【R18】悪魔な幼馴染から逃げ切る方法。

すめらぎかなめ

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第3章

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 食堂を出て、キャンパス内を適当に散歩することにした。

 行く当てもなくぶらぶらするのは割と好きだ。講義と講義の間にキャンパス内を散歩することもよくある。

 少し歩いたとき、後ろからぽんっと肩をたたかれた。

「……亜玲」

 振り返ると、亜玲がいた。俺を見た亜玲の頬が緩む。

「祈、今時間ある?」

 その聞き方はやめてほしい。

 先に用件を話してくれ。

「なんの用事?」

 素っ気なく返すが、亜玲は気を悪くした様子もない。ただし、答える気もないようだ。

(俺に先に答えろってか)

 ため息をついてしまいそうになった。

 が、ため息をこらえて、スマホを見た。

「一時間くらいならあるよ」

 現在の時刻は十三時半。

 十五時から先約があるので、移動時間なども考えて一時間が限界だろう。

「そっか。このあとなにかあるの?」
「お前に教える必要ないだろ」

 冷たく突き放すものの、亜玲に大したダメージを与えることはできていない。

 結局、俺はこうやって亜玲に振り回されるのだ。

「教授と約束してるんだよ。この前の講義で個人的に聞きたいことがあって」

 わからないところを放置するのは好きじゃない。

「ふぅん。そう。……でも、今の状態で行くのやめたほうがいいと思うよ」
「は?」
「おいで」

 俺の手首を亜玲がつかむ。強引に俺を引っ張って移動していく。

「ちょ、亜玲! どういうことだよ」

 前を歩く背中に問いかけても、返事はない。

 結局連れてこられたのは、建物の裏手だった。ここは人がほとんど通らない場所で、恋人たちの密会スポットとなっているとうわさに聞いている。

「なぁ、亜玲。どういうことだよ?」

 亜玲の瞳をじっと見る。亜玲は困ったような笑みを浮かべた。

「祈、もしかしてなにかあった?」
「はぁ? なんで」
「今の祈変だよ」

 いきなりの悪口に、カチンときてしまう。

「俺は普通だよ」
「もしかして無自覚?」

 亜玲が俺の肩をつかんだ。指が食い込んで、小さな痛みを覚える。

「今すっごく、思い詰めた顔してる」

 俺の肩をつかむ亜玲の手がするりと移動した。今度は俺の頬を撫でる。優しく、あやすみたいに。

「こんな表情をしてると、祈ってすごく色っぽいんだよ」
「俺、男だけど」
「色っぽいのに男も女も関係ないよ。それに、祈は美人なんだから気を付けないと」

 誰が美人だ、誰が! 俺が美人だったら、亜玲はどれだけ……。

「ねぇ、祈は知らないだろうけど、祈の思い詰めた顔ってすごくそそる」

 亜玲の指が顎を引っかけた。強引に視線が絡み合い、自然と息を飲む。

 双眸に見つめられてしまうと、吸い込まれてしまうみたいだ。

「俺って変なのかな。祈が俺以外のことで思い詰めてると、嫉妬するんだ」

 万が一、俺が今思い詰めているのなら――根本の原因は、間違いなく亜玲だ。

(城川が原因だし)

 あいつの言葉が頭から離れていないだけだ。つまり、亜玲のせい。

「俺の行動や言動だけで泣いてよ」
「お前、変態だよ」
「うん、そうだよ。俺は祈に対してだけ、変態になるの」

 易々と認めないでほしい。

 それに、誇れることじゃない。恥ずべきことのはず。

「だから、ほら。俺のことで頭をいっぱいにして」

 もう片方の亜玲の手が、俺の腰に回った。自然と身体が硬くなる。

 亜玲の手は腰から下がっていき、臀部に触れた。同時に亜玲の顔が俺の首筋に近づく。

「可愛い。もっといじめていい?」
「亜玲っ!」

 こんなことされたら――頭の中がめちゃくちゃになる。

 さっきまで考えていたこととか、全部消えてしまう。

「や、ぁっ。やめ、ろ……!」

 亜玲の息遣いがすぐそばから聞こえる。

 身体がぴくぴく反応してしまう。変な声を上げちゃいそう……。

「俺の可愛い祈」

 臀部に触れていた指が確かに『ソコ』に触れた。

 この間、亜玲を受け入れた『ソコ』に亜玲が触れている。恥ずかしいのに――甘い快感が身体に流れた。
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