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51 レオは性欲が強いらしい ※

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「ほんと……無垢な故にどんどんオレの色が付いていって、ますますティアが離せなくなるな」
「? 俺はレオから離れないよ」
「ふふ……ティアはオレのモノだっていう独占欲が強くなるってこと」
「そう思われるのは嬉しいよ?」
「……ティアはちょっと強引なくらいがちょうど良いかもな」
「求められるのは嬉しい。それに、レオも俺のモノだよね」
 
 そう言うと、レオは「そうだよ、オレはティアのモノだ」と言いながらベッドに座ったまま俺を抱きしめた。レオの中心の熱が俺のお腹に当たりぐちゅ……と音が鳴る。そうだレオのおちんちんかたいまま問題解決してない。抱きしめられたまま顔を上げレオに向ける。
 
「レオ、何でもやるから、レオのイかせたい」
「今の言葉を何度も脳内でリプレイして一人でイケそう」
「だめ! 俺がヤるの!」
「はー……可愛い……。こんな可愛い子にオレはなんてことを……」
「いいから!」
 
 さっきまで情欲に濡れていたレオの瞳がいつもの優しい瞳に戻っている。このままでは今日もレオを気持ちよく出来ない。昨日もレオの陰茎が勃起していたのに気付いて、触ろうとしたのに断られてしまった。今日は押し切るしかない。
 
「ね、レオ……。一緒に気持ちよくなりたい……。俺もレオに……」
 
 気持ち良くなって欲しい……、と最後まで言えずに、再びベッドに押し倒される。仰向けになった俺はこの場で唯一頼れるレオを見上げる。レオが息を吐きながら目をゆっくりと開き、顔を寄せて唇を塞いだ。ちゅくちゅくとお互いの唾液を交換し飲み込んだ。また熱が上がる感覚がした。
 
「ティア、無理なことはさせない。嫌だと思ったら止めるから、ティアと一緒に気持ちよくなっても良い?」
「うん、レオ。好きにして……」
 
 その言葉を皮切りに、レオは俺の両足を掴むと股を大きく広げた。
 
「え!!? あ……? なに」
「一緒に擦るね」
 
 俺の少し柔らかくなった陰茎の上を走らせるようにレオの堅くなった陰茎が擦り上げていく。下から上へ、上から下へと動く度にぐちゅぐちゅ……ちゅくちゅく……とお互いの先走りと先程だした俺の精液が混じったいやらしい音が聞こえる。
 
「あっ……あっ……あん……やっ……あ…あぁ……」
 
 二人の陰茎が強く刺激される度に弾みのように声が漏れてしまう。俺のモノはその刺激ですぐにかたくなっていた。
 
「や……レオ……気持ち……良い……一緒に……当たるの……気持ち良いよぉ……」
「あぁ……! オレも気持ち良いよ。少し足を移動するよ」
 
 するとレオは俺の両足の膝を曲げ、上向きでしゃがみこむような体制になった。レオの体も俺のおしりにピッタリとくっ付いている。
 
「あ……レオ……」
「大丈夫……ちょっと強くするね」
「え……なに……っ! アッ! ……アッ! アッ! アァッ!」
 
 パンパンパンとレオのモノが俺の太ももと陰茎の間で激しく動き、その度に俺の体も揺れる。俺とレオの下半身のぶつかる音が響く。レオは俺の太ももで気持ちよくなってるんだと気づき、レオの負担を減らすために自分の足を支えた。レオが俺の頬にキスを送ると、律動を繰り返し、白く泡立った先走りと精液が俺の太ももを濡らしていくのを感じた。レオのモノが擦れて気持ち良い……。
 
「あ! レオ……! またイク! またイちゃう!」
「オレもイクよ。ティア、気持ち良いよ。一緒にイこう」
「は! あぁ……っ! アアッ!! ……アッ! アッアッアッ! ……イク!」
「うっ!」
 
 俺は背を仰け反らせ先に白濁を吐き出し、その後レオが熱い精液を俺の胸に向けて出した。勢いと射精の位置のせいか、俺の顔までレオの精液が飛んできた。頬に付いたものを手でぬぐい舐めた。高揚感と脱力感、そして多幸感が入り交じり、レオを探して腕を上げて彷徨うと、レオが俺を上から抱きしめてくれた。俺のお腹も太もももびちゃびちゃだったけど、気にせず重なり合って抱き締めた。
 抱きしめたままくるっと上下が変わるように回転し、俺がレオの上に乗っかるような体制になった。重くないかな……? と思ったけど、一日に二度の射精は初経験で、くたくただった俺はレオに抱きしめられたまま、胸に頭を預け、自分の足をレオの足と絡ませ目を瞑った。
 
「レオ……好き……」
「オレもティアが大好きだよ。ゆっくりおやすみ」
 
 レオの温和な声と共に更にぎゅっと抱き寄せられ、心が満たされたまま俺はいつの間にか深い眠りについていた。
 次の朝、目覚めると体は綺麗に清められ、隣にはレオが眠っていた。動揺してベッドで横になったままあわあわしていると、ノックの音が聞こえ、いつの間に起きていたのかレオが返事をし、執事長のジェイムズが現れた。そして一言。
 
「婚前交渉はお互いの同意と、出来ればこの屋敷以外でお願いしますね。旦那様を誤魔化すのが大変ですので」
「もちろん、そうしよう」
 
 俺は真っ赤になって、ベッドの中で暫く動けずにいたのだった。
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