Labyrinth of the abyss ~神々の迷宮~

天地隆

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第2章

第30話

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 おぞましい笑い声が響き、煩いくらい反響する。
 仲間達の悲鳴や失意の声が加わり、一人また一人と友が倒れ伏し、血溜まりで世界が紅く塗りつぶされる。
 其処に希望なんて何もなかった。
 人を虫けらとしか見做していない狂気の瞳が妖しく光り、血そのものの色をした真っ赤な舌を見せ巨大な鬼の頭蓋骨が大口を開けて迫ってくる。
 そして、あの悪魔は僕の左手を嬉々として食い千切ったんだ!!

「ああっ!!」

 絶望が彩る凄惨な悪夢からエルは飛び起きた。心臓が激しく鼓動を刻み呼吸も荒い。悪い夢のせいでひどく寝汗をかいているようだ。肉体が落ち着くまで暫しの時間を要した。
 人心地がつきふと我に返り周囲を見渡すと、エルは清潔な白い寝具に寝かされていたことに気付いた。誰かが運んでくれたのだろう。
 何の気なしに左手を動かそうとすると、応えてくれる感触がある。急いで自分に被せられたシーツを剥ぎ取ると、噛み千切られたはずの左手が存在していた。気が動転して右手を使ってしまったが、こちらの手も確か溶かされたはずだが……。
 誰かが治療を施してくれたのか、エルの5体は完全な状態に戻っていた。手を開いたり閉じたりして失くしたはずの手の感触を確かめていると、横合いから声が掛かる。

「エルっ、よかった。
 目が覚めたのね」

 振り返ると息を弾ませて心配そうに見詰めてくるエレナとセイの姿があった。セイが低く温和な声でエルに状況を説明し出した。

「君はあれから3日も眠ったままだったんだ。
 エル君が目を覚ましてくれて、ほっとしたよ」
「そんなに寝ていたんですか。
 あっ、そういえば僕の体を治してくれたんですね?」
「ああ、見つかった時のエル君は瀕死の重体でね。
 応急処置をしてもらって急いで此処、協会の生命の女神の派出所に担ぎこんだんだ」

 そうすると今自分がいる場所は、協会の内部にある生命の女神の派出所ということになる。神殿区画の大通りに生命の女神の大神殿は存在するが、冒険者の治療のために協会にも派出所が設けられているのだ。2人が生命の女神セフィの神官に依頼してくれたおかげで、失くした腕も溶けた手も取り戻せたのだ。

「エレナさん、セイさん。
 どうもありがとうございました。
 でも、部位の欠損や瀕死の重傷を治してもらったのだから、お布施もかなり高額だったんじゃないですか?」
「エルはそんなこと気にしなくていいの」
「そうさ、エル君が気にする必要はないよ。
 君があの地獄から命を賭けて僕達を逃がしてくれたことに比べたら、なんてことないさ」
「でも……」
「いいから、エルは気にしないの。
 本当に私達は感謝してるんだから」
「そういえば、まだ礼を言っていなかったね。
 ありがとう、エル君。
 君のおかげで、僕達は今こうして生きていられるんだ」

 2人の真摯な言葉に胸が熱くなり、エルは顔が紅潮するのを自覚すると、無理やり鼻を掻いて誤魔化した。
 しかし、ここからは嫌なことを聞かなくてはならない。あの悪魔・・・のことを考えると、勝手に黒い感情が湧き上がってくる。

「ところで、あいつはどうなりましたか?
 僕は何故生きているんです?」
「それは、私達にもよくわからないのよ。
 あの場には倒れ伏したエルしかいなかったから、てっきりタイムリミットまで逃げ切ったんだと推測していたんだけど……」
「僕が最後に見た光景は、心臓をズタズタにしてやったはずなのに高笑いしている、憎らしいあいつの姿です。
 その後はどうなったのかわかりません」

 どうやら、魔神があれからどうなったのか理解している人間はいないようだ。ひとしきり考え込んだ後、セイが自分の考えを述べた。

「おそらくエル君が力尽き、気を失った直後に時間切れになったんじゃないかな?
 あの魔神がわざわざエル君を生かしておく理由がないよ。」

 セイの予測は納得のいくものであった。そうでなければ、人間を玩具と言って憚らないあの無慈悲な魔神がエルを放っておくはずがなく、エルを惨たらしく陰惨な方法で殺めたはずだ。エレナ達もあの場にいたから、魔神の残虐性を厭というほど理解している。セイの予測がおそらく真実に近いという結論に達し、お互いに頷き合った。

「それから……、ドーガさんとラナさんはどうなりましたか?」
「2人は街の外にある共同墓地に埋葬したわ」
「2人の状態は本当に悲惨だったよ。
 特に、ドーガは人間の形をしていなかったからね」

 セイが悲痛な顔をして苦々しく告白する。エルの記憶でも魔神の剛腕に叩き潰され、見るに堪えない姿になっていたのだ。仲間の変わり果てた姿にエレナもカイも慙愧の念に堪えなかったことだろう。
 その想いが浮かぶと、激しい自己嫌悪と魔神を憎むどす黒い感情が止めどなく溢れてくる。
 力のない自分に対する情けなさ。
 抵抗らしい抵抗もできず、むざむざと仲間を殺されてしまったことに対する嘆きと後悔。
 そして、人間を弄び気の向くままに殺める魔神への憤怒と憎悪が、絶えるどころか時を経る毎に激しい濁流となってエルの心に押し寄せた。
 エルの顏に険しさが増していく。 

「そんな顔しないで。
 あなたに暗い顏は似合わないわ」
「エル君は疲れているんだから、しばらく休んだ方がいい。
 これからのことは、休息を取った後にでも考えればいいさ」

 気遣わし気に見つめてくる2人に余計な心配を掛けてしまったことをエルは恥じた。確かに、今考え込んでも碌なことにならないだろう。
 エルは無理やり笑顔を作った。

「ところで、どこか痛むかい?
 生命の女神セフィの神官に、肉体の再生と治癒の奇跡を掛けてもらったんだけど、動けるかい?」

 セイの問いにエルは新しい左腕を回し、再生した右手を何度か開閉してみる。痛みもなく違和感も全く感じない。以前の自分の腕そのものだ。田舎ではお目に掛かる機会もなかったが、肉体の欠損をも修復できる大魔法のなんと偉大な力であることか。エルはその恩恵に預かれたことに感謝した。
 ベッドの脇に揃えられている靴に足を通し、ゆっくりと立ち上がってみる。それから軽く動かし、屈伸してみた。3日間眠り続けていたという話だが、足腰は衰えてる様子もなくエルの意志に即座に応えてくれる。今すぐ魔物と立ち向かえと言われたしても、何の支障もなく全力で闘えるだろう。エルは破顔すると再び2人に礼を述べた。

「どこも痛くないですし、体は快調そのものです。
 今から迷宮に潜っても問題ないくらいですよ」
「それは良かった。
 でも迷宮には行かないでくれよ」
「エルはもうしばらく休むべきよ。
 肉体は回復しても心が疲れていれば思わぬ失敗をすることもあるんだから。
 それに武具の修理をしなくちゃいけないでしょう?」

 エレナの指摘に、エルは改めて自分の装備を点検した。猛虎の武道着は左の肩口から無くなっているし、猛虎の籠手は左腕ごと魔神に飲み込まれたので、今頃奴の腹の中だろう。このままでは戦闘に支障をきたすので、修理してもらう必要がある。

「たしかにこの防具じゃ、迷宮に行くのは無謀ですね。
 修理してもらう間、大人しく休んでおくことにします」
「ゆっくり休んでね。
 エルが動けるなら宿に戻っても大丈夫だど思うけどどうする?」
「それなら宿に戻ります。
 やっぱりいつも寝泊まりしている部屋の方が落ち着きますからね」
「それと、明日か明後日でもエル君の手の空いた時にでも協会に行ってくれないか?
 事情を聴きたいそうなんだ。
 協会の騎士団が17階層を中心に探索したけど魔神は見つからなかったし、デネビア自身が時間制限付きだと言っていたから緊急性はないと判断されてるから、エル君の余裕のある時に来てくれればいいそうだ」
「私達2人が体験したことはすでに伝えてあるわ」
「わかりました。
 たぶん時間を持て余していると思いますし、明日にでも行くようにします」
「うん、そうしてくれないか」

 他に要件もないので3人で連れ立って派出所を出ることにする。出しなにエルの本日までの宿泊代を請求されたが、2人がさっさと払ってしまい頑としてエルに支払わせなかった。エルは申し訳なさそうに礼を言ったが、逆にエレナ達から礼を返されてかえって恐縮してしまった。
 そのまま協会の入り口まで行き、ここで彼女達に別れを告げることにした。

「じゃあ、僕は装備の修理をお願いしてから宿に戻ります。」
「ああ、それじゃあここでお別れだね」
「ええ、また会いましょう。
 ねえ、エル……。
 もし、私達が最初からエルの忠告を真剣に聞いて逃げていたら、ドーガやラナは助かったのかな?」

 エレナが顔を伏せ言い難そうに質問してくる。エルの忠告を深く受け取らなかったことがしこりとして残っているのだろう。
 エルはあの時のことを回想してみる。もし、エルの本能が警告した時に逃走していたら、魔神の凶手から逃れられただろうか。エルが勘付いたのは、魔神の接近をかなり許してからである。エルだけが高速移動術で逃げられたとしても、エレナ達は補足された可能性の方が高いだろう。
 エルは静かにかぶりを振った。

「いえ、あの時に全力で逃げたとしても捕まっていたと思います。
 すいません、僕が気付くのが遅すぎました」
「ううん、私達はエルが気付くまで分からなかったんだから、エルが謝る必要な何処にも無いわ」
「結局は、僕らに魔神を相手にできる力も、逃げ果せる運もなかっただけか……」

 力なく項垂れ、自嘲するセイの姿が痛々しい。エレナも沈痛な表情のままだ。エルも色々な感情がごちゃ混ぜになって口を開くに開けけない。ただ重苦しい沈黙が辺りを支配した。
 だが、いつまでもここでじっとしているわけにはいかないと、エレナが無理やり口火を切った。

「私達も疲れちゃったら、しばらく休むことにするわ。
 迷宮に行くにしても2人じゃどうにもならないし、今後のことは落ち着いてから考えることにするわ」 
「僕も疲れたからゆっくりすることにするよ」
「ええ、その方が良いと思います」
「それじゃあ、ここでお別れしましょう。
 それと、私達を助けてくれてありがとうね」
「エル君、ありがとう。
 そしてまた会おう」
「はい、また会いましょう」

 エルは2人は別れを告げると、ルリエンの防具屋を目指すのだった。
 
 商業区画にある防具屋「森と大地の恵み」に来訪し、ルリエンに防具の修理を依頼した。エルの訪れを暖かい笑顔で迎えてくれたルリエンだが、防具の破損具合や魔神との出会いを聞くと、その流麗な顔に憂いを湛え気遣わしげにエルを慰めてくれた。優しいルリエンの言葉にエルも多少は癒されたが、それ以上にあの魔神との惨憺たる体験がエルに深い影を落としていた。あの体験がなければ、見目麗しいエルフでありながら、まだ若く茶目っ気も有するルリエルと楽しい会話を交わせたかもしれないが、心が疲弊したエルにはそんな余裕はなかった。口数少なく修理を依頼しお金を支払うと、エルは宿に戻り、再び眠りにつくのだった。

 それから3日、防具の修繕が済むまの期間を、協会に魔神との苦い闘いを話に行く以外は、宿の自分の部屋で何をするでもなく無為な時間を過ごしていた。
 協会に事情聴取に行った際に新たにわかったことがいくつかある。まず、エル達がデネビアと遭遇する前に、複数のパーティが武運拙くあの悪魔と出会ってしまっていたのだ。誰も生存者はおらず、惨たらしい状態で発見されたそうだ。生き残れたのは、エルとエレナ、そしてセイの3人だけだったそうだ。もっとも、エルが生き残れたのも時間切れに依るものだと推定されるから、偶然の産物である。少しでも出会いが早ければ、あるいは魔神が本気を出していれば、亡者の仲間入りしていたのは間違いない。
 また、このように上層で多数の死者が出るケースが、協会の記録では数十年に一度の割合で起こるらしい。以前の記録ではどんなに調査しても原因が特定できずお蔵入りしていたが、今回初めて生き残りが出たお蔭で魔神の仕業だとわかったそうだ。職員には励まされたが、エル達にすればそんな数十年に一度の凶事に遭遇してしまった、自分達の悪運を嘆くしかなかった。

 それから新たに得たことがある。武神シルバから新たな御業を授かったのだ。
 唐突に神の啓示があり、神の試練にも匹敵する大悪との遭遇に、見事生還した褒美として授けてくれたのである。
 御業を賜る際に、エルは助言も頂いた。
 それは「力とは純粋なものでありそこに善悪の区別はなく、ただその力を揮う者に善悪があるのだ」という教えであった。思い悩めるエルを見兼ねてのことだろう。神からの助言は素直に嬉しかったが、力のない、あの悪の権化に対抗する術を持ち得えず、悲嘆に暮れるエルには逆効果になってしまった。本来であれば、あの魔神の様に悪意を他者に振り撒く愚行をしないように、新たな力を授かっても慢心せず、心を磨き正しい行いを心掛けるようにという忠告であろう。
 だが、失意のエルはそう受け取れなかった。力のない自分は善悪の主張ができる資格さえない矮小な存在であると曲解したのである。力がなければ例え己の行いが善だったとしても、力を有するものに悪意を押し付けられても享受するしかないとエルは考えたのだ。もちろん、法の下に治められている迷宮都市(アドリウム)では、そんなことはあり得はしない。しかし、迷宮なら、あの力のみが支配する世界なら強者の行動を咎めるすべはないのだ。
 力こそ全て。
 血で血を洗う激しい闘争が日常的に行われている迷宮で、唯一通用する残酷な真理であった。
 エルは己の未熟と無力感に苛まれていた。事情を聴いたリリやライネル等から慰撫され労わられたが、エルの表情から憂いが消えることはなかった。それどころか、刻一刻とエルの心に去来する憎悪と力への渇望が、焦燥感を募らせていくのだった。

 力が欲しい。
 魔神に対抗できる力が。
 力ある存在ものに悪意に押し付けられても撥ね退けられるだけの力が……。

 エルはなんとしても力が欲しかった。夢半ばで無惨に殺されたドーガとラナの無念を晴らすためにも。そして、あの時何もできなかった無力感と、嫌というほど味わった苦く苦しい絶望を払拭するために。今のエルには魔神への復讐しか見えていなかったのだ。
 では、力を得るためにはどうするか。魔神に対抗するためにはどうすれば良いか。
 エルとデネビアを比較すると何もかも魔神に軍配が上がるが、もっとも足りていないのは根本的な力だ。すなわち、肉体の強度や耐久性、俊敏性や気力の量など、言い換えれば存在そのもののレベルが、魔神と対峙するのが烏滸がましいほど今のエルでは低いのだ。
 心身を成長させるのは魔素を吸収するのが一番だ。迷宮で魔物を倒し迷宮の食材を取り込む、言ってみれば従来通り迷宮の探索を行うことが成長への早道なのだ。
 だが、今まで通りでは遅過ぎる。魔神と闘える段階に行くまでには、どれほどの月日が掛かることか。そうだ、迷宮に籠るのはどうだろう。迷宮の動植物はその身に魔素を含んでいる。迷宮に住まうことで、微量でもその内に魔素を取り込んでいるのだ。迷宮に籠り続ければ成長も促進されるかもしれない。エルは少しでも早く強くなる術があるなら、他のものを全て捨てでもそれに縋りたかった。
 それに、今のエルにはライネルやオルド、そしてリリの優しさが辛かった。あの暖かさに触れれば、憎悪や復讐といった仄暗い感情が薄れていきそうだったからだ。仲間の死を昇華できず、悪への隔意を抱いたエルには、その陽だまりの様な優しさは眩しすぎたのだ。どす黒い感情を抱き苦い苦い敗北の味を噛み締めながら、復讐の牙をひたすら研ぐのが今の自分にはお似合いだと感じたのである。そのためにも1人になりたかったのだ。未熟者ゆえの、加えて視野狭窄になった人間の陥る、悲劇に酔った独善的な思考であるが、もはやそれ以外の選択肢など見えなくなっていた。エルは知らず知らずの内に負の感情に支配され、素朴で純粋な輝きを放っていた瞳を憎しみで濁らせていったのである。
 3日後、迷宮にしばらく籠る旨を告げると、止めるようにと必死に説得を試みるリリを振り切り宿を後にした。それから修繕してもらった装備を受け取り、協会の道具屋で迷宮で寝泊まりするための道具を揃えると、己が望む戦場へ旅立っていくのだった。

 17階層のあの憎き魔神に出会った場所に、エルは来ていた。
 数日前はデネビアの脅威の暗黒魔法や剛撃によって、木々は消失し無数のクレーターができた不毛の大地であったはずが、迷宮の作用によるものかただの美しい森に戻っていた。あの地獄の様な戦場の痕跡一つ残っていない。ドーガやラナが倒れ伏した地も大量の血痕が残っていたはずなのに、きれいさっぱり何も残っていない。迷宮に吸収されたいうことだろう。

「ドーガさん、ラナさん。
 僕が必ずあの魔神を打ち斃せるだけの力を身に付け、復讐を果たしてみせます。
 どうか見ていてください」

 エルは、二人が果てた地に祈りを捧げると共に誓いを立てた。
 そうだ、あの魔神をこの手で打ち滅ぼすのだ。それだけが心に闇を纏ったエルの目標であった。
 新たな誓いを胸に無数の魔物達と闘いを繰り広げる。
 殴り殴られ血を流し、己が肉体をわざと傷つけるような戦闘を行う。
 咬まれた痛みが、殴られた痛みがエルの悲しみを一時忘れさせ、命を賭した闘争にのめり込ませていった。そして、魔物を殺し戦利品の食材を得ては喰らう。
 殺しては喰らい、殺しては喰らい、殺しては喰らう……。
 力だけが支配する世界に身を置き、殺戮を繰り返しては獲物を喰らう修羅の所業を淡々と行っていく。
 そこに人の温もりも優しさも存在しない。あるのは、強者が生き残り弱者が死すだけの残酷な現実のみだ。
 エルは心の赴くまま、憎悪と復讐心で満ち溢れた昏い感情に身を委ねると、闘いに明け暮れていった。 








 いつしか世界は闇に覆われ、刃を連想させる欠けた月がエルを見下ろしている。
 冷たく刺すような冷厳な月の光が、今のエルには何故か心地良かった。





 

 
 
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