【完結】【R18】男色疑惑のある公爵様の契約妻となりましたが、気がついたら愛されているんですけれど！？

第二章

二度目の……（２）【※】

「……ぁ」

　思わず声を漏らしてしまい、マーガレットは視線を彷徨わせる。自身の胸の頂を舌先でつつきながらこちらを見つめるクローヴィスは、とにかく色っぽくて。その所為で、マーガレットの顔に熱が溜まっていく。

「ちゃんと見ててね」

　そう言うと、クローヴィスはマーガレットの胸の頂の周辺に舌を這わせる。たったそれだけなのに、胸の頂はさらに硬くなり主張をしてしまった。しかも、胸の頂にはその舌先が触れないためか、もどかしくて仕方がない。

「ぁ、だんなさま……」

　ゆっくりとクローヴィスのことを呼ぶものの、彼は返事をくれない。胸の頂の周辺に舌を這わせ続けるだけだ。マーガレットの手を拘束していない方の手はマーガレットの脇腹に触れてくる。……こちらも、どうしようもないほどもどかしい。

（いやぁっ、もどかしい……！）

　そう思いながらも唇をきゅっと結んでいれば、クローヴィスはマーガレットの胸元からようやく顔を上げる。その後、マーガレットの唇に一度だけ触れるだけの口づけを施し、マーガレットの手の拘束を解く。

　腕は自由になった。けれど、抵抗する気力などこれっぽっちも起きない。ただ息を荒げてクローヴィスのことを熱っぽい目で見つめることしか出来ない。

　その視線が毒だったのか、クローヴィスはごくりと息を呑む。

「……マーガレット」

　色欲を含んだような声で名前を呼ばれてしまえば、マーガレットの我慢があっけなく限界を迎える。だからこそ、マーガレットはクローヴィスから視線をそっと逸らす。

「……さわ、って」

　小さな声でそう言えば、クローヴィスは「……偉いね」と言いながらマーガレットのドロワーズをずり下ろす。そうすれば、マーガレットの秘所を隠すものは何もない。

　こんなにも明るい空間で秘所を晒すことに抵抗がないわけではない。しかし、マーガレットはほかでもないクローヴィスに触れてほしかった。

　クローヴィスの大きな手がマーガレットの秘所に触れる。すっかり濡れそぼった蜜口に浅く指を押し込まれれば、指の質量だけ蜜が溢れた。

「もう、すでにぐしょぐしょだね」

　わざとらしく水音を立てながら指を抽挿するクローヴィスに対し、マーガレットは真っ赤になることしか出来ない。彼から顔ごと背け、「……言わないで」と言うことしか出来ない。

（こんな、濡らしているなんて……！）

　ただ少し胸の頂を弄られただけなのに。こんなにも濡らしてしまう自分がひどく淫らな存在に感じられてしまう。

　そんなことをマーガレットが思っていれば、クローヴィスのその指が深くマーガレットの蜜壺に埋め込まれる。

「ぁ」

　そのまま彼の指は花芯の丁度裏側をさする。そこはマーガレットの最も感じる場所であり、そこを触れられただけで身体が煮えたぎったように熱くなる。ゾクゾクとした愉悦が身体を襲い、とろりと蜜壺の奥からまた熱い蜜が溢れてしまう。

「ここが良いんだよね」

　クローヴィスはそう声をかけながら、優しくマーガレットの膣壁を撫でてくる。そのため、マーガレットは身体をのけぞらせながら喘いでしまう。

「ぁああっ、んぁ、いやぁっ！」

　首をぶんぶんと横に振りながらやめてほしいと訴えるものの、クローヴィスはそんなマーガレットの耳元に唇を寄せる。そして「本当に？」と問いかけてくる。

　まるで悪魔のささやきだった。

「本当に、やめてほしいの？」

　意地悪くそう問いかけられ、マーガレットは何も言えなくなってしまう。頭はやめてほしいと思っている。でも、本能はこのまま続けてほしいと、このまま絶頂へと導いてほしいと訴えている。それがわかるからこそ、マーガレットは押し黙る。

「……やめてほしんだったら、やめるよ？」

　しかし、クローヴィスはそう言うと指の抽挿を少しだけゆっくりにする。そうすればマーガレットの身体の中で熱がくすぶる。先ほどのように触れてくれた方が気持ちいい。それがわかるからこそ、マーガレットは小さく「やめないでぇ……！」と切ない声を漏らす。

「やめちゃ、いやぁっ！」

　無意識のうちに腰を揺らしながらクローヴィスに強請れば、彼は「……いい子」と言う言葉をくれた後先ほどと同じように指の抽挿を再開する。

　今度は膣壁の最も感じるところを容赦なく攻められる。

（ぁ、気持ちいぃ……！）

　けれど、何かが足りない。そう思ってマーガレットが顔をしかめていれば、クローヴィスは「ここ、でしょ？」と優しく問いながら親指で蜜口の上にある花芯をつつく。

「ここ一緒に触ったら、気持ちいいんだよね」

　そう言って彼はマーガレットの花芯を指で押す。たったそれだけなのに、マーガレットの身体はビクンと跳ねる。かと思えば、そのままぐりぐりと刺激されてしまい、大きな嬌声を漏らす。

「ぁああっ、だ、だめ、いっしょ、だめぇ……！」
「マーガレットは嘘つきだ。……こんなに濡らして、腰も動いているのに」

　クローヴィスの言葉通り、マーガレットの蜜壺からは絶え間なく新しい蜜が零れ落ち、その腰も厭らしく動いている。

　自分で気が付いていても、指摘されると何とも言えない恥ずかしさがこみあげてくる。その所為でマーガレットはぷいっと顔を背ける。