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吸血鬼の章
楽しい一夜3
しおりを挟む交代した昢覧は残念そうな顔をした。これから自分の大事なモノを突っ込もうとしている穴からおじさんの精液が零れている。
「なんで中に出すんだ! 俺だって使うんだぞ!」
「すまんな。そういうことは先に言ってくれ」
「気が利かなすぎだろ……」
斎藤は休憩がてら吸血鬼たちを今一度よく見てみた。昢覧は部屋にあったワインをボトルから直接膣内に注ぎ、ディルドを使って斎藤の精液を搔き出している。彼は気さくで物怖じせずよく喋る。相当な美形という点を除けば斎藤の周りにも多いタイプ。使い易そうだ。
もう一人の少年は、まさに魔性と呼ぶに相応しい。少女の可憐さと少年の躍動を併せ持っている。無防備に上下する尻のなまめかしいこと。尻の窄まりと揺れる陰嚢の間に女性器がないのが不思議だ。体格から強さは期待できない。これだけの逸材なら荒事以外にいくらでも使い道があるだろう。プールに居たあの女も抜群にいい女だった。飯田には悪いが可能ならモノにしたい。
「もういいか。お待たせ」
「ああっ、や、あ、い、ぐ……!」
昢覧はディルドでいきそうになる麗羅の首を締め上げた。目を剥いて抵抗する麗羅からディルドを引き抜き、ゆっくりと自身を沈め抽挿を繰り返す。抵抗がピークを越えた頃、首に掛けた手を外してやった。
「――っ、はあっ、ああっ、あぅんっ」
解放された呼吸はそのまま喘ぎ声だった。また首を絞めたり緩めたりしながら抽挿を続けると、麗羅は失禁しながら達してしまった。お構いなしに抽挿は続く。昢覧は掬い上げるように胸全体をぐにぐにと揉み始めた。
「これ整形ってほんと?」
つぷりと爪を刺して感触を確かめる。よくわからなかったので切開してみることにした。片方の乳房の下の方から慎重に切れ目を入れて、べろりとめくり上げる。
「いたぃっ、痛いぃぃ!! ひぃぎゃあああっ!!!」
麗羅は脂肪注入方式なので、昢覧がイメージするシリコンパックは出てこない。ちょっと悔しかった昢覧は鼻をかじり取った。
「みーっけ」
プロテーゼを見つけて得意気だ。ピストン運動を再開して乳首を咥える。引っ張れるだけ引っ張って口を離すと、ぱっくり開いていた傷口がべちっ、と音を立てて合わさった。血と脂肪と体液が飛び散って周囲を汚す。「あはは」と昢覧が笑った。横目で見ていた明日紀も「ふふふ」と笑う。麗羅は息も絶え絶えで悲鳴も上げられない。さっきまでの強気が噓のように悲愴な涙を流している。
気が済んだ昢覧は麗羅の首筋にかぶりついた。そして身体を離して、流れ出る血液を見ながら自慰を始めた。急速に脱力していく麗羅と反比例して熱が高まる。勢いよく飛び出した精液が、ただの肉塊と化した女にかかって流れ落ちた。
「終わった? じゃあ壱重のとこに行こう」
明日紀の相手をしていた風俗嬢も血を流して、いつの間にか事切れていた。斎藤は少し間違ったかも知れないと思った。吸血鬼たちの表情は実に自然だ。犯し殺すのに変な勢いや興奮がない。残酷な行為に慣れきっている。言ってた通りこれが普通のパーティーらしい。彼らに比べて自分の行為は大人しすぎた。
プール室は血と汚物の臭いで咽返るほどだった。人間の中身が飛び散って、血飛沫が天窓まで汚している。転がっている死体はどれも破壊されていてパッと見何人分なのか分からない。食べ放題を満喫した壱重は、明日紀と昢覧に気付くと目を細めて穏やかな微笑みを向けた。
隅の方には突っ立ったままの男があと二人居た。始末すると言うので、斎藤はその役を買って出た。どこからか引っ張り出したバスローブを血みどろの身体の上に羽織った三人の吸血鬼に見守られながら、自前のナイフで端から首を掻き切っていく。吸血鬼たちは斎藤の手際に感心したようだった。ハイブランドの服に返り血を浴びた甲斐があるというものだ。
四人は二階の東側にある書斎に移動した。シンプルなアーバンスタイルの地下と違い、大物政治家に似合いそうなクラシックスタイルとなっている。大きな書斎机の前に、大理石が嵌め込まれた小さなローテーブルと布張りのソファー。それとなく飾られているランプや花瓶に至るまで全てアンティークだ。
「いいもの見つけたんだ。じゃーん」
明日紀はジュエリーボックスのような箱からリボルバーを出して見せた。アラベスク柄が施された美しいアンティーク。リボルバーときたらロシアンルーレットだ。普通にやっても面白くないので、フル装填から一発抜いた逆ロシアンルーレットとする。説明を聞いてすぐさま異を唱えたのは昢覧だった。
「やだよ! 当たったら痛いじゃん! ミッキーもやりたくないよな? な? な?」
「俺はかまわない」
「うっそぉ」
斎藤は賭博が嫌いだ。あれは馬鹿から金を巻き上げて胴元が儲かるようにできている。斎藤は博打が好きだ。金のように取り返せないものを賭ける。それが人生だ。今回のこれは命を張った大博打。勝てば歩く殺人兵器が手に入るかも知れない。
弾は避けてもいいということで昢覧を納得させてゲームが始まった。テーブルの上でリボルバーを回転させて、銃身が向いた壱重が射手になる。昢覧がまた不満そうだ。
「自分で撃つんじゃないの?」
「自分で撃って自分で避けるのはさすがに無理あるでしょ。壱重、始めていいよ」
壱重が昢覧の腹を狙って銃を構えた。こうなったら仕方がないので昢覧も真剣にゲームに集中する。斎藤は掌で耳を塞いで見守った。銃口から昢覧まで一メートルもない。撃鉄が雷管を叩くや否や、昢覧は素早く弾道から外れた。
「痛ぁ! くっ、結局痛い……」
弾は避けたが裸足の爪先をソファーの脚に強打してしまった。明日紀と壱重は声を殺して笑っている。
斎藤は驚きで目を見開いた。弾を避けるあの動き。電光石火の素早さだった。それに壱重の動じないこと。吸血鬼の膂力が射撃の反動を捻じ伏せてピクリともしなかった。玩具の銃かと錯覚してしまう。
「ぐっ……!!」
予告なくゲームが再開し、斎藤の膝下に弾が命中する。耳に当てていた手が緩んでいたせいで鼓膜も痛めてしまった。間を置かずに明日紀が太腿を打たれ、最後に壱重が自分の太腿を撃ち抜いた。拳銃が壱重から明日紀の手に渡る。まだ耳がおかしい斎藤は二人の会話が聞き取れなかったが、弾を込め直していることから二巡目があるのがわかった。被弾した直後だというのに吸血鬼たちは涼しい顔をしている。これが彼らの特殊能力の一つである異常なまでの自己治癒力。だから平然と肉体を傷付けられる。
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