視している男と×××しないと出られない部屋に閉じ込められてしまった私の顛末

7.【※】

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「こ、こんな、ところ、で、いうこと、ですか……?」

 恐る恐るといった風にそう問いかければ、彼は「……返事が、聞きたいです」と真剣な面持ちで告げてくる。

 ラウルは熱杭の先と蜜口をこすり合わせるものの、挿入することはない。それがひどくもどかしく感じてしまって、テレーズは彼からそっと視線を逸らす。

(……ラウル様と、結婚)

 ラウルはかなりの優良物件である。伯爵家の令息であるし、騎士の中でも出世が待つエリートコースを歩んでいる。けれど、いや、だからこそ。……自分じゃ釣り合わないと思ってしまう。

(そうよ、私、元々ラウル様のこと良いなぁって、思っていて……)

 騎士になった頃。親切にしてくれたラウルに仄かな恋心を抱いていた。が、彼が突っかかってきたり、彼との実力差を思い知るほどに、彼のことが嫌いになり一方的にライバル視するようになった。そして、何よりも――そんな自分が、大嫌いだった。

 それを思い出すと、さらに涙があふれてきた。そんな自分と別れるために、ラウルへの恋心を捨てたのだ。

「……テレーズ嬢」

 ラウルの指がテレーズの目元をそっとなぞる。そんな風に親切にしないでほしい。……また、好きになってしまいそうだから。

「そんなにも俺との結婚、嫌ですか……?」

 そう問いかけられ、テレーズは回答に困ってしまう。それに、何よりもラウルの傷ついたような表情に胸を掴まれてしまった。

「……ち、がう」

 だからこそ、テレーズは首を横に振りながらそう答える。

「わ、たし、ほんとう、は……」

 ラウルのことが、好きだった。嫌いだと、苦手だと、釣り合わないと。自分自身に言い聞かせていた。それは洗脳となり、テレーズの恋心を砕けさせた。……本当は、誰よりもラウルのことが好きだったというのに。

「ラウルさ、まの、こと――」

 ――好き、です。

 涙を必死に拭いながらそう言えば、ラウルが息を呑むのが聞こえた。それとほぼ同時に――テレーズの蜜壺にラウルの熱杭が挿ってくる。

「……ぁ」

 太くて熱くて硬いソレが、テレーズの膣壁をこじ開けていく。強い異物感と痛みに必死に耐える。

(……い、たぃ)

 そう思いぎゅっと目を瞑っていれば、テレーズの頭が優しく撫でられる。それはどうやらラウルの手だったらしく、彼は苦しそうな表情をしつつも、テレーズのことを労わる姿勢を見せてくる。

「……てれーず、じょう」

 そして、彼はそう呟くと一気に腰を押し進め、テレーズの処女を奪ってしまった。

「ぁああっ!」

 その瞬間、何とも言えない強い痛みに背をのけぞらせてしまう。

 ハジメテの時は痛い。それだけは知識として持っていたものの、テレーズからすればこれは予想以上の痛みだった。そのため、目からぽろりと涙を零せば、ラウルは「だ、いじょう、ぶ、ですか……?」ととぎれとぎれに問いかけてくる。

「……ぁ、は、ぃ」

 お世辞にも大丈夫とは言えない。そう思いつつもこくんと首を縦に振れば、ラウルは「……もう少し、待ちます、から」と苦しそうな表情で言う。……多分だが、彼は感じる快楽に耐えているのだ。先ほどから散々限界限界と言っていただけはあり、ラウルは相当きていたらしい。

「……っはぁ、出しそう」

 しかし、だからそんな風に言わないでほしい。そう思いつつも、テレーズはその言葉によって緊張がほぐれていく。荒くなった息を整え、ラウルに手を伸ばす。すると、彼はその手を掴んでくれた。

「い、い、ですよ」

 ゆるゆると首を横に振りながらそう言えば、ラウルは「……じゃあ、動きます」といって熱杭をぎりぎりまで引き抜く。が、次の瞬間には一気に奥まで挿入し、テレーズの最奥を容赦なくついてきた。

「ぁ、ひゃぁあっ!」

 何とも言えない感覚が、身体中を駆け巡る。まるで振り落とされてしまいそうな行為に、テレーズは無意識のうちにラウルにしがみついてしまう。それに気が付いてか、ラウルの身体が一瞬だけぶるりと震えていた。

「ぁ、テレーズ、じょう、そんな……」

 ラウルの汗がテレーズの顔に降ってくる。何となくだが、その汗さえも愛おしくてテレーズはそっと彼の額に流れる汗を手で拭う。

「……っはぁ、らう、る、さまぁ……!」

 最奥を突かれるたびに、何とも言えない感覚が身体中を走り抜けて、快感とも言えない感覚が身体中を這いまわる。けれど、徐々に感じてしまっているのか、テレーズの蜜壺はぎゅっとラウルのものを締め付けていた。

「てれーず、じょう、ぁ、きもち、いぃ」

 余裕のないラウルの声が、頭の上から降ってくる。その声を聞きながら、テレーズは必死に呼吸を整えていた。

 だが、ラウルの指がテレーズの胸の頂をつまんだ瞬間、強い快感が身体中を走り抜けてしまう。その所為なのか、テレーズは蜜壺に埋まったラウルの熱杭をぎゅうぎゅうと力いっぱい締め付けてしまった。
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