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人生の終わり
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35歳独身。彼氏もできたことのない私は今、ビルの屋上に立っている。思い返せば35年間、特にこれといった強い感情や希望なんて抱いたことはなく、ただ何となく人として生きるために周りと同じことをやってきた。職場では新人から行き遅れたおばさんと呼ばれ(とは言え否定することもできないのだが)、家に帰れば母親からの結婚プレッシャー。結婚したくないわけじゃない、だが恋愛をしてこなかった私は恋愛の仕方を知らない。ただでさえ冴えないのに、この歳で恋愛知らずなんて、どうして彼氏ができようか(いや、できるはずがない)。友達はいなかったわけじゃない。でも、どんどん結婚したり、仕事で成功を修める友達と一緒にいると、30歳を過ぎた頃から自分がすごくみじめに思えてきて、私は交友関係を避けるようになった。夢もないのに無駄に名門大学なんて入らなければ良かったと、つくづく思った。
先日仕事中にそんな私の末吉人生をふと振り返ったとき、この先を生きていくことに疲れを感じた。どんなに思考を巡らせても、明るい未来など到底浮かんでこなかった。私は何のために働き、生きているのか。そう思った時、この人生をもう続けていく自信がなくなってしまった。
そして今、いつも仕事のお昼休みに行く会社の屋上にいる。普段ならベンチに座るだけなのだが、初めて柵のところまで歩みを進め、下を覗いてみた。おそらく地上100mはあるだろう。飛び降りれば間違いなく死ぬ。でも不思議と怖くはなかった。むしろなんとも言えない、高揚感すら覚えた。きっとこれがいわゆる"テンションmax"というのだろう。
そんなことを考えていたら、気付いた時には柵を超えてコンクリートの縁に立っていた。
「人生の終わりまであと3秒!…2、1…!」
私は鳥になった。どんな絶叫アトラクションなんかよりそれは爽快で快感だった。地面が近づいてくると覚悟を決めて、そっと目を閉じた。そして地割れのような音と共に私は死んだ。
つづく
先日仕事中にそんな私の末吉人生をふと振り返ったとき、この先を生きていくことに疲れを感じた。どんなに思考を巡らせても、明るい未来など到底浮かんでこなかった。私は何のために働き、生きているのか。そう思った時、この人生をもう続けていく自信がなくなってしまった。
そして今、いつも仕事のお昼休みに行く会社の屋上にいる。普段ならベンチに座るだけなのだが、初めて柵のところまで歩みを進め、下を覗いてみた。おそらく地上100mはあるだろう。飛び降りれば間違いなく死ぬ。でも不思議と怖くはなかった。むしろなんとも言えない、高揚感すら覚えた。きっとこれがいわゆる"テンションmax"というのだろう。
そんなことを考えていたら、気付いた時には柵を超えてコンクリートの縁に立っていた。
「人生の終わりまであと3秒!…2、1…!」
私は鳥になった。どんな絶叫アトラクションなんかよりそれは爽快で快感だった。地面が近づいてくると覚悟を決めて、そっと目を閉じた。そして地割れのような音と共に私は死んだ。
つづく
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