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迷宮からの脱出
報酬部屋
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と、皆も他のドロップアイテムをしまい終わったみたい。そんなタイミングを見計らってか、ウチらの後ろの壁に更に穴が現れた。近づいて見ると、いや、穴というかトンネルみたいだなコレ。入り口みたいなドアはなくて、遠くから見ると、ただ壁に穴が空いたようにも見える。と、スメラギ君も気付いたようで、こっちに来た。けど、他の人は何やら話し込んでて気づいてないみたい。
「お、報酬部屋の穴だな、これは。なかなか来ないと思ってたが─「報酬部屋って?」
この先は、確かウチが初めて目を覚ましたところ─あの4畳だか4畳半だかそれくらいの広さの部屋しかないよね?
「報酬部屋って言うのはぁ、ダンジョンのラスボスを倒したあとに現れる部屋なんですよぉ。初ダンジョン踏破者には豪華な報酬を、ってヤツですねぇ。どこのダンジョンにもありますよぉ。」
うぉおミオリちゃん、いつの間にこっちに? と思って振り返るとまさかのリンカとエドガワ君もいた。話は終わったんかな?
「まあ、人によって報酬部屋、アイテム部屋、最深部、コア部屋とか色んな呼び方があるけどね。」
アイテム部屋! 確かにカインさんもそう言ってたわ。でも、
「コア部屋─ってことは、」
「このダンジョンのコアはあそこにあるんでやんす。」
あ、そういえば辞書のとこに書いてあったような気もするような、しないような? 部屋の様子を思い返す。……ん~? コアらしきものは無かった…んだけど? 見落としてたのかな。まぁ、行けば分かるか。
「そっかなるほどね! んじゃぁ、行こっか!」
「いや、ユウが一人で行ってくれ。」
「へ?」
「そうね。これはケジメよ。いくら私達がいたことでユウがありがたみを感じていたとしても、」
「実際の戦闘には全くと言っていいほど役に立たなかったでやんす。」
「ちょっと、エド。遮らないでよ。とにかくそういうことだから、この先の報酬は貴女に貰ってほしいの。」
「…本当にいいの?」
「もちろんですよぉ。むしろ貰ってください。私たちはここで待ってますからぁ。」
「あ、それと、コアも破壊しておいてくれ。俺たちには硬すぎると思うからな。とまぁ、こういう感じで、全く下心がない訳じゃないから心配するな。」
「それと、コアが破壊されたら、ここにいる人は全員もれなく地上に帰されるから、心配しないで。」
「…そういうことなら、分かった。ウチ一人で行くよ。」
「それなら良かっ「でも、1つだけ頼んでも、良い? あのね、皆にダンジョン攻略完了を触れ回ってもらうのは当然なんだけど─」
「と、当然なのか。」
「うん。それで、ウチのコトを内緒にしてほしいの。つまり、誰にも絶ッッ対に! ウチのコトを話さないで、って言うことなんだけど…。」
ウチの、この報酬をもらう立場からお願いするのはおかしいって分かってるけど、これは何があっても守ってもらいたい。ウチは、全然知らない人に噂されるのが嫌いだから。…っていうのは建前で、前々から「実はスゴイ系の主人公」っていうのをやってみたかったし、ナメてかかってきた輩を返り討ちにして「ざまぁ」もやってみたかったんだよねぇ。だって仮面外れねぇし、もう「謎に強い仮面の冒険者」でやってくしかなくない?
だからこれはその事前準備というか。だって、アレらって本当の実力を知ってる人がいない(少ない)事が前提だからさ。でも、よくよく考えたらこの状況だと、拒否られて「じゃ報酬はあげないから、言い触らすね」ってなってもおかしくないわ。どうしよ。言い出すタイミングミスったかもしれん。ほら~、なんか全員豆鉄砲くらったような顔してるぅ。お願い、拒否らないで~!
「「「「分かった」」」」
「何があっても絶対に言ったりしないわ。ユウが言い出すまでは。」
「拷問されても言いませんよぉ~。」
「いや、流石に危険になったら口割っても良いから! でも極力そうして頂ければ助かります…。」
スメラギ君もエドガワ君も、うんうん頷いてる。ミオリちゃんとリンカは、安心してとでも言うふうに、ギュッと手を握ってくれた。うぅ、ありがたい! 皆優しいなぁ。ウチはもう、下心ありまくりだから罪悪感がエグい…。
「あ、ありがとう。じゃ、行ってくるね!」
「「「「いってらっしゃ~い!」」」」
皆に背を向け、ウチはトンネルをくぐった。
~~~~
ハイ、というわけでやって参りました、報酬部屋ならぬアイテム部屋で御座います! いや~、ある意味故郷だからね。懐かしい~。変わらず白いねぇ。でも、やっぱ見る限り、コアも何もない、うん。だって、見落としてたはずないもんね。ウチが乗ってた台以外、何にもなかったんし。っていうか薄々気づいてたけど、ウチが報酬なのね。ダンジョン初踏破者の報酬。自分で自分を貰うってどういう状況よ?
ま、取り敢えずそれは置いといて。コアを探しましょー。皆の言うとおりであれば、この部屋の何処かにコアがあるんだよね。んで、ウチはさっさと地上に出てみたいんで、ズルしまっす☆カインさーん!
『はい』
あのn─
『コアは この壁の先でス』
速い! やや喰い気味だぞカインさん。しかもま頼み始めてすらいないよウチ!? 話しかけようとしただけなんだけど! いや、ありがたいけどさ! けど、思考を先読みするのは良くないぞ。ありがたかったけど! ……えー、コホンッ。で、この壁の先ってどういうこと? 普通の白い壁にしか見えないんだけど。壊すの?
とか思って壁に触れようとしたら、腕が消えた。…え?
「お、報酬部屋の穴だな、これは。なかなか来ないと思ってたが─「報酬部屋って?」
この先は、確かウチが初めて目を覚ましたところ─あの4畳だか4畳半だかそれくらいの広さの部屋しかないよね?
「報酬部屋って言うのはぁ、ダンジョンのラスボスを倒したあとに現れる部屋なんですよぉ。初ダンジョン踏破者には豪華な報酬を、ってヤツですねぇ。どこのダンジョンにもありますよぉ。」
うぉおミオリちゃん、いつの間にこっちに? と思って振り返るとまさかのリンカとエドガワ君もいた。話は終わったんかな?
「まあ、人によって報酬部屋、アイテム部屋、最深部、コア部屋とか色んな呼び方があるけどね。」
アイテム部屋! 確かにカインさんもそう言ってたわ。でも、
「コア部屋─ってことは、」
「このダンジョンのコアはあそこにあるんでやんす。」
あ、そういえば辞書のとこに書いてあったような気もするような、しないような? 部屋の様子を思い返す。……ん~? コアらしきものは無かった…んだけど? 見落としてたのかな。まぁ、行けば分かるか。
「そっかなるほどね! んじゃぁ、行こっか!」
「いや、ユウが一人で行ってくれ。」
「へ?」
「そうね。これはケジメよ。いくら私達がいたことでユウがありがたみを感じていたとしても、」
「実際の戦闘には全くと言っていいほど役に立たなかったでやんす。」
「ちょっと、エド。遮らないでよ。とにかくそういうことだから、この先の報酬は貴女に貰ってほしいの。」
「…本当にいいの?」
「もちろんですよぉ。むしろ貰ってください。私たちはここで待ってますからぁ。」
「あ、それと、コアも破壊しておいてくれ。俺たちには硬すぎると思うからな。とまぁ、こういう感じで、全く下心がない訳じゃないから心配するな。」
「それと、コアが破壊されたら、ここにいる人は全員もれなく地上に帰されるから、心配しないで。」
「…そういうことなら、分かった。ウチ一人で行くよ。」
「それなら良かっ「でも、1つだけ頼んでも、良い? あのね、皆にダンジョン攻略完了を触れ回ってもらうのは当然なんだけど─」
「と、当然なのか。」
「うん。それで、ウチのコトを内緒にしてほしいの。つまり、誰にも絶ッッ対に! ウチのコトを話さないで、って言うことなんだけど…。」
ウチの、この報酬をもらう立場からお願いするのはおかしいって分かってるけど、これは何があっても守ってもらいたい。ウチは、全然知らない人に噂されるのが嫌いだから。…っていうのは建前で、前々から「実はスゴイ系の主人公」っていうのをやってみたかったし、ナメてかかってきた輩を返り討ちにして「ざまぁ」もやってみたかったんだよねぇ。だって仮面外れねぇし、もう「謎に強い仮面の冒険者」でやってくしかなくない?
だからこれはその事前準備というか。だって、アレらって本当の実力を知ってる人がいない(少ない)事が前提だからさ。でも、よくよく考えたらこの状況だと、拒否られて「じゃ報酬はあげないから、言い触らすね」ってなってもおかしくないわ。どうしよ。言い出すタイミングミスったかもしれん。ほら~、なんか全員豆鉄砲くらったような顔してるぅ。お願い、拒否らないで~!
「「「「分かった」」」」
「何があっても絶対に言ったりしないわ。ユウが言い出すまでは。」
「拷問されても言いませんよぉ~。」
「いや、流石に危険になったら口割っても良いから! でも極力そうして頂ければ助かります…。」
スメラギ君もエドガワ君も、うんうん頷いてる。ミオリちゃんとリンカは、安心してとでも言うふうに、ギュッと手を握ってくれた。うぅ、ありがたい! 皆優しいなぁ。ウチはもう、下心ありまくりだから罪悪感がエグい…。
「あ、ありがとう。じゃ、行ってくるね!」
「「「「いってらっしゃ~い!」」」」
皆に背を向け、ウチはトンネルをくぐった。
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ハイ、というわけでやって参りました、報酬部屋ならぬアイテム部屋で御座います! いや~、ある意味故郷だからね。懐かしい~。変わらず白いねぇ。でも、やっぱ見る限り、コアも何もない、うん。だって、見落としてたはずないもんね。ウチが乗ってた台以外、何にもなかったんし。っていうか薄々気づいてたけど、ウチが報酬なのね。ダンジョン初踏破者の報酬。自分で自分を貰うってどういう状況よ?
ま、取り敢えずそれは置いといて。コアを探しましょー。皆の言うとおりであれば、この部屋の何処かにコアがあるんだよね。んで、ウチはさっさと地上に出てみたいんで、ズルしまっす☆カインさーん!
『はい』
あのn─
『コアは この壁の先でス』
速い! やや喰い気味だぞカインさん。しかもま頼み始めてすらいないよウチ!? 話しかけようとしただけなんだけど! いや、ありがたいけどさ! けど、思考を先読みするのは良くないぞ。ありがたかったけど! ……えー、コホンッ。で、この壁の先ってどういうこと? 普通の白い壁にしか見えないんだけど。壊すの?
とか思って壁に触れようとしたら、腕が消えた。…え?
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