【完結】【R18】元騎士団長(32)、弟子として育てていた第三王子(20)をヤンデレにしてしまう

すめらぎかなめ

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第2章

⑧【※】

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 俺の鋭い視線を受けても、殿下は気にするそぶりも見せない。

 それどころか、にこにこ笑って――自身の衣服に手をかける。

 迷いなく衣服を脱ぎ、寝台の下に放り投げる。

「ね、見てください。あなたに教わった鍛錬は欠かしていないんですよ」

 殿下がささやく。確かに視界に入る殿下の肉体は――あのころよりずっとたくましかった。

(あの弱々しい殿下が、こうなるのか……)

 騎士といっても通用しそうな身体つきだ。俺の視線を受けて、殿下が満足そうにうなずく。

「あなたに報告できてよかった。……いつかあなたに見せるために、鍛えていたんですよ」

 女なら頬を染めそうなほどにいい笑みだ。けど、俺は笑えない。

 というか、この状況下で笑えるようなメンタルはしていない。

(……そして、殿下は俺で勃つと)

 見たくはないが、自然と視線がソコに向いてしまう。

 見るからに大きく、硬そうだ。あれが入るところなど、想像できない。想像したくない。

 なのに、身体の奥底がうずいているような感覚だ。どれだけ達しても満足しない、飢餓感。頭の中がふわふわして、欲望に突き動かされそうになる感覚。細い糸でかろうじてつながっている理性がはち切れそうになる。

「たくさん見てくれて嬉しいんですけど――」

 殿下がうつぶせに突っ伏した俺の腰をつかむ。強引に抱き起し、後孔に熱杭の先端を押し付けた。

 咄嗟に暴れようとした。でも、身体に力が入らない。むしろ、期待するように熱い吐息がこぼれる。

「俺も限界なんで。あとでたくさん見てもらって大丈夫ですし、触ってくれても大丈夫ですよ」

 先端がぐっと押し込まれる。隘路をこじ開けられるような感覚に、苦しみを覚えた。

 唇を噛む。逃げることができないと分かった今――俺の選択肢はたった一つ。行為が終わるまで耐えることだ。

 感じなかったら、殿下も早々に飽きて放り出すかもしれない。そんな小さな可能性にかけたいのに――奥まで押し込まれると、身体が大きく震える。

「っはぁ……!」

 昂った身体には、たったこれだけの刺激でも大きかった。

 身体がびくびくと跳ねる。内側が熱い。熱い、熱い――。

「気持ちいいですか? ナカ、すっごくうねってます」

 殿下が俺の身体に背後から抱き着いた。奥を刺激するようにぐーっと押し込まれ、俺の身体はなすすべもなく跳ねる。

 まるで打ち上げられた魚のようだった。

「あなたが感じてくれたら嬉しい。もっと、刺激ほしいでしょう――?」

 悪魔のささやきだ。

 残った理性を強引に焼き切ろうとしている。唇を噛んで、身体に痛みを与える。

 こうしないと、今にも理性が溶けてしまう。どろどろになって、淫らに快楽を強請ってしまう。

「まだ素直になれません? 我慢強いんですね。そういうところも好きですけど――」

 殿下のモノが抜けていく。ずるりと引き抜かれ、今度は強引に押し込まれた。

「――っ!」
「すごい、気持ちよさそう……」

 身体を強く抱きしめられた。殿下のたくましい腕が、俺の腰を抱きかかえる。

「もっと欲しいでしょう? 気持ちよくなりたいでしょう?」
「……ち、がう」
「違わないです。あなたのナカは気持ちよさそうにうねっていますし、俺のモノを離さないじゃないですか」

 殿下が俺の背中に顔をうずめる。背中に吐息が当たるだけで、感じる。身体が反応して、おかしくなる。

「快楽漬けにしちゃって俺の側においてもいいんですよ。あなたを俺の側におくためなら、なんだってします――」
「ぁ、がっ」
「閉じ込めて、俺だけしか見えないようにしたい。俺のこと好きって言ってくれなくても、側にいてほしい」
「ぅ」
「あなたは俺の側にいてくれるだけでいい。離れていた時間を埋めるみたいにいっぱい愛し合って、俺だけを見てて」

 強引な抽送に、身体が翻弄される。もう少しで理性が粉々になる。

 理性を失いたくないという気持ちと、理性を失って快楽に身をゆだねたいという気持ちがぶつかって、俺の中で激しく戦う。

「でん、かっ」
「はぁい。なんですか?」

 俺の気持ちなど知りもしない殿下の声はどこまでも穏やかで、この場で異質だった。

「気持ちいいですか? 気持ちいいって言ってくれたら、もっと快楽あげますから」

 今の殿下は悪魔だ。それか、恐ろしい魔物。話が通じない別の種族。

(気持ちよくない、気持ちいいはずがない。……はず)

 身体が拾い集める快感と快楽。ほしい、欲しい、もっと欲しい――。

「気持ち、いい」

 口が脳に反して言葉を紡いだ。

 瞬間――抽送が激しくなる。

「素直になってくれて嬉しいです。もっと、もっと気持ちよくなりましょう。俺と一つに溶け合うくらいに」

 これから先、俺はどうなるのだろうか。

 一抹の不安に襲われつつ、俺はなけなしの理性を手放した。
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