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76 ヴェデーレ国
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昼近くに目が覚めた時は馬車に乗り遅れたのでは!? と飛び起きたが、もし後をつけられたとしても経路が分かりづらくするためにわざと乗車日をズラして明日の出発にするらしい。だからあんなに長く激しかったのか……。
初めてした時よりも深く入ったため、中にまだ入っているような感じがする。痛くはないけど腰が重い。
「あ、ティア体大丈夫? 朝食の代わりに昼食貰えたよ」
「ありがとう」
レオが机に食事を置くと、俺を抱きかかえて朝食の前にある座椅子に座らせた。クッション部分がふかふかなのはレオの分と合わせて二重に置かれているからだ。まさに至れり尽くせり。だがこういうことが必要になったのはレオのせいでもあるので任せることにした。まぁ……レオを諌めるどころか、最後の方は自分から求めてしまった俺のせいでもある。魔力酔いは殆ど無くなったけど多分唾液のせい、きっとそう。
「今日はゆっくりして、明日は朝一でレナセール国のすぐ南にあるヴェデーレ国に向かいたいと思う。馬車で5日間くらい掛かるけど、なだらかな道だから負担は少ないと思うけど、長距離になるから、合間合間で軽く運動しないと体調壊すかもしれない。道なりに幾つか街があるから馬車泊や野宿するのは多くて二回くらいかな。大丈夫そう?」
「うん! こう見えて体力はあるから大丈夫だよ。アルテナまでも往復5日間馬車に乗ってたし」
「じゃあそうしよう。いつ何時もオレの傍から離れないこと」
「分かった」
「レオ、そこから動かないで!!」
「傍にいないと守れないだろう?」
「そこでストップ! 耳も塞いで! 見ないで!」
「そんな可愛いことを……今更だろう?」
「早く!」
「はいはい」
何故山の中で小便する様を恋人にじっくりと見られなきゃいけないんだ。まだ一緒にするなら羞恥心は薄まるのに、レオは前回の休憩で済ませたから大丈夫とのこと。頑張ったら出るんじゃないかな!?
ささっと終わらせ、パンツを履く。
「も~い~かい?」
「ダーメ!」
ちゃんと身だしなみを整えてからレオの元へと向かう。あ、そうだ。
(湧き出ろ……)
手のひらで何かを掬うような形にして、魔力を込めながらイメージすると、両手の隙間から水が浮かび上がった。そのまま手を洗い、ぺっぺっと森の中へと水気を飛ばす。手拭きタオルなんて今回の旅には持ってきていない。
「魔法上手くなったね」
「うん、何度も練習してたから……って既にレオ目開けてる!」
「ちゃんとティアがこっちに歩いてくるのを察知してから目を開けたよ」
うむ、信じよう。
「オレはティアに排泄見られても平気だから、次の機会にどう?」
「お茶を誘うような軽さで排尿見学誘わないで。見ないよ」
オレはアブノーマルの道には進まないぞ。彼氏に陰毛を全部剃られるのがノーマルかは分からないが。
レナセール国からすぐ南に位置するヴェデーレ国はレナセール国と共にナルカデア王国、ガルダニア帝国という大国に挟まれながらも、殆ど影響を受けずに今日まである程度栄え、今もある程度の暮らしが出来る国らしい。らしいというのは、ヴェデーレ国が閉鎖的で、地続きであろうがなかろうが積極的に他国と関わらなかったからだ。お兄様から聞いた話でしか知らないが…。領土は狭く、目新しい特産物がある訳でもないため、侵略戦争をする利点がなく、周辺国もノータッチだった。
「今日の夕方にはもう着くのか」
「何事も無くて良かったね」
「うん。途中から馬車を利用してる人も俺とレオだけだったから気楽だったし」
紛争が起こっているレナセール国に近付きたい人も、閉鎖的で観光地でもないヴェデーレ国に行きたい人もあまりいないだろう。御者には婚約中の旅行で各国を回っているのだと伝えると、馬車泊や野宿する際に俺たちから遠く離れた場所でテントを張っていた。変に気を利かせるのやめて欲しい。まぁ……触り合いくらいはしちゃったけど。
「ヴェデーレ国に着いたら宿を取って、今日は体を休ませよう。まずは焦らず情報を仕入れて状況確認する」
「そうだね……レナセール国に近づく程身の危険も増すしね」
自ら選んだこととはいえ、紛争や帝国による見えない恐怖が目の前に迫っていると思うと、心臓がきゅっと締まり背筋が冷えて震える感覚がした。
気付いたレオに手を握られたまま、ヴェデーレ国に入国した。
初めてした時よりも深く入ったため、中にまだ入っているような感じがする。痛くはないけど腰が重い。
「あ、ティア体大丈夫? 朝食の代わりに昼食貰えたよ」
「ありがとう」
レオが机に食事を置くと、俺を抱きかかえて朝食の前にある座椅子に座らせた。クッション部分がふかふかなのはレオの分と合わせて二重に置かれているからだ。まさに至れり尽くせり。だがこういうことが必要になったのはレオのせいでもあるので任せることにした。まぁ……レオを諌めるどころか、最後の方は自分から求めてしまった俺のせいでもある。魔力酔いは殆ど無くなったけど多分唾液のせい、きっとそう。
「今日はゆっくりして、明日は朝一でレナセール国のすぐ南にあるヴェデーレ国に向かいたいと思う。馬車で5日間くらい掛かるけど、なだらかな道だから負担は少ないと思うけど、長距離になるから、合間合間で軽く運動しないと体調壊すかもしれない。道なりに幾つか街があるから馬車泊や野宿するのは多くて二回くらいかな。大丈夫そう?」
「うん! こう見えて体力はあるから大丈夫だよ。アルテナまでも往復5日間馬車に乗ってたし」
「じゃあそうしよう。いつ何時もオレの傍から離れないこと」
「分かった」
「レオ、そこから動かないで!!」
「傍にいないと守れないだろう?」
「そこでストップ! 耳も塞いで! 見ないで!」
「そんな可愛いことを……今更だろう?」
「早く!」
「はいはい」
何故山の中で小便する様を恋人にじっくりと見られなきゃいけないんだ。まだ一緒にするなら羞恥心は薄まるのに、レオは前回の休憩で済ませたから大丈夫とのこと。頑張ったら出るんじゃないかな!?
ささっと終わらせ、パンツを履く。
「も~い~かい?」
「ダーメ!」
ちゃんと身だしなみを整えてからレオの元へと向かう。あ、そうだ。
(湧き出ろ……)
手のひらで何かを掬うような形にして、魔力を込めながらイメージすると、両手の隙間から水が浮かび上がった。そのまま手を洗い、ぺっぺっと森の中へと水気を飛ばす。手拭きタオルなんて今回の旅には持ってきていない。
「魔法上手くなったね」
「うん、何度も練習してたから……って既にレオ目開けてる!」
「ちゃんとティアがこっちに歩いてくるのを察知してから目を開けたよ」
うむ、信じよう。
「オレはティアに排泄見られても平気だから、次の機会にどう?」
「お茶を誘うような軽さで排尿見学誘わないで。見ないよ」
オレはアブノーマルの道には進まないぞ。彼氏に陰毛を全部剃られるのがノーマルかは分からないが。
レナセール国からすぐ南に位置するヴェデーレ国はレナセール国と共にナルカデア王国、ガルダニア帝国という大国に挟まれながらも、殆ど影響を受けずに今日まである程度栄え、今もある程度の暮らしが出来る国らしい。らしいというのは、ヴェデーレ国が閉鎖的で、地続きであろうがなかろうが積極的に他国と関わらなかったからだ。お兄様から聞いた話でしか知らないが…。領土は狭く、目新しい特産物がある訳でもないため、侵略戦争をする利点がなく、周辺国もノータッチだった。
「今日の夕方にはもう着くのか」
「何事も無くて良かったね」
「うん。途中から馬車を利用してる人も俺とレオだけだったから気楽だったし」
紛争が起こっているレナセール国に近付きたい人も、閉鎖的で観光地でもないヴェデーレ国に行きたい人もあまりいないだろう。御者には婚約中の旅行で各国を回っているのだと伝えると、馬車泊や野宿する際に俺たちから遠く離れた場所でテントを張っていた。変に気を利かせるのやめて欲しい。まぁ……触り合いくらいはしちゃったけど。
「ヴェデーレ国に着いたら宿を取って、今日は体を休ませよう。まずは焦らず情報を仕入れて状況確認する」
「そうだね……レナセール国に近づく程身の危険も増すしね」
自ら選んだこととはいえ、紛争や帝国による見えない恐怖が目の前に迫っていると思うと、心臓がきゅっと締まり背筋が冷えて震える感覚がした。
気付いたレオに手を握られたまま、ヴェデーレ国に入国した。
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